DEADPOOL TEAM-UP VOL2【マーベルコミック感想】

どうもこんにちは、みんなに嫌われてるデッドプールが好きだから自分がデッドプールのファンであることを公言しない管理人です。

マーベルコミックの個人的な感想とおもしろポイントのメモ、前の記事に続いて同シリーズの単行本2巻をご紹介。

DEADPOOL TEAM-UP(デッドプール・チームアップ)VOL 2

もう読んだ人はもちろん、これから読むところという人、予習してから読んでみたいという人も参考にしてみてね。
話のネタバレ部分は折りたたんであります。

DEADPOOL TEAM-UP(デッドプール・チームアップ)

シリーズ全体の紹介は前の記事をどうぞ。

DEADPOOL TEAM-UP VOL1【マーベルコミック感想】
マーベルコミック「DEADPOOL TEAM-UP」の第1巻を紹介。デッドプールとブラックジョークが好きならたまらないおもしろさ。

VOL 2 SPECIAL RELATIONSHIPS

チームアップキャラとストーリーを1話ずつ紹介していきます。
ストーリーはさわりの部分だけとし、結末のネタバレは折りたたんでありますので、読みたい人だけ開いてください。

この記事では単行本2巻「SPECIAL RELATIONSHIPS(特別なあのコたち)」に含まれる第893~889話までを見ていきます。
今回のチームアップ相手も初対面の人ばっかりみたいです。

「Deadpool Team-Up Vol. 2: Special Relationship(MARVEL)」
※Amazonへのリンク画像

ちなみに紙の本は巻末にデッドプールに絡んだことのあるキャラのデータベース情報が載ってておもしろいです(Kindle版は不明)。
デッドプールの身の毛のよだつオリジンから、誰だよ知らねーよってキャラまで妙に細かく紹介されてます。
お気に入りのキャットも載ってるので私はごきげんでした。マーベルエンサイクロペディアには載ってないのに。

#893 キャプテン・ブリテン(Captain Britain)

ストーリーはRob Williamsさん、アーティストはMatteo Scaleraさん。
今回はイギリス編。イギリスと言えばジェームズ・ボンドってことで、スパイっぽい秘密道具のお話です。

チームアップキャラクター

キャプテン・ブリテン(Captain Britain)は名前の通り、イギリスのナショナルヒーロー。
イギリスの魔法使いの代名詞・マーリンによって任命されたブリテン島の守護者。
そのスーパーパワーもミスティック(魔術的)なものに由来します。

キャプテン・アメリカと名前は似てますが、政治的に作られたわけでも、軍人というわけでもありません。
イギリスとアメリカのお国柄の違いが出てるって感じ。

今回の話では、まさに「お国柄の違い」がめいっぱい茶化されてます。

ストーリー

イギリスにやって来たデッドプールは、旧来の悪党スレイマスターのアジトに侵入し、秘蔵の武器を奪おうとしていた。
同じ目的でやってきた傭兵のベイトマン(Bateman)が、デッドプールが侵入者用の罠にかかるよう背後から襲うと、自分だけアジトに侵入を果たした。

その頃キャプテン・ブリテンもまた、スレイマスターの武器を悪党に渡すまいと出動していた。

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罠のせいで粉みじんになっていたデッドプールが再生したころ、ちょうどやって来たキャプテン・ブリテンとばったり。
キャプテンは武器を渡すまいとするが、デッドプールは当然引き下がらない。

だが、先にアジトに入っていたベイトマンが既にスレイマスターの装備を奪ってしまっていた。
攻撃してくるベイトマンに、デッドプールとキャプテンもアジト内の武器を使って応戦しようとする。

二人がつかんだ「文化交換マシン(Cultureswap Tech)」が発動したと思うと、デッドプールがイギリス紳士に、キャプテン・ブリテンがアメリカ野郎になってしまった。二人の文化が入れ替わったのだ!

突如根拠のない自信に満ち溢れたキャプテン・ブリテンは、調子に乗ってベイトマンを叩きのめしに飛び出して行ってしまった。
残されたデッドプールは何もかもに申し訳なくなってしまいつつ、キャプテンの加勢に向かう。

でっかい馬と鎧を調達し、騎士風のいでたちでスレイマスターに襲いかかったデッドプールだが、イギリス人成分のせいでとどめを刺すのをためらってしまう。

反撃に出ようとしたベイトマンに、アメリカンなキャプテン・ブリテンがド派手な銃撃をぶっぱなして一件落着。

キャプテンのためにも、早く文化をもとに戻そう。

感想とメモ

普通にデッドプールがキャプテン・ブリテンに怒られてバトる展開になりそうでしたが、ベイトマンという第三の敵のおかげでちゃんとチームアップできました。

今回半分くらいが英語のアクセントネタです。キャプテンにも自分の脳内にも「何言ってるか分からん」と突っ込まれる始末。
デッドプールがネタを引っ張りすぎておもしろい。

Rob Williamsさんのシナリオは、一瞬無言になる感じのボケがすごい好き。
脳内キャプションからのツッコミもいちいち秀逸で笑っちゃう。

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表紙の通り、デッドプールがイギリス風に、キャプテン・ブリテンがアメリカ風になっちゃう話。
英米の文化の違いってそこまでピンとくるわけでもないけど、この話はなんか分かりやすくておもしろいですね。

プールは元からふざけてるからたいして変わらんが、キャプテンがアメリカンになっちゃったのが分かりやすすぎる。
キャプテン・アメリカみたいになるわけじゃなく、初めてスーパーパワーを手に入れた若者みたいになったね。デッドプールと交換したせいだね。
本人は割と気に入っちゃったみたいですが、ちゃんと紳士に戻っておいた方がいいですよ。
紳士的なキャプテンの「君が何を言ってるのか分からないんだが」って冷静なツッコミがいい。

プールによると、イギリス人は何にでも謝っちゃって自虐的らしい。あと無力になった敵には容赦なく手を下せない。
キャプテンも、しょっぱなぶん殴ったデッドプールにそれ以上は追い打ちかけませんでした。

DP「あんたが紳士的で良かったよ。おかげで顔面に銃弾ぶちこめた」
DP「俺がカナダ人で良かったろ。アメリカ人だったらこんなもんじゃ済まないぜ」

この話ではデッドプールはアメリカ人じゃなくてカナダ人だって言い張ってますね。メカにはアメリカ文化持ちとして認識されてましたけど。
ケーブル&デッドプールのおたよりコーナーで「俺はカナダ人じゃないよ」って言ってた気がしますが、テキトーな発言ばっかりだからようわかりません。どっちでもいっか。

イギリス英語って「T」をしっかり発音するくらいの特徴しか知らなかったですが、他にもいろいろあるんですね。
プールが二回ボケた”Cor, lumee guv’nor~”ってやつは、アメリカ俳優のディック・ヴァン・ダイクがメリーポピンズでイギリス人の役をやるときにめちゃめちゃな訛りをしたっていうネタだそうです。知らねーよ。

冒頭の「カジノに潜入したスパイ:バリー・デッドプール」はただの妄想。
途中で黄色キャプションが言ってるのは、ショーン・コネリーはスコットランド人、ティモシー・ダルトンはウェールズ人、ジョージ・レーゼンビーはオーストラリア人、ピアース・ブロスナンはアイルランド人……だから、007にイングランド人はいないよねってネタ。知るかよ。

今回スレイマスターの罠で肉片になってましたが、その前に「憎しみのパラシュート」のせいでもたぶん肉片になってたことでしょう。

#892 サターナ(Satana)

ストーリーはDavid Laphamさん、アーティストはShawn Crystalさん。USエース回と同じアーティストさんですね。好き。
美女にメロメロなデッドプールがひたすらしっぽ振ってます。大物の悪魔たちも無駄に登場。

チームアップキャラクター

デッドプール好みのセクシー美女は、悪魔サタンの娘サターナ・ヘルストーム(Satana Hellstorm)
もともとサキュバス的な存在でしたが、悪魔ではなくヒーローとして人間社会で生きる道を選んでいます。だから邪悪に見えるけど悪い人ではない。人間の魂を取り出す力は持っています。

今回お召しになってる超セクシーな衣装は昔のスタイルらしいです。普段は一般人の服装。

デッドプールとは今回初対面っぽいですね。
よりによってデッドプールのところに来ちゃいましたが、彼女にとっては結果オーライか。

ストーリー

家を突然訪れてきた美女に、デッドプールは一瞬でハートを射抜かれる。
彼女はサタンの娘であるサターナ
ポーカー勝負に負けて魂を取られてしまったという彼女を救うため、デッドプールは賭けに勝った男たちから彼女を好きにできる権利を奪い返しに行く。

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だが男たちの正体は、大いなる力を持つ悪魔たち(ベラスコ:Belasco、メフィスト:Mephisto、アスモデウス:Asmodeus、ルシファー:Lucifer、ドルマムゥ:Dormammu)だった。
悪魔たちは地獄の利権を握るためにサタンの娘サターナの魂を求め、奪った魂を誰が得るか、仲間内で賭けをしているところだった。

勝ち目がないと悟ったデッドプールは、とりあえず一旦逃走。
サターナと婚姻の契約を結んで彼女に魂を渡し、代わりに地獄のパワーを刀に込めてもらう。

その頃、賭けに勝ってサターナの魂を手に入れたのはアスモデウスだった。

アスモデウスに操られ、サターナは人形のようにふらふらと地獄に入っていく。
付いて行ったデッドプールは、結婚したからサターナの魂は自分のものだとアスモデウスに主張してみる。
当然一蹴されたものの、地獄の炎の込められた刀でアスモデウスを切り捨て、サターナの魂を取り返すことができた。

後は熱い初夜を過ごすだけ……だが、バスルームに行ったサターナは戻ってこなかった。
残された手紙には「ごめんね。慰謝料はいらないけど魂は半分預かっておく」との文句が。

しかしデッドプールは、「敬具(Yours Truly)」の定型文が「私はあなたのもの(I’m Truly Yours)」に見えてウットリするばかり。

感想とメモ

サターナさんにいいように利用されるデッドプールだけど、本人は幸せそうだからいっか、という話。
プールが終始デレデレで求愛行動しかしてないのがすがすがしい。

サターナは別に誘惑するようなことしてないんですけどね。今回の見た目がエロいのは強要されて仕方なくですからね。そう考えるとますますセクシーですね。

で、プールはサターナの好感度だけを報酬に手を貸すことになります。
スケベな目を向けてくる男たちに「魂を賭けようッ!」ってやっちゃったのはサターナの自業自得ではあるんですが、そんなのはどうでもいいでしょう。助けてあげるに限ります。

結局一筋縄ではいかない仕事になりましたが、デッドプールはどこまでも幸せそうなのでまあいいんでしょう。

今回はデッドプールの脳内漫才なし。おかげでツッコミが一切ない。

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サターナは魂を取られたせいで行動を操られてしまい、昔のセクシー衣装を着せられてたんだそうです。
誰かに助けを求めるだけの猶予はあって良かった。

サターナ「魂を奪われると、持ち主の望むまま、どんなことでもさせられてしまうの」
DP「どんなことでも……?(ゴクリ)」

ちなみにドクター・ストレンジが留守だったので、たまたま名前を見かけたデッドプールのところに来たらしいです。
スパイダーマンのとこに行けばよかったって言ってましたが、ほんとですね。スパイディなら結婚作戦はできなかったでしょうけど。

しかしビッグな悪魔たち、なにしてんだお前ら。メフィストとかドルマムゥとかラスボス級のくせに。
まあサタンの娘を操る権利は便利なものかもしれませんけど、デートして相性確認する必要あったかぁ?
正体が明らかになったところで「あわわ……」とはなりますが、その前にたっぷりオタクっぽい発言してたのがおもしろくもなりますね。
DP「どうやってオタク知識仕入れたわけ?」

悪魔たちにぶちのめされたら、さすがのデッドプールも病院送りらしいです。

で、デッドプールは「結婚して」と欲望丸出しで言ってるだけかと思いきや、結婚は魂の契約だという理屈が通ってしまい、ほんとにアスモデウスをぶったぎれる力を分けてもらえました。
アスモデウスは我らの中でも最弱……だったのかもしれませんが。

サターナは魂を取られてたせいでデッドプールの地獄の犬小屋フェイスがほんとに魅力的に見えちゃってたのか、あるいは方便か。魂取り返した後の冷たい目からすると前者ですかね。

トイレに行ったサターナを8時間待ったデッドプールの迫真の顔。

最後の手紙には、
「あなたってやたらベタベタしてくるし、よく考えたら好みじゃないの。
 私もこれからまたジムに行って腹筋割る予定だから、あなたの好みでもなくなると思うわ。
 詳しいことは弁護士に連絡させるわね。
 お金ないだろうから慰謝料は請求しないけど、指輪も買ってもらってないし、代わりに魂を半分預かっておくから。」
腹筋の件は冒頭の方でも言ってました。普段の彼女は割とサッパリしてるみたいです。

今回のデッドプールはシャワーの時も魂になってもずっとマスク付けてますね。
妙にひよわな魂の下半身はちゃんと返してもらったんでしょうか。

#891 ミスターX(Mister X)

ストーリーはFrank Tieriさん、ペンシラーはChris Staggsさん。ゴーストライダーズ回と同じペンシラーさんです。
色んな意味でひでぇ話。でもミスターXの佇まいがやたらクールで好き。

チームアップキャラクター

ミスターX(Mister X)は本名も経歴も謎に包まれた殺し屋。むしろ殺人鬼か。
サンダーボルツという悪党が集まったヒーローチームに参加していたことはありますが、ヒーローかヴィランかで言うとヴィランでしょうね。興奮する戦いができればなんでもいいって感じの残忍な戦士。

格闘技術は超一流で、テレパシー能力を持つミュータントでもあります。
もともとウルヴァリンの敵として登場したらしい。デッドプールはXをそんなに知らないっぽかったです。

ストーリー

就職説明会に現れたデッドプールは、「殺し屋」の職業を大いに推薦する。
興味を惹かれたらしい若者たちに、殺し屋になればこんな仕事ができると経験談を語り始めた。

依頼人の格闘家は、Xという男を殺してくれと言う。
格闘大会の対戦相手として現れたXは、強いだけでなく心を読むことができ、依頼人を死んだ方がマシな目に遭わせたのだった。
依頼人はイカれたデッドプールならXのテレパシーが通用しないと見込んで、大金を差し出してくる。
デッドプールは喜んで引き受け、マドリプールに向かった。

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デッドプールはバーでXを見つけて背後から襲おうとするが、ボディーガードに阻まれる。

タイマンを始めたところで、デッドプールは「俺の心は読めないだろ!」と挑発する。
だがXは、心が読めないなら戦いが面白くなると不敵に笑うばかりだった。

そこにXを狙った賞金稼ぎ達が大量に乱入してきた。
勝負は置いといて、とにかく二人で賞金稼ぎ達の相手をする。

片は付いたものの、デッドプールは両腕をちょんぱされてしまった。
戦えなくなったデッドプールはXに迫られて依頼主が誰か白状し、Xは次はフェアな条件で戦おうとデッドプールを見逃した。

……というわけで殺し屋はすばらしい、と結論づけるデッドプールだが、凄惨なエピソードにドン引きした若者たちはほとんど帰ってしまっていた。
一人残ってくれた女子に拳銃を渡してみたものの、彼女がうっかり発砲してしまうと、責任を押し付けてデッドプールはすたこら逃走。

一方、デッドプールとXの戦いの録画を確認する依頼主のもとには、Xが姿を現していた。

感想とメモ

就活セミナーに勝手に入り込んで、若者相手に最近の仕事について語るという妙なエピソード。
いつもの赤いスーツの上からビジネススーツ。ネクタイもDPオリジナル柄。

話の内容もブラックだし、絵面もけっこうエグイですね。すごく好き。
デッドプールはひたすら無邪気な感じでやってます。

それにしてもミスター「夜でもサングラス」Xはカッコイイ。
金髪ロン毛、サングラス、上半身裸で一面にタトゥー、そして日本刀使い。
道を歩いてたら職質不可避でしょう。バーにいても絶対に近寄りたくない。

Xが殺人鬼なので、今回チームアップしたと言えるかは微妙なところ。まあ、共闘はしたけども。

今回デッドプールのジョークがマジでわけわからん。文字通り口から出まかせって感じ。

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不審者を通すなよ警備員、とまず突っ込もう。
スーツ姿のミスター・デッドプールは、名刺はウノのカードで、パンフレットはデニーズのメニューで、カバンの中には銃とか手りゅう弾とか入ってます。
なぜつまみ出されない。

DP「ここじゃロクな仕事紹介されてないだろ。特にコミックの編集者とか最悪」

そんで、殺し屋はいいぞという話をしてるはずが、なぜかエグイ失敗エピソードを持ち出すデッドプール。

女子「殺し屋を勧めたいのに、なんであえてこの話なのよ?」
DP「だって覚えてたから……」

今回の依頼人は元格闘技の王者。
よりによって殺人狂のXと戦うはめになり、腕やら脚やら喉やら唇やらまぶたやら「Mr.ウィンキー」やらをごっそり切り取られちゃったと。デッドプールも自分の顔を棚に上げてドン引きするレベル。
いっそ殺された方がマシだったのに、気まぐれを起こしたXは拷問して遊ぶだけにとどめたようです。
恐ろしい男だな。

マドリプールの「プリンセス・バー」とマスターのタイガー(Tyger)はデッドプールの知り合い。

で、室内でもサングラスなXさんは色んな殺し屋から狙われてるようです。だろうね。
でも行動の先読みができないデッドプールにはちょっと興味を抱いた模様。
心を読むことそのものはできるそうですが、カオスすぎて情報は得られないとのこと。でもその方がXにとってはおもしろいと。

以前は妙な情報をテレパシーで送り込まれるとわーってなっちゃってたそうですが、今の気を取られないように訓練したそうですね。昔のXならデッドプール有利だったようです。

デッドプールの脳内はまじカオス。
銃火器を装備したベビープール、スパイディとパニッシャーを操る悪魔プール、心臓をえぐり出したゾンビプール、PAIN、カエル、キノコ雲、ドクロ、あと右下のレディはたぶんベア・アーサー。

で、ごちゃごちゃ言いながら戦ってるうちにXを狙う他の殺し屋たちが襲ってくるわけですが、どうも知った顔が混ざってますね。
最初にバーの壁を破ってくるシーンで腕が長いのはアナコンダに見えるし、次のページでデッドプールに斬られてる猫のタトゥーはキャットに見える。
他にもいそうですけどようわからん。そもそもデッドプールのテキトーな回想だし、まあいいか。

巻き込まれたデッドプールは両腕切られて(´・ω・`)としてる。

最後に獲物のもとに戻ったXは、今度こそ殺してあげたのか、どうでしょうか。
ぞっとする終わり方もいいよね。

#890 マシンマン(Machine Man)

ストーリーはJames Asmusさん、ペンシラーはMicah Gunnellさん。
クールでメカなマシンマンさんがデッドプールから金を取り立てに来たぞ!

チームアップキャラクター

マシンマン(Machine Man)は文字通り、機械によって作られた人間。要はロボット。
機械兵器として作られたため、全身には武器が仕込まれ、体のあちこちをにょきにょき伸ばすこともできます。

ただのロボットだった彼ですが、アーロン・スタック(Aaron Stack)博士によって人間として生きることを教わり、博士が亡くなったあとはその名前を次いで人間社会の中で生活するようになりました。
ヒーローとしてはアベンジャーズとかと交流があります。

キャラはころころ変わるようですが、この話では割とドライな保険調査員です。

ストーリー

狂犬病のハムスターを銃弾にするアイデア武器を作っていたデッドプールの家に、保険会社から来たマシンマン(アーロン・スタック)が訪ねてくる。
これまで仕事で破壊したものを弁償するよう請求してくるマシンマンだが、デッドプールは当然拒否って襲いかかる。
しかし機械ボディのマシンマンには、銃も刀もハムスターもまったく効かない。

と、マシンマンは急遽入った仕事があるから、デッドプールが引き受ければ支払いに充ててやると申し出た。

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マシンマンが勤める保険会社で、重役たちがパペットマスターに襲われていた。
パペットマスターは特殊な粘土人形を作って相手を操ることができるのだ。

「物理的にも精神的にも、被害は最小限に抑えろ」と言うマシンマンの作戦も聞かず、デッドプールはド派手に窓をぶち破ってビルに乱入。
だがパペットマスターに好きな相手の操り人形を作ってやるから見逃してくれと言われて、普通に迷ってしまう。

見ていられないとマシンマンも駆けつけたが、操られた重役たちがパペットマスターを守ろうとするせいで、彼らを傷つけないよう努めるので精一杯。

そうこうしているうちにパペットマスターがデッドプールの人形を作ってしまった。
が、デッドプールはイカれてるせいか、意思が残ったまま中途半端にしか操られない。
敵が戸惑っているうちに、マシンマンが重役人形の一つをこねこねして目のレーザーで加工し、パペットマスターの人形をこしらえた。
パペットマスター自身が粘土人形に操られた状態となり、事件は解決。

マシンマンは、今回の仕事で破壊したものや傷つけた重役の治療費をデッドプールに請求しようとする。
だがデッドプールに指摘され、マシンマンもさっきの人形こねこねのせいで重役の一人を思いっきり負傷させてしまっていたと気づいた。

全部パペットマスターがやったことにしようと、デッドプールはパペットマスター人形を窓からポイ。

ハムスターを人形で操って遊ぶデッドプールを横目に、マシンマンはごまかし書類をこしらえた。

感想とメモ

これまたひでー話。
損害賠償を取り立てに来たマシンマンさんは、デッドプールに倫理的なツッコミはしてくれないぞ。

デッドプールもボケ倒すし、マシンマンさんも真面目な顔で天然ボケてるから終始おもしろいです。ただしブラックな方向で。
ヴィランが一番まともとすら思える。

マシンマンさんはボディや口ぶりこそ割と冷血なマシンですが、顔は非常に表情豊か。デッドプールに仕事を頼むときのむっつり顔がいいですね。人を「Flesh」とか「Meat」って呼んでるけど。
真顔で普通に手足伸ばしたり首伸ばしたり目からレーザー出したりするのがシュール。
オチもマシンマンさんのお茶目さが垣間見えます。
なんか「マシンマンさん」って呼んでしまう。

しかし、この二人が組んでなんかしてると人間にとって危険そう。

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今回のデッドプールHQはアパートじゃなくて一軒家。
デッドプールは何を思ったか、狂犬病ハムスター銃というトチ狂った武器をこしらえてました。銃口に詰まったハムスターのあんよが愛くるしい。でもPETA(動物愛護協会)は怖いぞ。

DP「潤滑油的なもの持ってない? ハムスターが詰まっちゃってさ」
マシンマン「確かに俺の体は潤滑油まみれだが」
DP(きもい)
デッドプールを黙らせるマシンマンさん。

今回のヴィランはパペットマスター。
まつげが長いからってデッドプールやマシンマンさんに女子呼ばわりされてます。たぶんただの嫌がらせ。
保険会社を襲った理由は「俺が稼いだ金から保険料ふんだくってんじゃねーぞ!」っていうただの逆恨みです。保険に入ってるんですね。
重役のおじさんは自分の××を食わされたそうです。何か知らんけどやめてあげて。

パペットマスターは特殊な粘土で人形を作り、放射線を利用して生き物を操ります。魔法じゃなく科学らしいので、神経系のないマシンマンさんには効かないそうです。
マシンマン「論理も物理も無視しやがって!」

今回もデッドプールの操られ方は中途半端でおもしろい。
操られはするけど自分の意思による動きは制限されてないって感じ。悪魔にのっとられたときもそんなんでしたね。
パペットマスター「脳がどうかしちまってんのか?」
そうです。
マスクの上から手りゅう弾くわえるデッドプールの顔が。

で、結局デッドプールはいつも通り最大限の被害で仕事を終えました。
なおマシンマンさんが「彼らを傷つけるな」って言ってたのはヒーロー精神ゆえじゃなくて、損害を抑えればボーナスが増えるかららしいです。
そしてパペットマスターがやったことにして、パペットマスターの口を塞いじゃえば一件落着と。

ちゃんとした天使のささやきをする人がこの話には出てきませんね。

DP「俺の倫理観ぐらついちゃうな」
白キャプション『そもそも倫理観ゼロだろ』

マシンマンさんはお酒好きらしいです。
あとでお腹から取り出してもう一回飲めたりして。ボッコちゃん。

#889 ゴリラマン(Gorilla-Man)

ストーリーはJeff Parkerさん、アーティストはSteve Sandersさん。
ゴリラマンは見た目よりもクールな人物。彼の生い立ちに親近感を覚えたらしいデッドプールは、いつもより若干落ち着いてるような。

チームアップキャラクター

ゴリラマン(Gorilla-Man)は、元はケネス・ヘイル(Kenneth Hale)という人間でした。
詳しいオリジンは話の中で教えてくれます。

見た目はゴリラですが、中身はしっかりしたヒーロー。一流の戦闘能力や武器の知識も備えています。

ストーリー

デッドプールはティレニア海に浮かぶ呪われた離島にやってきた。
仕事の依頼人は機械の中に囚われた美しい女性:ルクレツィア
邪悪なゴリラマンに殺されそうだから助けてほしいと頼まれ、鼻の下を伸ばしたデッドプールは快くゴリラ殺しを引き受ける。

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デッドプールゴリラマンを見つけ、ルクレツィアが島に配置したというあらゆる武器を使って攻撃するが、的確に応戦される。

二人とも戦い疲れたころ、ゴリラマンが人の言葉を話すのに気づいたデッドプールは驚いた。
ゴリラマンは凶暴な獣などではなく、きわめて理性的な人物だったのだ。
デッドプールから雇い主の話を聞いたゴリラマンは、ルクレツィアは死者だと教えてくれる。彼女はイタリアのボージア家の一員であり、ボージア・オメガ(Borgia Omega)という機械の中に死んだ一族の頭が寄せ集められているという。

そこにボージア家の主、ボージア・オメガの本体が現れ、裏切ったデッドプールとゴリラマンを攻撃してきた。

しかしオメガはすぐに退却し、飛行船で逃げようとする。どうやらゴリラマンのことを恐れているらしい。
というのも、ゴリラマンには自分を殺した人間を次のゴリラマンにするという呪いがかかっているのだ。それゆえオメガ自らゴリラマンを殺すことはできず、デッドプールにやらせようとした。

ゴリラマンも元々人間だったが、当時のゴリラマンを殺したために自分が不死身のゴリラマンとなる呪いを受けてしまい、長い時を生きてきたという。そんな彼の生きざまに、デッドプールは親近感を覚えていた。

二人は機械の翼竜を使って、ボージア・オメガの飛行船を撃ち落とす。
デッドプールとゴリラマンは捕まえたオメガと一緒にゴムボートで帰還を図るのだった。

感想とメモ

カバーアートは聞かざる・見ざる・言わざる。サルは特に出てきません。

ゴリラマンはやや特殊な立場のヒーロー。
ですが今回の話は割と正当なチームアップって感じですね。
デッドプールがゴリラマンに割と好感を持ってて、ちゃんと話を聞いてあげてる。

途中の無言の戦いはカートゥーンチックでおもしろいです。

クリックでネタバレ含む感想

デッドプールのゴリラマンに対する尊敬の念が若干見えますね。ゴリラゴリラと言うものの、あんまり茶化してる感じじゃない。

翼竜の背中で聞いたゴリラマンのオリジンに対して「俺みたいのが他にもいたんだ!」って言うデッドプール。
プールにとっても不死の体だってこと実はちゃんと十字架でもあるんだなと分かります。
死なないから平気だもんねっていつも軽いノリですが、それがつらいことだとも心のどこかでは思ってると。
だからこそ、そのつらさを共有できる相手に会えたのは嬉しいんでしょう。ゴリラマンは脳内漫才したり第四の壁を破ったりはしませんけども。
ちょっとしっとりしますね。巻末の話にふさわしい。

ゴリラマンもデッドプールの怪我を心配してあげるのが新鮮です。

DP「大丈夫、俺、毎週爆発してるし!」
二週に一回はひき肉になってるし。

ロボットバトルで疲れたゴリラマン、「お前のママ(your momma)」対決にしとこうと言い出しました。
「お前の母ちゃん○○!」をおもしろく言い合う口ゲンカ。デッドプール誌のライターさんはこのネタを常日頃考えてると何かで読んだような。
DP「おっけ。お前の母ちゃん超ブサイク。ギャラクタスも一目見たら『もう満腹』って言い出す」
ギャラクタスは惑星を食べちゃうでっかいおじさん。

一族の生首を機械にしまいこんだボージア・オメガも、ゴリラマン誌のキャラクターだそうです。すごい見た目。
生首にはちゃんと意識があるようで、気持ち悪いぞ。

ゴリラマンがホログラムを見せようとしたときにデッドプールが下ネタだと思ったのはなんなんでしょうか。
DP「それってエッチなウェブサイトに載ってるやつ? 俺もう見たかも」
DP「あっ、NSFW!」
Not Safe For Work(職場で閲覧注意)はネットスラング。

最後に

二巻も倫理観って言葉を知らないデッドプールによるナンセンスな話が目白押し。
一巻に比べたら吐き気を催すような描写は控えめ……かも。いや、Xの話はひどいですけど。

ここまで読んだら、引き続き三巻にも手を伸ばしてみてください。
第三巻にはメジャーなヒーローたちも登場。そのうち紹介します。

以上、「デッドプールカッコイイ~」「デッドプールに憧れるゥ!」って恥ずかしげもなく言ってる人を見るとドン引きしちゃう管理人でした。また来てね。