ミラキュラス・第1シーズン(1~26話)の各話についてストーリーと感想をまとめます。順次追加予定。
ネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
※先のシーズンの話はしないつもりです。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
シーズン1の目次はこちら。
シリーズ全体の紹介はこっちの記事を参照ください。
こっちはストーリーのネタバレなし。
第25話 アンチバグ
サブリナ回…と見せかけてみんなが待ってたクロエ回。
ストーリー
プロローグ
家でも学校でも透明なアクマに追い回されるクロエ。
様子がおかしいと思ったマリネットとアドリアンはいきなりレディバグとシャノワールに変身して、クロエの自宅で警護をしてあげることに。
アクマ誕生
アクマの正体に心当たりがないかと聞くが、クロエは知らん顔。
だが執事に聞いたところ、サブリナと揉めていたらしい。
レディバグとシャノワールごっこをしている最中、レディバグと勘違いされたクロエがTVの取材に割って入ったが、サブリナがクロエだとばらしてしまった。
恥をかかされたと怒ったクロエはいつも以上に激怒して、サブリナを徹底的に無視するようになった。
見えないものとして扱われ傷ついたサブリナは、ホーク・モスによってバニッシャーにアクマタイズされていたのだ。
透明なバニッシャーを相手にブルジョワ邸で戦うレディバグとシャノワール。
レディバグはラッキーチャームで手に入れたマニキュアでバニッシャーに色をつけ居場所を特定する。
モニターで様子を見ていたクロエもレディバグのコスチュームを着て戦いに加わろうとするが、レディバグは隠れていろの一点張り。クロエが「アクマは自分がサブリナにあげたブローチの中にいる」と助言するが聞く耳を持たない。
しかしアクマは本当にブローチに憑りついていた。
リベール・デュ・マールでサブリナは元に戻ったものの、レディバグの横暴な態度にいら立ちを募らせるクロエ。
レディバグはクロエのことをウソつき呼ばわりし、自分はヒーローとして周りにチヤホヤされている。
レディバグへの怒りを爆発させるクロエに、切り替えの早いホーク・モスが目を付けた。
部屋で独り打ちのめされるクロエのコスプレ用イヤリングにアクマの蝶が憑りつき、アンチバグ(Antibug)へとアクマタイズされた。
ヒーロー登場
変身が解けそうになったレディバグは、シャノワールに任せて一旦退散。
自分のせいだと落ち込むマリネットを励ますティッキーは、もう一度変身できるようクッキーを食べてエネルギー補給。
マリネットが様子をうかがうと、シャノワールはあっさりアンチバグに捕まりスティックに縛られ吊るされていた。この猫いっつも捕まるな。
マリネットはレディバグの動画の音声でアンチバグをおびき寄せ、その間にシャノワールを解放した。
そうこうしている間にティッキーの回復完了。再びレディバグに変身!
ヒーローの戦い
シャノワールに合流したレディバグ。アクマはヨーヨーの中だと言うが、変身する前から身に着けてたイヤリングの中じゃないかというシャノワールの意見に納得して聞き入れる。
ホテルの屋上のプールで戦うレディバグとアンチバグ。
レディバグはラッキーチャームで袋に入ったビー玉を、アンチバグはアンチチャームでクールな大剣を入手。
勝ち誇るアンチバグだが、シャノワールがスティックで袋を破りまき散らしたビー玉に滑ってすってんころりん。
今度はシャノワールがカタクリズムで屋上のガラスにひびを入れる。アンチバグが割れ目に足を取られた隙に、イヤリングを奪って破壊。
ミラキュラス・レディバグですべて元通り。
アンチバグになってる間の態度はアクマタイズされたことによるものだった。
元に戻ったクロエはいつものクロエ。
助言を無視したことを謝るレディバグに、それならまた一番のファンになってあげると調子よく笑うのだった。
ついでにレディバグはサブリナと仲直りするようクロエに助言した。
エピローグ
学校に来たサブリナがおどおどとしているのを見て、クロエは「座りなさい」と言葉を掛ける。
喜ぶサブリナに、クロエは再びブローチをプレゼントした。
憎まれ口をききながらも、ちらりとサブリナを横目に見るクロエの口元には笑みが浮かんでいた。
感想とメモ
クロエの心の内側
みんなが待ってたクロエ回ですよ。
自分はもうクロエがかわいく思えてしかたない。シリーズ見始めたときはそんなわけないと思ってたのに不思議。
今回クロエはマジギレしている……というより傷ついているんですね。今まで何があっても調子よく図太く見えたクロエですが、人の心がないわけではないのだと分かる。
外側のでっかいトゲで周りを攻撃してる分、内側はたいへんもろかったりする。
今回バニッシャーを倒した後でレディバグに向かって怒ってたのは、いつもの不機嫌とはレベルが違ってました。
顔を覆って泣き声を上げていたのはフリじゃなくて、本当に傷ついて打ちのめされていたんでしょう。
親友のサブリナが変身したバニッシャーに「あんたは一生独り」と言われたことも実際は心に刺さっていたんだろうね。
こういうときにはお得意の「パパになんとかしてもらうから!」は出てこない。
パパは便利だけど内心を打ち明けられるような相手じゃないんだろうね。
さて、アクマタイズされた間のことは覚えてないクロエですが、今後どう変化していくのかな。
クロエとサブリナ
第8話のイラストレーター回ではクロエの態度を不満に思ってたことをのぞかせるサブリナでしたが、今回はクロエに一途。
クロエにブローチをもらったことを本当に喜んでたし、クロエを怒らせたことも自分が無神経だったのが悪いと思っていて「クロエが横暴」という不満顔はしていなかった。
クロエもサブリナを親友と呼ばないながらも、そばにいるのが当然のように思ってる。
最初に学校でいつになくぼーっとしてたクロエがまたかわいく見えちゃって。
前はそのうちサブリナはクロエ側を離れるんじゃないかと思ってましたが、ないですね。マリネットの言う通り、二人はずっとあのまま仲良しでいてほしい。
それにしても冒頭のクロエが靴を取られるシーンのセリフが象徴的。
ダサいから嫌いと言ってた靴が勝手に飛んでいってしまうのに向かって
「嘘よ、本当は大好き!(It’s not true! I love you!)」
二人はチーム
今回シャノワールは話を展開させるための舞台装置と化している。
……と見せかけて、実は「レディバグとシャノワールは二人で一つのヒーロー」というテーマがある。
さらにここには比喩もある。
クロエとサブリナはレディバグとシャノワールごっこをしていたわけだからね。
アンチバグは何度も「シャノワールがいないと何もできないじゃない」とレディバグを挑発した。
それに対してレディバグは「シャノワールと私はチームなの」と誇らしく言い返した。
しつこいようですが、
クロエとサブリナはレディバグとシャノワールごっこをしていたわけだからね。
バグアウトするレディバグと視線を交わすシャノワールは情感深いシーンだった。
その他ポイントメモ
- 女子トイレにクロエの落書き。こういうことをするのは好きの裏返しでもある。
- ティッキー「誰かがクロエを恨んでるみたいだね」それはみんな知ってる。
- レディバグとシャノワールごっこをするクロエとサブリナ。衣装の完成度が高い。
- レディバグのコスチュームを着たクロエはなぜかレディバグ本人だと勘違いされた。髪の色は違うと分かったみたいだけど、声で分からないのか? もしくは単にジャゲッドがポンコツか。
- サブリナ回は省かれたということであります。サブリナファンの皆さんには残念。
- バニッシャーの姿はほとんど映らないが、どう見てもいつものサブリナだった。デザインを省くために透明アクマにしたんじゃないかと邪推。
- クロエのレディバグコスチュームの隠し方が完全にヒーローのそれ。
- バニッシャーをもとに戻して無邪気にフィストバンプしようとするレディバグがかわいい。
- 悔しがって去った直後に何事もなかったかのように再度蝶を差し向けるホーク・モスもかわいい。
- アンチバグはレディバグのコスチュームの赤黒を反転させたコスチューム。なかなかスタイリッシュ。他のアクマと違って顔や髪、肌はまったく変わっておらず、ただコスプレしたクロエに見える。
- アンチチャームを使った後、アンチバグのイヤリングも変身解除タイマーが点滅してた。そこまでレディバグの性質をコピーしてたのか。
- レディバグ「友達がいないのはあなたの問題でしょ」正論だけどしんらつ。
今回の記事はここまで。
一向に追いつかない。
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