ミラキュラス レディバグ&シャノワール:ストーリーと感想【第57話 リフレクドール】

フランス発の日本風変身ヒーローアニメ・ミラキュラスのストーリーと感想です。
本話までのネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。

話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
各エピソードの目次はこちら

第57話 リフレクドール(Reflekdoll)

マユラの再登場、レディバグとシャノワールの一日役割交換、ジュレカの成長物語その2。

ストーリー

プロローグ

今日も街を救ったレディバグシャノワール
きみがレディバグとして選ばれたのはユーモアのセンスがないから、などとシャノワールに軽口を叩かれながら、いつも通り別れて行った。

鏡の前で浮かない顔をするジュレカ。マリネットのモデルになると申し出ようとしているが、自信が持てない。
だが兄のルカに励まされ、いつもは下ろしている前髪を上げて学校に向かった。

マリネットたちはジュレカの髪型をこぞって褒め、喜んでウェブサイトの動画用モデルに採用する。

さらにアルヤの提案で、モデルのプロであるアドリアンに撮影のアドバイザーを頼むことに。
メンデレーエフ先生の授業が休講になったおかげで1時間だけ余裕があるからと、アドリアンも快く引き受けてくれた。

アクマ誕生

みんなでマリネットの家に集まって撮影の準備を進める。
だが準備が整ったところで、ジュレカはひどく緊張して動けなくなってしまう。
様子がおかしいことに気付いたマリネットは、無理しなくていいとジュレカに声をかける。

アルヤの方はアドリアンの時間(撮影が終わったらマリネットがデートに誘う予定だから)を気にして、さっさと撮影しようと急かす。
さらには、ジュレカの代わりにマリネットをモデルにし、アドリアンにもおそろいの恰好をしてもらって撮影しようとどんどん話を進めてしまう。

着替えるマリネットとアドリアンは、撮影用のアクセサリーを付けるためにミラキュラスのイヤリングと指輪をそれぞれ外してバッグにしまった。

みんなは二人のおそろいコーデに沸き、外で撮影しようと部屋を出て行く。
だがジュレカだけは行きたくないと言って独り残り、前髪を上げたヘアピンを外し「また自分でぶち壊した」とへたりこんでいた。

それを見逃すはずはないホーク・モス。さらには彼の背後からナタリーが現れ、ホーク・モスに指示されてマユラへと変身する。
ホーク・モスのアクマの蝶に続いて、マユラが扇子から抜き取った羽を飛ばす。マユラは青く変色させた羽を「アモク」と呼び、不満を膨らませ研ぎ澄ませるのだと呼びかける。

ジュレカのブレスレットにアクマが、ヘアピンにアモクが憑りついた。
アクマは再びジュレカをリフレクタにアクマタイズし、アモクがさらにリフレクドールという味方を与えた。

ヒーロー登場

リフレクドールは巨大ロボット。
顔の操縦席に乗り込んだリフレクタは、巨大なヘアピンを操縦桿としてリフレクドールを操る。
リフレクドールのビームを浴びると、リフレクタと同じ姿になってしまう。

エッフェル塔で撮影していたマリネットたちの元に、リフレクドールが襲いかかってきた。
変身しようとするマリネットアドリアンだが、二人のミラキュラスはアドリアンの家の車のトランクのバッグの中。
取りに行こうとしたものの、リフレクタにみとがめられ二人ともビームを浴びてしまった。

リフレクドールに車を投げられ、トランクから転がり出たティッキープラッグ

プラッグがミラキュラスを持って主を探すが、声をかけて立ち止まったのはマリネットの方だった。マリネットはつべこべ言っている暇はないと、シャノワールの指輪を付けて「プラッグ、クロー・アウト!」を言い放つ。黒猫ヒーロー、レディノワールが爆誕。

当然ティッキーの方もマリネットを見つけることはできず、リフレクタの恰好をしたアドリアンと行き会った。
レディノワールが戦っている様子を二人で見ると、アドリアンもすぐに察して「ティッキー、スポッツ・オン!」でミスターバグへ変身。

ヒーローの戦い

慣れない力に戸惑いながらもリフレクドールに立ち向かう二人。
ミスターバグは鏡があればビームを跳ね返せると思い、さっそくラッキーチャームを発動。思った通り鏡が出て来たのはいいが、ビームを跳ね返してもそれほど効果はない。

レディノワールの方はカタクリズムをリフレクドールにくらわせる。
リフレクドールにヒビが入りダメージは与えたようだが、破壊される様子はなく、リフレクタの制御を無視して暴走し始めた。

ミスターバグとレディノワールはリフレクドールの中で振り回されるリフレクタを助け出すと、攻撃される前にブレスレットを破壊。
飛び出した蝶をミスターバグがヨーヨーでキャッチ。リベール・デュ・マールでジュレカのアクマタイズを解いた。

暴走を続けるリフレクドールの内部に入ろうと作戦を練るミスターバグとレディノワール。
リフレクドールの頭にネジのような入り口があることに気付いたレディノワールは、さっき手に入れたラッキーチャームの鏡をマイナスドライバーのように使って開けられると示唆する。
スティックでリフレクドールを転ばせた隙に頭上の入り口を開いてのぞくと、ヘアピンの操縦桿が。それを破壊し、アモクも浄化。
ミラキュラス・ミスターバグですべて元通りに。

また負けたことに憤激するホーク・モスを、マユラがこちらもチームになったのだからとなだめる。
変身を解くと、ピーコックのクワミのドゥーズーは元気いっぱいの様子だが、ナタリーはまた咳込みうずくまってしまった。

エピローグ

お互いに役割があるのだと実感できたところで、ミスターバグとレディノワールも元に戻る。ティッキーとプラッグとの再会をそれぞれ喜んだ。

みんなと合流したマリネットはジュレカの気持ちを考えるべきだったと反省。もう一度モデルをやってみないかと持ち掛けると、ジュレカもやりたいとうなずいた。
ボディガードさんにおねだりして、アドリアンも撮影に参加させてもらう。
エッフェル塔をバックにみんなで仲良く写真を撮るのだった。

感想とメモ

オリジナルのナンバリングだと、シーズン半ばのエピソード。
リラに続いて二度目のアクマタイズを受けたのはなんとジュレカであった。
レディバグとシャノワールのミラキュラス交換が非常に新鮮。

ミスターバグ&レディノワール

レディノワールがかわいいぞ。
ノリノリの変身ポーズもクールだし、白目がグリーンになるのがいい。長い三つ編みが尻尾を表現してる。
そして武器が変わってもいつも通り強い。シャノワールはスティックしかないけど、ラッキーチャームで色んな武器を扱ってるせいか。

ミスターバグの方は、黒と赤のスーツがいかにも主人公っぽい!
ただ頭がちょっと寂しい感じ。マスクの結び紐がもっと後ろになびいてたらよかったなあ。
レディバグの衣装はスパンデックスっぽいつるつる素材だが、ミスターバグの衣装はシャノワールと同様バトルスーツ的なデコボコした質感。なんて生地なのかは知らん。

レディバグとシャノワールの役割

能力的にはレディバグの方が戦いの主導権を持っているべきってことで、二人の戦闘スタイルは今のままの方が性に合ってるってオチ。
セーラームーンなら戦闘中はポンコツでも仲間が「今よ、セーラームーン!」って合図してくれてから長い必殺技を繰り出せばいいんだが、逃げるアクマやアモクをすかさず捕まえないといけないレディバグではそうはいかない。
ラッキーチャームも使い方を考えるのは持ち主のセンス。いつもの超間接的な仕掛けを思いつくのは別にミラキュラスのパワーじゃないってことなのだ。

確かにレディバグは大変。
でもそんなようわからんレディバグの舵を無条件に信頼して従えるシャノワールの役割もきわめて重要なのだ。
リーダーシップ系が二人いたら意見が合わずに内戦が起きちゃうからな。

レディノワールだけリフレクタとリフレクドールがそれぞれアクマとアモクだって知ってるのは、事前にマスターから聞いてたのかな。またシャノワールを蚊帳の外に……。
そんで軽口モードになったからか、レディノワールはレディバグよりちょっと嫌な子成分が強め。それもまた黒猫っぽい。

マユラが再登場

待て待て、ピーコックのミラキュラスは壊れてて危険だから使うなって方針だったんじゃないのか?
話数が前後していることを考えると、ひょっとしたらマユラ回から今回までの間にそのへんのわだかまりを解消するエピソードがあったのかもしれないが……。

ともあれナタリーのマユラ変身バンクが初披露される。
メガネをお外しになるのも何気に初めてですね。美人ですが表情が邪悪ですね。
掛け声は「ドゥーズー、スプレッド・マイ・フェザー」。
クワミの名前はドゥーズー(Duusu)で、”スプレッド・マイ・フェザー(Spread My Feathers)”は「羽を広げなさい」。
ドゥーズーは話の終わりに登場したが、予想外にハイテンションでマユラのイメージにまったく合わないのがおもしろい。

マユラのお顔が人外じみているのは他のヒーローに比べたら異色。ドゥーズーの顔つきに似てるといえば似てる。

マユラは羽を青く染め、「美しいアモク(Beautiful Amok)」1と呼んで飛ばしていた。
マユラ回でホーク・モスの絶望を大きな蛾の怪物に変えたのも、このアモクの力だったのだ。アクマとアモク、音の響きも似てる。
で、アモクによって生み出された怪物をセンチモンスター(Sentimonster)と呼ぶ。センチはセンチメンタルのセンチ。

持ち物に宿るのも、対象者に話しかけることができるのも、マユラの能力はホーク・モスと非常に近しい。

閻魔帳にアルヤも追加

アルヤのマリネットに対する後押しはありがたいことなんだろうけど、また夢中になって周りが見えなくなっちゃってる。
せっかく勇気を出して手を挙げたジュレカには相当かわいそうだったな。

マリネットもアドリアンが絡まなければ、リフレクタ回みたいにジュレカを気遣ってあげられたんだろうが、キョドリネットの状態ではそうはいかなかった。

ジュレカ的にはマリネットに出番を取られたって感じで、アルヤには言及してなかったが。
でもアルヤだよなあ?その自信と押しの強さは彼女のいいところだけども。

ジュレカ二度目のアクマタイズ

スカーレット・モス回を除けば、二回アクマタイズされたのは今のところ宿敵ポジションのリラだけだった。
そこに今回の犠牲者となったジュレカ。
二度目のアクマタイズのみならず、マユラのアモクに憑りつかれる最初の例に。

ジュレカはローズとどんどん親密になってるみたいだし、スカーレット・モス回でもアクマに負けない精神力を見せてくれた。
そうは言っても傷つきやすいところがなくなったわけじゃない。
アクマになると自分を見てくれない周りが悪いって他責的なことを言ってたが、普段のジュレカはきっと自分が悪いんだって自分を責めてしまうんだろう。
ぜひともローズやルカ、マリネットや友達の支えで自信を持たせてあげてほしい。
長いスパンの精神的な成長が描かれてるのって、マリネット、アドリアン、クロエ、ジュレカくらいだからね。ということはジュレカにもヒーローの素質が?

その他ポイントメモ

  • 一仕事の後、仲良くケンカ(?)するレディバグとシャノワール。
    猫ちゃんのおっしゃる通り、ヒーローには軽口が必要なときもある。
  • レディバグは「バグちゃん」と呼ばれるのは嫌い。
    英語だと「Bugaboo」って言葉。「boo」ってのはスラングで恋人や大切な人を指す言葉。よく彼氏とかをかわいがって「ブーブー」って呼ぶシーンがあるよね2
  • 妹の動作に効果音を付けるルカ。よっ、ミラキュラスのラブ・ハンドル。
  • 前髪下ろしてるジュレカもゴスでかわいいが、上げてるジュレカも普通にかわいい。背が高いし実にモデル向きだ。
  • 当然のようにジュレカの手を握ってるローズ。リフレクタ回のとき以上に二人の絆も強まってる感じ。
  • ジュレカ「いつもみたいに、自分でぶち壊した……」
    視聴者「そんなことない!アルヤが全部悪い!」
    視聴者代表してよろしい?
  • 子どもたちの「おねが~い」に弱いボディーガードさん。やさしい。
  • ジュレカの目にかかるエフェクト、ホーク・モスの蝶の形とマユラの羽の形が組み合わさってる。
  • マユラが隣にいるから今日のホーク・モスは独り言じゃない。
  • 鏡をしょって歩くミスターバグ、そういうコスチュームみたいで妙に似合う。
  • 仕返しにミスターバグを「バグ坊や(Bugaboy)」と呼ぶレディノワール。
  • ピースするボディーガードさん。かわいい。
  • 動画って言ってなかったっけ。写真なんだっけ。

今回の記事はここまで。


 

  1. 英語の”run amok”は「自制心を失ってわーってなっちゃう」みたいな意味で、もともとの”Amok”という言葉はマレーシアやインドネシアで普段優しい人が急に暴力的になる精神病のことを指していたらしい。アクマタイズされたようなもんだ。
  2. ペンギンズでマリーンがフレッドのことをチラッとそう呼んでたことがあったと真っ先に思い出した……。記憶がしつこいな。

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