ミラキュラス・第1シーズン(1~26話)の各話についてストーリーと感想をまとめます。順次追加予定。
ネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
※先のシーズンの話はしないつもりです。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
シーズン1の目次はこちら。
シリーズ全体の紹介はこっちの記事を参照ください。こっちはストーリーのネタバレなし。
第13話 ストーンハート
待ってましたオリジン回その2。レディバグがスーパーヒーローとして覚醒!
あとイヴァン回。
ストーリー
第12話からの直接の続き。
プロローグ
パリの町に蔓延するストーンハート化現象。
ヒーローであるレディバグ&シャノワールの助けを求める住民たち。
その報道を見て心配そうなマリネットに、パパは「きっとヒーローが来てくれる。来なかったらパパがスーパーパン屋になるぞ」と励ましてくれる。
パパの言葉に元気をもらったマリネット。
引き出しにしまったレディバグのピアスをカバンに入れて持ち、学校に出かけていった。
アドリアンも部屋をこっそり抜け出して学校に向かっていた。
今度こそ邪魔されずに登校するのだ。
アクマ再誕
学校ではアクマから元に戻ったイヴァンが注目の的。
どうやら彼はストーンハートになっていたときのことを覚えていないらしい。
クロエに「一度モンスターになったらずっとモンスター」とあざけられ、怒ったイヴァンは一人立ち去ってしまった。
アルヤがクロエの悪口を責めるが、いつも通り聞く耳をもたないクロエ。
そこにナタリーを振り切って登校したアドリアンが現れ、イケメンモデルの登場に喜ぶ生徒たち。
マリネットはロッカールームで落ち込むイヴァンをなぐさめ、前向きに考えようとアドバイス。
元気をもらったらしいイヴァンは、曲を作ってミレーヌに告白することにした。
マリネットはアルヤと合流し、ヒーローになりたいというアルヤのバッグにこっそりレディバグのピアスの箱を忍ばせた。
自分より向いてる子がヒーローになるべきだと思っているのだ。
そうして教室に入ると、アドリアンがマリネットの席の前で何かをしている。
椅子にはガムがはりつけられていて、マリネットは彼が犯人だと思い込んだ。
クロエの友達のアドリアンはクロエと同じような嫌なヤツなのだ。
が、実際の犯人はクロエ。
クロエがマリネットの椅子にガムをくっつけるのを見てびっくりしたアドリアンは、ガムをはがしてやろうとしていただけだった。
犯人扱いされたが誤解を解こうとしないアドリアン。
隣の席のニノがなぜかと尋ねると、友達のクロエを告げ口できないとの答え。
優しいアドリアンの性格を悟ったニノは、アドリアンの初めての友達になった。
そのころイヴァンはトイレの前でミレーヌを待ち伏せ、ヘヴィなラブソングを一方的に披露。
しかし怯えたミレーヌに逃げられてしまう。
へこむイヴァンのマイナスの感情を利用するホーク・モス。
アクマの蝶が歌詞のメモにとりついて、イヴァンはストーンハート(Stoneheart)と化した。
今度の狙いは愛するミレーヌと憎らしいクロエ。
二人をさらったストーンハートは町に飛び出した。
ヒーロー再誕
撮影に向かうアルヤはバッグを置いて飛び出してしまう。
このままでは彼女にレディバグになってもらえないと、マリネットも追いかけることに。
アドリアンの方はロッカーでさっそくシャノワールに変身。
もうすっかりヒーロー活動を受け入れているらしい。
ストーンハートを止めようとするシャノワールだが、町中から同じようなストーンアクマたちが集まってきて手に負えない。
撮影しようと近づいたアルヤも車に挟まれ大ピンチ。
友達の命の危機を改めて目の当たりにしたマリネット。
彼女の中で正義の心が弾けた。
このまま黙って見ていることなどできないと、再びピアスを身につける。
「ティッキー、スポッツ・オン!」のかけ声とともにレディバグに変身!
ヒーローの戦い
ストーンハートはミレーヌとクロエを連れてエッフェル塔に登っていた。
パトカーに囲まれながらも怯むことなく、下にいる市長に向かってクロエを投げつける。
あわやクロエおだぶつのところ、レディバグが現れてナイスキャッチ。
ところが警官ロジャーに前回の失敗のことを指摘されて、レディバグは再び自信をなくしそうになる。
そこにシャノワールが、たった今クロエを救ったのは他ならぬ君だと励ましてくれる。
「自分たちがヒーローだって証明しよう」と言われ、勇気をもらったレディバグ。
と、エッフェル塔の上で苦しみ出すストーンハート。
体から黒い蝶が大量に出現するや倒れ込んでしまう。
蝶はホーク・モスの顔を形作り、市民を守りたければミラキュラスのイヤリングと指輪を渡せと要求する彼の声がパリ中に響き渡った。
しかし、レディバグは一切ひるまない。
凜としてまっすぐエッフェル塔に向かうと、リベール・デュ・マールで黒い蝶たちを捕らえ浄化。
そして、レディバグとシャノワールが必ず皆を守ると頼もしい宣言を放った。
レディバグの活躍にわきあがるパリ。
そしてシャノワールは、レディバグの凜々しい姿にすっかり惚れ込んでしまっていた。
が、ストーンハートのアクマタイズはまだ解除できていない。
ミレーヌを連れてエッフェル塔に登るストーンハートを、ヒーロー二人が追いかける。
レディバグはラッキーチャームでパラシュートを入手。
紐をストーンハートの手に巻き付けて引っ張り、ミレーヌとストーンハートをキスさせる。
動揺したストーンハートが思わずミレーヌを離し、アクマの取りついた歌詞の紙も手からこぼれおちた。
シャノワールがスティックで打ち上げたそれを、レディバグが破壊。
再び浄化を――と思ったが、元に戻ったイヴァンとミレーヌが落下してしまう。
レディバグは一瞬で正義の判断。
二人を助けるのを優先しながらも、逃げたアクマの蝶をヨーヨーでキャッチ。
二人は助かり、リベール・デュ・マールですべては元通りに。
街中を舞うテントウ虫の赤い光は、まさにミラキュラス!
元に戻ったイヴァンと、無事だったミレーヌ。
レディバグはイヴァンの歌の歌詞をミレーヌに見せた。
あの歌では歌詞が分からなかったが、読んでみるとストレートな愛の歌。
喜んだミレーヌはイヴァンにハグをする。
どうやらうまくいきそうだと微笑み、変身解除の時間が迫るヒーローたちは退場。
エピローグ
翌日、学校でもマリネットは勇気を出す。
クロエにびしっと言ってやり、強引に譲らされた席を取り返すことができた。
悪者が勝つのは、いい人が何もしないときだけなんだから。
アドリアンの方は、送り迎え付きで他のスケジュールを変わらずこなすなら学校に行ってもいいとお父さんから許可をもらうことができた。ナタリーが話を通してくれたようだ。
マリネットの誤解も解きたいアドリアンは、ニノに「自分らしく言え」と背中を押される。
雨の降る帰り際、傘がないマリネットに正直に自分の気持ちを話し、傘を貸してあげた。
挨拶を返してくれたマリネットは分かってくれた様子。
また一人友達ができたと喜ぶアドリアン。
マリネットの方は「友達がいなくて色々慣れていない」と語るアドリアンの寂しげな表情と、傘を貸してくれる優しい態度に、彼が悪い人間ではないと悟る。
それだけではなく、アドリアンに対して今までにない不思議な想いを抱いていた。
亀のマスターの人選は間違っていなかったようだ。
二人のヒーローはこれからも活躍してくれるだろう。
感想とメモ
前回から続くオリジン話の後編。
引き続き熱いし、レディバグがかっこよすぎる。
エッフェル塔での高さのあるアクションが非常にダイナミックでクール。
そして今回のラッキーチャームはちゃんと役に立つ。
レディバグ:オリジン
ヒーローとして覚醒したレディバグがあまりにカッコイイ。
一切の迷いなく、瞬時に最適な判断をしてすべてを丸くおさめてしまう。
シャノワールが惚れるのも、パリ市民がレディバグレディバグともてはやすのも完全に理解できる。
彼女の動機はやっぱり「大切な人たちを守る」ということ。
このシリーズのパリの世間が狭いのも、マリネットがみんなに愛着を持っていることを表してるのかもね。
迷いがなくなったのは、「自分が誰かを救うことができた」という経験が自信につながったからなんだろう。
つまり、活躍すればするほど自信をつけてさらに成長できる。
GO、レディバグ、GO!
一方のシャノワールは、最初っから今までとそれほど態度が変わってない。
彼の動機はまだ「自由」ということが大きいように思える。
シャノワールの真の覚醒はひょっとしたらもっと後になるのかも。
FALLEN IN LOVE
二人のオリジンは二人が恋に落ちる発端の話でもあった。
シャノワールはレディバグの凜々しいヒーロー姿に完全に惚れちゃう。
マリネットの方は、最初はクロエの友達のアドリアンを嫌なやつだと誤解。
でもその後、彼の寂しげな顔を見せられ、親切に傘を渡されて、印象が真逆に転換。
傘を渡されたことそれ自体で、というよりは、彼がガムを取ってあげたり傘を貸してあげたりという優しい行いを自然とできる人間だということが伝わったんでしょう。
その他ポイントメモ
- 冒頭は第12話の翌日なのか当日の午後なのか。
たぶん前者(パリではお昼に一旦家に帰ってから午後の授業にまた登校するらしい)。
と考えるとアルヤ、ブログ製作の仕事が早すぎる。 - アクマタイズされた人は、元に戻るとアクマになっていた記憶がなくなっていると明らかに。
- ジュレカはストーンハートの大暴れがお気に召した模様。ホラー映画とか好きなんだろうね。
- クロエにからかわれたイヴァンをマリネットだけが追いかけて励ましてあげる。
彼女の優しさはやっぱりいつも発揮されてるものなのだ。 - チーズ臭をさせるプラッグに対しては見たことない嫌な顔するアドリアン。
何でも率直に話せるプラッグの存在もやっぱりアドリアンにとって大きいよね。 - アグレスト氏は、アドリアンが学校に行くのはダメだけどモデルの仕事は許してる。
仕事にはお付きの者を付けて行かせてるのかな? - ホーク・モスが対象者の感情を感じ取れるのもミラキュラスの能力なのか?
蝶を介して外の情報を得てるとか?
仕組みはまだ不明。 - アルヤ「あたし怖いものないし」
そう言われればそうだ。最強か?
でも正義より好奇心の方が勝っちゃうから、ヒーロー向きではないかもね。 - ガム貼り付けの誤解を解こうとしないアドリアン。
人の良さのにじみ出る態度には、ニノじゃなくてもほほえましく思っちゃう。 - イヴァンはメタル好き。マリネットの「言葉じゃなくてもモノで気持ちを伝えればいい」ってアドバイスは、ホリフィケーターの回でも実践された。あのバッジには愛がこもってたよね。
- 前回は「キム!!」としか言ってなかったストーンハートだが、今回は普通によくしゃべる。
見た目はモンスターだがちゃんと理性はあるようだ。 - クロエはよくアクマに狙われる割に、実害はちっとも受けない。
まあ嫌われる性格だからやむを得ないか。
でもストーンハート、すぐにクロエを叩きつぶさずにわざわざエッフェル塔に連れてったのは理由があったりするんでしょうか? - クロエ「助けてこれからはみんなに優しくするしちゃんと感謝もするから――冗談よ♡」
ちょっとかわいかった気がしてしまった。 - エッフェル塔のストーンハートが完全にキングコング。
- 今回のカタクリズムは落下するイヴァンを助けるときにエッフェル塔から鉄柱をにょきっと生やすのに使ってたけど、ちょっと無理矢理。
1話に1回使わないといけない縛りがあるんか。 - 画面に映ったイヴァンの歌の歌詞はフランス語だったけど、「ミレーヌは誰よりもかわいい」「俺の女王になって」「きみを傷つけたりしない」などのフレーズが含まれてるようです。メタル調にするから。
- イヴァンとミレーヌはこの時点でもう良い雰囲気。
するとホリフィケーターのときにキスしたのは自然な進展だったってことだね。 - アルヤは今回のレディバグの活躍を見逃したようだが、クロエがレディバグに助けられたことも結局知らないままだったのかも。
だから7話でクロエ=レディバグ説を唱えたり、8話でレディバグに助けられたクロエに取材したりしてたとか。
今回の記事はここまで。
コメント