フランス発の日本風変身ヒーローアニメ・ミラキュラスのストーリーと感想です。
本話までのネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
各エピソードの目次はこちら。
第31話 トラブルメーカー(Troublemaker)
ジャゲッドのマネージャーであるペニー回。レディバグにはこれまでで一番のピンチが。
ストーリー
プロローグ
わがままなロックスター:ジャゲッド・ストーンのお世話を一手に引き受けるマネージャーのペニー・ローリング。
日々の生活から移動から仕事の手配までてんやわんや。
でもジャゲッドに「君は最高だ!」と褒められると苦労も吹き飛ぶ様子。
ロックスターらしくないリアリティ番組への出演は嫌だと駄々をこねるジャゲッドに、ペニーは「スターのお仕事チェンジ」という番組を勧める。
ジャゲッドが喜んでやって来たのは、マリネットの家のパン屋さんだ。
アクマ誕生
パン屋さん体験にすっかり興奮しているジャゲッド。
デュパン氏の話はまったく聞いてないながらも、彼流にパン作りをめいっぱい楽しんでいる。
楽しそうなジャゲッドを見て、ペニーは心配しつつも嬉しそう。
マリネットのいつものドジで小麦粉まみれになってしまったジャゲッドは、ペニーに連れられて階上の洗面所へ。
間違えてマリネットの部屋に入ってしまった二人だが、ジャゲッドはかまわず洗面台で顔を洗う。
マリネットの私室に興味津々のジャゲッド。そこに生放送のカメラがジャゲッドを追って部屋に侵入。
マリネットが飾っているアドリアンの写真を「恋の相手かな?」と無邪気に眺めるジャゲッドの様子が、カメラに映されてしまった。
自宅でテレビを見ていたアドリアンの目は点。
アドリアンへの恋心がテレビに映ってしまったことに気付いたマリネットが、部屋に飛び込んできた。
部屋から出て行かせてとマリネットにすがられ、放送を止めるなとテレビクルーに迫られ、鼻がムズムズするとジャゲッドに駄々をこねられ、ペニーはもうキャパオーバー。
全員を階下に追い出して一人になると、その場にへたり込んでしまった。
そこにアクマの蝶を差し向けたホーク・モス。
ペンに憑りついた蝶によって、ペニーはトラブルメーカーへとアクマタイズされた。
トラブルメーカーはペンをノックすることで体の密度を変え、モノを透過することができる。
ヒーロー登場
自室に残ったマリネットは、アドリアンへの想いが放送されてしまった絶望にのたうちまわる。
階下ではかまわず撮影を続けようとするクルーに、マリネットのママが「プライベートな場所まで撮影していいとは言ってない!」と至極まっとうな正論を突き付ける。
帰れと言われるものの、生放送を中断できない撮影クルーは素直に引き下がらない。
そこに透明なトラブルメーカーが忍び寄った。
トラブルメーカーはポルターガイストのごとく物を動かして見せ、その場の人々を怯えさせる。
店のシャッターを閉めてジャゲッドたちを閉じ込めると、姿を現してカメラの前で高笑いした。
自室でテレビを見ていたマリネットはアクマがペニーだと気づき、レディバグに変身!
同じく自宅でテレビを見ていたアドリアンもシャノワールに変身!
ヒーローの戦い
ヒーローがやって来たのを察知したトラブルメーカー。
マリネットの部屋で戦闘になるが、透明になるトラブルメーカーにいいように翻弄される。
隙を突かれレディバグのミラキュラスに手が伸ばされたが、シャノワールの機転でなんとかかわした。
アクマの憑いたペンを奪おうとするものの、透明になって逃げられてしまう。
今度はリビングで戦うものの、やはり神出鬼没のトラブルメーカーに押されっぱなし。
とうとうレディバグのイヤリングが片方取られてしまった!
動きを封じられ、徐々に変身が解けていくレディバグの大ピンチに、シャノワールがカタクリズムで襲い掛かる。
かわそうとしたトラブルメーカーが透明になったことでミラキュラスを取り落とし、なんとかピンチを切り抜けた。
レディバグはラッキーチャームで割れたお皿を入手。
使い方に困りながらも、接着剤を見つけて「くっつけちゃおう!」と何かひらめいた様子。
トラブルメーカーを探して再度マリネットの部屋へ。
また奪われないかと怯えるレディバグ、シャノワールが離れて一人になったところをまたもトラブルメーカーに襲われた。
今度は両耳のイヤリングがつかまれてしまった…と思いきや、トラブルメーカーの指がレディバグの耳から離れない。
接着剤でくっつけたのはお皿ではなく、イヤリングだったのだ。
戸惑うトラブルメーカーの隙をついて、とっておいたシャノワールのカタクリズムでペンを破壊。
ミラキュラス・レディバグですべて元通り。
我に返ったペニーに対し、レディバグは「いつも人のために尽くしているけど、たまには自分に優しくして」と励ました。
ペニーが戻ってきてジャゲッドは大感激。「君がいなきゃダメだ」とぎゅっとハグをした。
エピローグ
アドリアンの写真がテレビに映ったことで、学校でからかわれないかと戦々恐々のマリネット。
ロッカールームでまさかのアドリアン本人に話しかけられてしまう。
キョドったあげく「ファッションに興味があるだけ、好きとかじゃない」とごまかしたところ、アドリアンは素直に信じてくれた。
おまけに次の撮影に誘ってもらって、大喜びのマリネットだった。
感想とメモ
ジャゲッド回も小ネタが気になってしまう。筆者はクロエとジャゲッドを愛でます。ロックンロール!
ジャゲッドの右腕もとい保護者のペニー
ペニーはクールな敏腕マネージャの顔の下に、ジャゲッドへの愛情をしっかり抱いていた。
「彼って最高」とはにかむ顔を決まり悪そうに隠す姿がなんともキュート。
ジャゲッドはジャゲッドでペニーに頼りっきりで、何かあると「ペニーなんとかして」って服の裾を引っ張る子供みたいでかわいいですね。
最後のハグは、あのシーンだけ切り取るとロマンス的に見えなくもないけど、無邪気なジャゲッドのキャラ的に違う気がする。ペニーはちょっと頬を赤らめてたりしたから微妙だけど。
男女だからってロマンティックな関係に持ってかないで、ただ純粋に信頼してるっていう家族的な愛情であってほしいなあという一ファンの希望1。
最強クラスなトラブルメーカー
トラブルメーカーはパンクスタイルで超クール。
「透明になる」と言うのは、バニッシャーみたいに姿を消すんじゃなく、密度を小さくして透過するってこと2。
でも透過してる間、姿が見えてるときと見えてないときがあったな。どっち。
マリネットの家っていう狭い空間は、モノを透過するトラブルメーカーに有利な舞台。
能力は単純ながら、身のこなしが軽やかかつ力強く、戦闘スキルの高い超強敵だった。
レディバグとシャノワールを翻弄し、こんなにあっさりミラキュラスを奪ってしまう。アクマになってもボスの命令を迅速にこなす有能さは変わらずってところか。
しかし、ヒーローが行かなかったらトラブルメーカーはジャゲッドたちをどうするつもりだったんだろうか。
今更だけど、ホーク・モスの能力は「他人に特殊能力を与えること」なんだよね。
ってことはいつものアクマの蝶も、普通の蝶に「モノに憑りついて持ち主をアクマタイズする」という能力を与えてると解釈すべきなのか。
超間接的なラッキーチャーム…いつものことか
今回のラッキーチャームは割れたお皿。
だがお皿を直接使うのではなく、「くっつけちゃえばいいじゃない」というひらめきを与えるためだけのアイテムであった。
直接接着剤を出せばいいのにとか言ってはいけない。それじゃすぐネタが割れちゃうでしょうが。
レディバグがあえて役立たずのお皿を持ってたからこそ、トラブルメーカーも油断して襲ってきた…と解釈すべきだろう。
でも接着剤どこにつけてたんだろう。
イヤリングの表面につけてただけなら耳から外れちゃうから、耳とイヤリングをくっつけておいた上でイヤリングの表面にもつけてたのかな、
レディバグのコスチュームは物理的に脱げないけど、ミラキュラス自体はやっぱり物理的に取れるんだね。
マリネットの秘めた片思いが知られてしまう!
シャノワールがマリネットの部屋に入って写真に興味を示したのは、テレビで自分の写真がたくさんあるのにびっくりしてたからだね。
マリネットの片思いに気づいてないのはアドリアンだけ…だと思ってたけど、そういえばグラシエーター回でイヴァンは「マリネットの好きな人って誰だろな」って言ってたし、ニノとナタニエルはマリネットに恋してたし、少なくとも男子陣は気づいてなかったな。
結局アドリアンは本当に、マリネットが「ファン」なだけだと思ってくれた…のかな?
他のクラスメイトたちにどうからかわれたのかは不明です。女子たちにはからかわれたことでしょう。
ごきげんなジャゲッドが愛くるしい
今回のジャゲッドはパン屋さん体験がよっぽどお気に召したようで、やったらテンション高いですね。
こんなにごきげんなのは、大好きなマリネットの家だからってことがあるんでしょう。
マリネットを”my favorite lady”だの”sweet Marinette”だのと嬉しそうに呼んでます。
現場では子供みたいにはしゃいでる一方、ファンが持ってるプラカードのジャゲッドの写真が非常にクール。
キメ顔で黙ってじっとしてると格好いいのにね。
しかしジャゲッドはどんどん幼児化している気がする。
冒頭の駄々こね姿や、パン屋でのはしゃぎっぷり、ペニーに追い出されたときのしょんぼり顔や、トラブルメーカーに襲われたときのビビりっぷり。なんだかマスコットキャラに見えてくる。
その他ポイントメモとジャゲッドメモ
- 「明日の朝食はシロクマに運ばせてもらえない?」
「ワニのファングは昼間のフライトが嫌いなの」
「ファングのマカロン」
「ワニは部屋の外に出さないでもらえるかな」
冒頭からパワーワードだらけ。 - ボール遊びが大好きなワニのファング。
- ピアノの上に座ってファングにボールを投げてたであろうジャゲッド。
- ピアノの上に立ってボブにボールを投げつけるジャゲッド。完全にわがまま小僧。
- ジャゲッドは嫁探しをロックスターらしくないと思ってる。
- ジャゲッド「これ、俺が一から作ったギターパンだ」
ツッコミが追い付かない。 - マリネットのパパのサイズ感がおかしくないか?
分厚さ的にアレクより背は高いはず…な気がする。足が意外と短いのかなあ。 - ジャゲッドはマリネットが大好き。なんたってマリネットは「トリコロールのエッフェル塔のサングラス」という謎の言葉を具現化した魔法使いである。
- ジャゲッドの髪はパープル、ヒゲは黒。
- ごきげんなジャゲッドは誰にでも抱きつく。
- このテレビ局の生放送はろくなことにならんな。
- スキンヘッドのレポーターはアレク。快活な彼もシャマクさんに負けず劣らずクソレポーターだぞ。
- マリネットの部屋って意外と奥の方にある。ペニー、どうやったら間違えて入るんだ…。
- マリネット「(アドリアンが)好きだってことがバレちゃうよ!!」
バレてないと思ってたの? - ジャゲッドはオーガニックじゃない小麦粉のアレルギーらしい。
- ティッキー「きっとなんとかなる!」
マリネット「そうかな?」
ティッキー「生放送だからもう手遅れだし」
マリネット「( ゚ω゜)」
コントはやめなさい。 - マリネットのママの名前は「サビーン」。どうやら武道の心得があるらしい。
- パン屋にしてはシャッターがやたら厳重。
- ジャゲッドをめちゃくちゃにしようとするトラブルメーカー。
英語だと”I only love chaos. you’ll be my no.1 hit!(アタシが好きなのはカオスだけ。あんたを一番のカオスにしてやるよ!)”なのでいかがわしくありません。”hit”は音楽のヒットにかけた言葉かな。 - よつんばい歩きするレディバグがセクシー。
- レディバグ「置いてかないで!私お皿しか持ってないのに!」
怯えたフリするレディバグがいつになく愛らしい。 - ギター・ヴィラン回では立ち去るときは「バグアウト!」だった。「ロックンロール!」も言ってなかったっけ。妄想かな。
- シャノワールの口説きジョークに呆れ顔をせず「子猫ちゃんたら!」とご機嫌で返すレディバグが珍しい。
- 「それ、嘘だよね?」ってマリネットをからかうアドリアンも珍しい。マリネットのことをニノと同じように本当の友達だと思えてるってこと。
今回の記事はここまで。
コメント
すごい、読み応えでした!
ジャゲッドメモ、おもしろすぎます…!
クロエとジャゲッドとホーク・モスはネタに事欠きませんね。
スターなのにもっぱらギャグ扱いされるジャゲッドが好きなのです。