割といい評判を多く見かけるものに対して、個人的には気に入らないよと主張する記事シリーズ。
個人的な好みと偏見に満ちた内容なので、不愉快に感じたら読まないでください。
【最終更新:2021/02/19】
いつのまにか7話が更新されてました。
隔週木曜日更新ですが、次週はお休みだそうです。
少年ジャンプ+連載版「デッドプール:SAMURAI」
Webコミック雑誌の少年ジャンプ+で連載されてるMARVEL監修デッドプールのコミックシリーズ。
何度読み返してもしみじみ「おもしろくないなー」と思うのが逆に不思議なので、何に引っかかるのかをメモしておきます。
この記事をわざわざ読む気になってる人はどこかしら同じ思いを抱いてますよね、きっと。
絵が下手なのはまあ一朝一夕でどうにかなるものじゃないので仕方ないとして。
吹き出しがでかくて文字が大きいのはWebコミックだから仕方ないとして。
コマも大きくて余白がスカスカに見えるのもまあとにかく仕方ないとして。
満を持してツッコミ待ちのギャグを言う感じは少年漫画だから仕方ないとして。
第1話
なんか、やりたいことは分かるけどしっくりこないなって感じです。
クリエイターがデッドプールの服着て自作自演してる感じ。
デッドプールをぜひにとアベンジャーズに入れるの?
「デッドプールはまともなヒーローじゃない」
「キャプテン・アメリカとアイアンマンはまともなヒーローの代表である」
という感覚で読んでると、話の展開に引っかかります。
まずキャプテン・アメリカがデッドプールを「いい奴」と特に理由もなく評してるから、あれれと。
プールは明らかに「町中で軽々しくビル爆破しちゃうようなどうかしちゃってるやつ」として描かれてますよね。
ただ、キャップとスタークさんまでそれをただのギャグ扱いしてスルーしちゃうって、二人のキャラ付けはそれでいいのかな。そういう方向に持っていくつもりなの?
殺人を厭わないプールに対して「彼は更生しつつある」とか「いい奴になろうとしてる」とか言うならまだ分かるが、「誤解されやすいだけでいい奴」と言う評価をするに至ったキャップの思考がこの時点では一切分からない。これから事情が語られるのか? いや、そんな雰囲気もない。
で、アベンジャーズに入れるって?
しかもわざわざ大金を払って?
傭兵として雇うってこと?
裏がないんだとすると、キャップとスタークさんが何にも考えてないように見えてしまいます。
デッドプールをちゃんとしてないキャラ扱いするんなら、この二人はちゃんとして描くべきじゃないかなあ。
やっぱり絵が下手なのは……
上には仕方ないと描きましたが、絵が下手なのはまあよろしくないですね。
だから吹き出しをでかくして絵を隠してるのかと邪推します。でも、だとしたらせめて吹き出しいっぱいにセリフを入れた方がおしゃべりな傭兵らしいのに。
デッドプールが腹を貫かれてても、それをものともせず復活しても、絵がショボいからどの程度すごいことになってるのかピンと来ないっす。
白黒漫画で派手に見せるには相当派手に書き込まないと大変だってのは分かりますけども。
せめて「派手」を銘打ってる部分くらいはサイコーに派手にした方がいいと思いますが。
せめて「左が全身やられちまった」ところはちゃんと描いてほしかったですが。規制でもあるんでしょうか?
”I”が漏れなく「俺ちゃん」なの?
デッドプールが「俺ちゃん」ってイメージで売ってるのは分かるけど、ここぞというときに出した方がいいと個人的には思います。
日常会話で使うような一人称じゃないですもん。
それも、ただでさえフォントがでかくて文字が足りないはずなのに、いちいち「俺ちゃん」で四文字費やすくらいならもうちょっと気の利いたセリフを言わせた方がいいんじゃなぁい?
逆なのかな、字数を稼ぐために四文字使ってるのかな。
ちなみに、これこそただの偏見ですが、スタークさんが「僕」って言うの珍しいですね。映画ではそうなんだっけ?
何がしっくりこないかって言うと
全体的にノリがよく分かんないんですよね。
完全にブラックコメディに振りきっちゃってるんなら、キャップとスタークさんがぜひにとプールをチームに入れたがっても変じゃないだろうけど、どうも二人のノリは真面目なストーリー漫画に見える。
演出的にも真面目なストーリー漫画っぽくしてるように見えますよね。
なのに町中のビル爆破はスルーしている。
真面目なストーリー漫画の中でプールだけ意味不明なことをほざいてるってやりたい割には、プール以外の「ストーリー漫画」部分がしっかりしてないし、シリーズ自体をふざけてやっちゃおうとしてるにしてはふざけが伝わらない。
どういう気持ちで読めばいいのかが分からず、モヤモヤします。
「サムライスクワッド」って名前は相当カッコイイですね
すごくカッコイイです。
あと「丹下段平」の誰に向けたネタか分からない感じはおもしろかった。
大ゴマで「ほら笑え!」ってギャグ言われると引いちゃうよね。
第2話
1話よりは詰まることなく読めました。
サクラスパイダーのおかげで画がちょっと派手になったし、アクションも1話よりマシな感じでしたね。
ただねえ。
デッドプールはなんだと思われてるの?
デッドプールのスタンスと、デッドプールに対する周囲の評価がよく分かりません。
まずサクラスパイダーやロキが「今までのデッドプールはヒーローにふさわしくない」という評価を持っていたわけです。私も同じです。
そうするとやっぱりキャップが「いい奴」と評した経緯がさっぱり分からなくなります。
で、デッドプールは今回まあ1話と同じことやってますよね。
悪党を容赦なく切り刻みましたし、敵は拳銃のみならずガトリングガンまで持ち出してきているのに、周囲に大勢いるだろう民衆のことを一切気にせず特攻しました。
それがなぜもてはやされる展開になるのか、しっくりこない。
バトル漫画ならいいですよ、でもこれ現代日本なんですよね。少なくとも血の付いた日本刀を持ってる男に「ありがとう!」って駆け寄る気持ちになるでしょうか。
かつ、デッドプールも何をもって「今回はヒーローっぽい活動した」と実感したのかもよく分からない。
というか、デッドプールが自分をヒーローだと思ってるのかなんなのかが読めません。
ほとんどメタ発言しかしてないおかげで、デッドプールが何考えてるのか分かんないんですよね。
悪党は殺してよくて、市民は殺しちゃいけないと思ってるのは分かりますが、彼がサムライスクワッドに入る前後でどういう変化があったのかがようわからん。
「アベンジャーズに入ってれば何しても褒められてラッキー」というようにも見えて、それがいい話風に演出されてるのがなんだか気持ち悪いです。
いいじゃんオリキャラ
サクラスパイダーはスパイダーマンらしく市民を傷つけない立ち回りをしていて好感が持てるんですが、安易にプールのツッコミ役に回ってるのは悲しいですね。
プールのことを「ヒーローにふさわしくない」と言ってたから、てっきり「悪党ならガンガン殺していいと思ってるところ」を指摘してるのかと思いきやそうじゃないらしい。
キャップもサクラスパイダーもそこを突っ込まないとなると、今後誰にも突っ込まれないんじゃないかと思えてきます。
でも、デッドプールが他のヒーローと違うところって、その殺し屋気質なところだと思うんですけどね。
スパイダーマンとの違いなんてとりわけそこだから、サクラスパイダーが突っ込んでくれるのかと期待したんですけどね。
ロキってデッドプールのこと友達だと思ってるの?
とんでもないことがあったの? 大丈夫?
第3話
みんなわざわざメールの返信くれて優しい。
ロキさん、
ロキさん、わざわざデッドプールに絡みに来るなんて暇なの?
なんか旧知のライバルみたいなふるまいさせられててちょっとかわいそうですね。
ロキさん、デッドプールなんか勧誘に来るなんて他に誰一人乗ってくれなかったからやけくそになってるの?
旧知のライバルどころか元相棒みたいなセリフ言わされてちょっとかわいそうですね。
ロキさん、地球征服をたくらむなんてちょっとディスクウォーズのロキさんみがありますね。
人気キャラだからって安易に引っ張り出された感じでちょっとかわいそうですね。
キャップはやけにデッドプールに親切
ギャグで来日されて普通にしゃべってるけど、どう受け止めればいいんだ?
いや、キャップだけパーティー案に乗ってあげるってギャグは別にいいんだけど、「アイドルみたいな子を仲間に入れよう」って発言もギャグで受け取っていいの? そっちはマジなの?
マジだとすると、シンビオートの危険性ガン無視のキャップって大丈夫?
洗脳されてるのかな。
第四の壁ってなんだっけ
で、ここまででデッドプールの発言の半分くらいはメタネタなんですが、これもちょっとナンですね。
だって他のキャラも割とメタネタに乗っちゃってるんですもん。
日本の漫画だと第四の壁超えって普通によくあるから、デッドプールがそれやるのもそんなに新鮮に感じないし、あまりにもそのネタが多いせいでいっそう新鮮に感じないんですよね。
第四の壁があるからこそ破ったらおもしろいのに、もともと壁なんてないように思えてきてしまう。
せめて他のキャラは一切メタネタを使わければまだ際立つような気がするけども。
そんでデッドプールがメタネタばっかり言うせいで、物語の中におけるデッドプールのありかたがいつまでたっても確立しません。
デッドプールは基本的に第四の壁の外にいて、ちょいちょい物語に首を突っ込んで茶々を入れてる感じ。
主人公というよりただギャグを繰り出すだけの存在になっていて、物語の中に居場所がないように見えます。
アイドルの女の子はかわいいです
いいじゃないですか、シンビオート付きアイドル。
でもオリキャラ誘う前に、日本で活動してることになってるマーベルヒーローのことは一言くらい言及してあげたら?
第4話
ロキさんはおもしろいんですが、常にダサすぎていたたまれない気持ちになりますね。
本気だったようです
キャップは真面目に「シンビオートが寄生した女子アイドルをヒーロー仲間に引き入れろ」とおっしゃっているようです。
うーん……。
キャップに特に感じるのが、人物像が描かれないままセリフだけしゃべらされてる感じで、何を考えてるのかが分かりません。
真面目なの?ギャグなの?サムライスクワッドをどういう組織だと思ってるの?デッドプールのことをどう思ってるの?シンビオートのことをどう思ってるの?
顔に「キャップ」と書かれたマネキンみたいに感じます。
またロキさん、
ロキさん、奪われた「大切なもの」ってのはフリってことでよろしいですか?
「そんなモノだったんかーい」ってオチに使われるんですよね?
ロキも真面目に出てきてるのかギャグで出てきてるのかが判然とせずにモヤっと感じます。
格好良くやってるロキをデッドプールがバカにするところを描きたいんだとすると、うまくいってません。デッドプールがいない状況でもロキはダサくて面白いです。
ロキが何してもダサくて面白いってところを描きたいんだとすると、そうなってるからいいか。
もうちょっとスタイリッシュにしてあげてもいいんじゃないかな、と個人的には思いますが。
諸々ツッコミ
ページ数押してるくらいがちょうどいいテンポだと思いますけど、私だけでしょうか。
スパイダーセンスって自分への危機察知だと思ってたけど違うのもあるんですっけ?
アメコミネタの解説入れるんなら、それこそギャグのレベルで逐一しつこいくらいに入れればいいのにと思いました。
入れるときと入れないときの違いはナニ?
入れるとしても柱じゃなくてデッドプールにしゃべらせればコマがスカスカに見えないのに。
4話まで総じて:「デッドプール」の中身がない
「このシリーズにおけるデッドプールの人物像が描かれていない」ってのが最もしっくりこないポイントだと思います。
他の記事でも書きましたが、アメコミキャラっていうのは記号化されています。
クリエイターはキャラの鋳型を使うものの、「その世界において」それがどういう人物でどういう考え方をしてどういう行動を取るのかということは、物語を通じて描いていくことになります。
読者/視聴者たる我々はどんな先入観を持っていようと、物語を通して「その世界におけるキャラクター」を再受容していくわけです。
が、このコミックシリーズではそれが描かれていません。
デッドプールがどういう人物なのかは自明の認識がある前提の上で、話の中でただ行動しているだけ。
要は「デッドプール」という名札を付けた何者か、というふうにしか見えないわけです。
作者が持っているデッドプール像をまるっと共有している人にとっては、その前提で問題ありません。
別に描かれなくても「デッドプール」という名札があればイメージがついて、違和感もないんでしょう。
が、そうではない人にとっては「この世界におけるデッドプールという人物」が分からないまま話が進んでいくことになります。
何を考えているのか分からないし、周囲からどう思われてるのかも分からない。
物語の中でデッドプールが浮いてるから、その中で繰り出されるギャグもなんだか浮いていていまいちおもしろく感じません。
人物像のないデッドプールがメタなギャグを言っても「デッドプールが作者をいじってる」というより「作者がデッドプールの服を着てギャグ言ってる」ように見えてしまいます。
しかも自作自演です。とりあえずツッコミ要素を用意して、それにツッコミを入れることで面白いことにしようとしてる。
オリキャラであるサクラスパイダーとかねいろちゃんの方がまだ中身がありそうで興味が持てます。
サクラスパイダーもプールのことどう思ってんのかはよく分かんないですが。
というか登場人物全員、デッドプールのことをどう思ってるのかが分かりません。
やっぱりプール氏が物語に溶け込めてないんです。
第5話
サクラスパイダー、いずこへ。
なんか5話が更新されてからこの記事めっちゃアクセスされてる。みんなおもしろくなかったのかな。
せっかくのシンビオートが
見た目がちっともかっこよくないのはまあ仕方ないということにして。
……ということにしたいんですが、シンビオートって見た目の派手さと迫力が一番の魅力なのに、それがないというのはちょっと。
おまけに4話ではヴェノムみたいにベラベラしゃべってたから期待してたのに、シンビオートどころかねいろちゃんまでセリフなしだとは。
セリフはないし、画面にも割と映ってなくて目立たない。読み終わってもイマイチ印象に残らない。
3話の引きから期待させといてこの扱いじゃ、拍子抜けです。
この後仲間にするから、敵っぽい印象を持たせないためにあえて描いてないの?
でもせっかく「自分のファン以外はどうなってもOKなアイドル」って倫理観崩壊してそうでおもしろそうなキャラなのに、変な装置で操られて襲いかかってくるってのもなんかもったいない。
デッドプールを襲わせる理由なんか、ロキがてきとうに付けられそうなもんなのに。
代わりに目立つ不快キャラ
急に出てきたアイドルオタクのおにいさんが、シンビオートの出番を奪ってます。
セリフも、画面映りも、思想の描かれっぷりも、シンビオートよりはるかに目立ってます。
えっ、誰得?
不快さの塊みたいな彼はこてんぱんにされて「ざまぁ」となる運命にあることは想像つかなくもないんですが、そういうのがそんなに人気なんですかね?
ロキもせっかくシンビオートを制御できるようにしたのに、それをわざわざ変なおにいさんに渡すって、何がしたい? エロ同人みたいな展開を期待してるの?
シンビオートに寄生されたクールなヴィランとクールなアクションで戦う方を求めてたのは自分だけでしょうか?
元々誰にも相手にされてなさそうな変なおにいさんをデッドプールが煽り散らすだけって、誰が楽しいんでしょうか?
ウケ狙いプール
デッドプールの軽口に妙な気持ち悪さを感じるのはなんなのか。
「ほら、おもしろいこと言ったでしょ!」みたいなドヤ顔が見えると言おうか。
しかも敵がプールの言うことを真に受けて反応するから、「ほら、敵が怒ったし、おもしろかったってことだよね!」みたいなドヤ顔をさらに向けられるように感じる。
クリエイターの狙ってる反応を強要されてる感覚がして、なんかキツイです。
というかそのドヤ顔もデッドプールのではなく作者の顔に見えて、やっぱキツイです。
あいかわらずデッドプールのキャラクター像が見えてこないもんだから、作者がデッドプールの服着てしゃべってる印象が変わらない。
全部のギャグがつまんないってわけじゃないんですがね。
どうにもロキさん、
今回もダサかったですね。
作者から変態だと思われてるみたいだけど大丈夫?
デッドプールが優しいしゃべり方だ
ふと気づきましたが、「~だよ」「~だね」ってすごい柔らかいしゃべり方してます。
いいとか悪いとかじゃなくて、気づいただけ。
あとバトル中に1回だけキャプションで思考を入れるのはなんなんだろう?
2話でもあったけど。普通にしゃべればいいのに。
「原作」って?
デッドプールが数回「原作の」とか「原作にない」とかいう発言をしてますね。
原作ってなんのこと言ってるんだ?
ひょっとして特定の作品が「原作」としてあるのか? 読み切りのことじゃないよな。
もしあるんだとすると、デッドプールとか他のマーベルキャラの内面が一切描かれないのは合点がいきます。その原作を見れば、人物像が理解できるのかも。
たぶんそうじゃないですよね。マーベルコミック全般のことを分かりやすく「原作」と表現してるんですよね。
クリエイターがそういう感覚なんでしょうか。
つまり「原作のスピンオフ」だから、マーベルキャラクターを独自に描きすぎたらアウトオブキャラクターになってしまうと。だからプールをはじめ、キャプテン・アメリカもアイアンマンも既に存在するキャラクターだからと言って、人物像が描かれていない。
もしそうなんだとしたら、読んでてしっくりこないのはうなずけます。
私はこのシリーズも「原作」の一つだと思って読んでますもん。
このシリーズ内でちゃんと世界が作られるものだと期待してます。
クリエイターが持ってる世界観をちゃんと読者に共有してくれないと、ファンフィクションにすらならないですよ。
あるいはもう、世界なんてものは一切なく、ただただプールがおもしろいこと言うギャグマンガに振り切ってれば、そんな違和感はないのかも。
少なくともちゃんとしたストーリーが提示されている現状では、そうは受け止められませんが。
第6話
今回のデッドプールはちゃんとシナリオに組み込まれてました。
それもあって、普通に少年漫画らしいエピソードで良いんじゃないでしょうか。
好みか好みじゃないかというレベルだと思うので、自分が言いたいことはそんなにないです。
PCで読んでるので音楽ネタは分かってませんが、「アーティストを集めた」ってのはつい真に受けてしまいました。
あと絵がキレイでしたね。
真面目なのかフリなのか
ギャグと受け取ればいいのか真面目にやってるのか分からない感じはやっぱりあります。
デッドプーリオがオタク青年のR18的な欲望を取り上げて責めてたのとか。
そこじゃないだろ。というかあれはロキが言ってただけじゃないっけ。
ねいろちゃんの何が言いたいかよく分からない回想とか。
いいこと言ってる風で「自分のファンであればどんな悪党でも許す」って充分イカレてない?とか。
今回は本人が被害者だったからきれいごとみたいに聞こえますけど、サクラスパイダーが襲われてて同じこと言ってたらひでえぞ。
あのねいろちゃんのキレイな目をブラックジョークだと受け取ればちょっとおもしろい。
誰にもツッコまれずしれっと流されるボケは好きなんですが、ボケと解釈するには手がかりが少ないしなーと。
のちのちこのサブリミナルブラックジョークが回収されていって、「あれは壮大なフリだったのか」という展開だったらすごいですね。
ともあれ、ねいろちゃんの倫理観が本当にイカレてるのかどうかってところを今後の楽しみにしておきます。
「ファン以外はどうなってもいいよてへぺろ」も、まだ口で言ってるだけですしね。
シンビオート消滅したわけじゃないといいけど。
次の悪役はちゃんと魅力のある人物にしてほしいなあ。
第7話
なおもデッドプールの蚊帳の外感が強いですね。
茶々は入れるが展開には流されてる感じ。
そんでペース配分が間違ってる気がします。
前半の退屈な経緯説明で妙に紙面を使ってるせいで戦闘シーンのページが足りなくなってるのでは。
穴あきプールはショッキングな絵面で良かったのに。
没個性、か……
ブルース・バナーが出てきました。
しかしキャップと同様に全然魅力的に思えないのは、確かに「没個性」に描かれてるせいな気がします。
バナーである必要がまったくない。
なんかやっぱりマーベルキャラを無難に無難に描こうとして、結局中身がなくなってるように思えてなりません。
戦闘員もなぜあえてヒドラ? だからと言って何をするわけでもないのに。
名札を付けるだけよりオリジナルキャラの方がずっといいと思うんですけど、そうはいかないんでしょうか。
ロキの例があるので、サノスの登場にも嫌な予感しかしないのが残念。
そして作画家さんが「線の細くない人物」が苦手なんじゃないかという疑惑。
女の子はかわいいですよ。
サクラスパイダーはコスチュームもオシャレだし、アクションが見たかったなあ。
ところでハルクといえば
このマンガのバナーは明らかに映画のマーク・ラファロのイメージでデザインされてますね。
穏やかな雰囲気もそんな感じ。
しみじみ思うんですが、エドワード・ノートンがハルクを演じ続けてたら、こんな穏やかでおとぼけキャラのブルース・バナーには絶対ならなかったよなと。
もっと気難しい科学者気質なイメージで、今のようななごませキャラ扱いはされなかった気がします。
バナーはいつからこうなっちゃったんだ? ソーのせいかな?
いつだったかハルクバスターを着せられてたときには「科学者枠」からも外されててちょっと笑いました。
なごみ系バナーもいいよね。
最後に
しっかり読んだ上で、きわめて個人的な考えと好みによるツッコミを入れました。
続きもちゃんと読むつもりはあります。
そのうち面白くなるかもしれないしね、ひょっとしたら、万が一、ことによっては。
ちなみに私は日本で作られたアメコミキャラのマンガをすべからく嫌っているわけではありません。
マガジンコミックスの「スパイダーマン 偽りの赤」は、アメコミ要素を日本のコミックにうまく取り入れた良作だと思ってます。絵もうまい。
ベイマックスの少年コミックは好きじゃないです。作品としてはしっかりできてて面白いんですが、好みじゃない。こんど記事作ろっと。