ミラキュラス レディバグ&シャノワール:ストーリーと感想【第32話 ジャイガンタイタン】

フランス発の日本風変身ヒーローアニメ・ミラキュラスのストーリーと感想です。
本話までのネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。

話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
各エピソードの目次はこちら

第32話 ジャイガンタイタン(Gigantitan)

愉快なコント回。巨大アクマはホーク・モスすら手に負えない。

ストーリー

プロローグ

マリネットの家に集まったクラスメイトの女子たち、アルヤ、アリックス、ローズ、ミレーヌ、ジュレカ。
実はアドリアンが好きなんですと衝撃の告白(笑)をしたマリネットは、みんなの助けを借りてアドリアンをデートに誘う「秘密の庭」作戦を実行することに。
ただし作戦中はコードネームを使うこと。

トロカデロ(パリの名所)で撮影しているキンポウゲの彼(アドリアン)が、撮影を終えてばあや(ボディーガード)の待つ馬車(アドリアンちの車)に戻るまでがねらい目だ。

ローズ(ジュレカ)が馬車(アドリアンちの車)の隣に駐車禁止の標識(偽物)を立て、ヒマワリ(ミレーヌ)がおまわりさん(サブリナのパパ)を呼んでばあや(ボディーガード)を移動させる。
見張りのタイガーリリー(アルヤ)に合図を受けたら、スイレン(マリネット)が彼の元へ!
二人が話しているところにチューリップ(ローズ)が自転車タクシーを差し向け、スイレン(マリネット)が人間の言葉で彼を誘ってタクシーでドライブ。
ポンデザール橋(パリの名所)の上でアンドレ(元グラシエーター)のアイスをもらったところに、スミレ(アリックス)がバラの花びらを散らしロマンティックな雰囲気を演出。
これには二人もラブラブ!

たいへんわかりやすい作戦にローズ(ローズ)も納得したところで、いざ決行!

アクマ誕生

その頃、キンポウゲ(アドリアン)は広場で変なカメラマンのおじさん(ジュレカの仇)と撮影中。
通りがかったベビーカーの赤ちゃん(オーガスト)ににっこりと手を振った。

作戦通りに行動開始の女子チーム。
ローズ(ジュレカ)が標識を載せた荷台のタイヤが道にひっかかってしまうトラブル発生。
力のあるヒマワリ(ミレーヌ)が重い標識を持ち上げ、なんとか馬車(アドリアンちの車)の横に支えて立てた。
代わりにローズ(ジュレカ)がおまわりさん(サブリナのパパ)に駐禁を知らせる。
注意されたばあや(ボディーガード)は不思議がりながらも大人しく車を移動させた。
ここまではなんとか作戦通り。

マリネットは彼が動くタイミングを見張ってなければならないが、ベビーカーを引いたお母さんが階段を上る姿を見て、手を貸さずにいられない。
軽やかに駆け寄ってベビーカーを持ち上げてやり、赤ちゃんが落とした哺乳瓶を拾ってやる。

アドリアンにバレないうちに広場の入り口に行ったはいいが、ボディーガードの車が戻って来てしまった。
慌ててミレーヌとローズが再び標識を持ち上げ、ジュレカがおまわりさんに告げ口。

二度目は見逃せないとおまわりさんに切符を切られ、なにがなんだか分からないボディーガードは不満顔。
ボディーガードの怒りの感情に向けて、ホーク・モスがアクマの蝶を飛ばした。

が、撮影を終えてやって来たアドリアンと対面するや、顔をほころばせるボディーガード。
蝶はボディーガードを素通りし、より強いマイナスの感情を発している獲物に憑りついた。

キャンディが欲しくて泣きじゃくる赤ちゃんオーガストだ!
ブレスレットに憑りついた蝶によって、オーガストは巨大なジャイガンタイタンへとアクマタイズされた。
ホーク・モスにあーだこーだ言われたのはどうでもよさそうだ。

ヒーロー登場

ジャイガンタイタンの巨体は、よちよち歩きするだけで周りの物を踏みつぶしてしまう。
どうやらキャンディが欲しいらしく、色んなものをお口に入れてみてる。

ボディーガードがジャイガンタイタンにしゃぶられてぶん投げられた隙に、アドリアンはシャノワールに変身!
もちろんマリネットも友達に隠れてレディバグに変身!

ヒーローの戦い

アクマの宿るブレスレットを壊そうとするものの、ぐずるジャイガンタイタンにはうかつに手が出せない。

そこでレディバグが作戦を提案。
赤ちゃん(ジャイガンタイタン)をベビーサークル(エッフェル塔)の中に入れ、柵(ヨーヨーの糸)で閉じ込めてから子守唄(歌えるよね?)で眠らせ、その隙にブレスレットを奪うのだ!

レディバグとシャノワールで気を惹きつけ、ジャイガンタイタンは自動車で遊んでるうちにまんまとエッフェル塔の中へ。
作戦通りにヨーヨーの糸で閉じ込めたはいいが、糸をちぎって出ようとするジャイガンタイタンの力にエッフェル塔が倒壊の危機(いつものやつ)。
シャノワールがカタクリズムでブレスレットを狙うものの、ジャイガンタイタンが腕を振ったらあっさり吹っ飛ばされてしまった。

あわや頭をしゃぶられそうになったレディバグだが、アルヤたち女子チームがジャイガンタイタンを惹きつけてなんとか助かる。

やっぱりここは直球勝負、ラッキーチャームで包装紙を手に入れた。
電灯に載ったレディバグを包装紙でキャンディのように包み、ジャイガンタイタンにつかみあげてもらって腕に近づいた。ブレスレットを破壊し、ミラキュラス・レディバグですべて元通り。

エピローグ

平和が戻ったところで、マリネットも友達と合流。
やってくるアドリアンを見て作戦続行しようとするみんなに、マリネットは「直球勝負でいい」と格好良く言って、アドリアンの元へ。

かろうじて人間の言葉でしゃべったマリネットだったが、やっぱりデートには誘えずじまい。
呆れる女子たちに、忘れられてたアリックスも合流。
自転車パクチーに乗って仲良く帰るのだった。

感想とメモ

今回はまったくの日常回。
学園モノっぽいポップな話で安心して見られますね。
というか完全にコント。キャラクターの動きもギャグマンガっぽい。

実はマリネットには好きな人がいまぁす!

前回のマリネットの部屋生放送事件を受けて、いざ今回。
マリネットが「どうしよう!学校のみんなに知られちゃったかな!?」と相談して、アルヤに「この際自分から発表すればいいじゃん!」とアドバイスされた経緯が想像できるね。

が、やっぱり女子はみんな察してた。
放送のことには触れられないね。知ってたからかな。

ちなみに”Marinette is head-over-heels for Adrian”で「マリネットはアドリアンにゾッコン」。

最後、せっかくアドリアンに誘ってもらったのについ断っちゃうマリネット。
ほんとどうして断っちゃうんだい。

ちなみに「自転車パクチー」は、英語だと”rickshow(人力車)”を”coleslaw(コールスロー)”と言い間違えてます。お腹がすいてきますね。

「秘密の庭」作戦

その作戦を成功させられるマリネットなら、そもそも普通に誘えるはずだよね。
という野暮なことは言わず、ガールズの奮闘を微笑ましく見守りましょう。
ボディーガードは駐禁切られるけど、お金払うのはアグレスト氏だから気にしない気にしない。

作戦にはコードネームがつきもの。元ネタあるのかと思ったけどなさそう。

  • アリックス→スミレ
  • ミレーヌ→ヒマワリ
  • ジュレカ→ローズ
  • ローズ→チューリップ
  • アルヤ→タイガーリリー
  • マリネット→スイレン
  • アドリアン→キンポウゲ

よりによってローズを間違えやすくするのはやめとけ。

で、結局思い通りになんていかないことを悟るとこまでが様式美。
レディバグ「手の込んだ作戦は終わり。直球勝負が一番いいときもあるよね!」
レディバグが作戦の説明してるとき、珍しくマリネットっぽくてキュートだった。

ジャイガンタイタンでちゅ

今回のアクマは「ジャイガンタイタン」。
いかにもゴツイ名前を使って、ゴツイボディーガードがアクマタイズされるんだとミスリードしてるんですね。
でもボディーガードはアンドロイドだからアクマ化できないはずだもん。と勝手に解釈。本当は普通に人間だろうけど。でもAIがアクマ化されるっておもしろいと思います。

実際の獲物はまさかの赤子。
おすわりはできるし、かろうじてしゃべれる年齢ってことで、なんとかホーク・モスの意図も通じて…いませんね。そりゃそうだ。

「ジャイガンタイタン」という名前とか巨大化の能力はボディーガード用にあつらえたものっぽいけど、あの衣装はどう見ても赤ちゃん用。
アクマの蝶が憑りついた後で、どういう見た目になるのか決まるのかな?
能力はホーク・モスが決めてるっぽいけど、見た目はその人にふさわしいものになってる気がする。
ホーク・モスがデザインしてるんだとしたらすごい…けど、そういえば中の人はデザイナーだったな…。

にじみ出る親愛なる隣人精神

お母さんが一所懸命ベビーカーで階段を上るのを、アドリアンとマリネットはめざとく見つけてます。
マリネットなんか「アドリアン」という一番盲目になっちゃう目的があるのに、人助けが自然と優先されるのはさすがですね。実にカッコイイ。(ボディーガードに駐禁切らせる罪悪感はないけど)

今回はアクマタイズされたのがまったく見知らぬ市民ということもあって、「スーパーヒーローモノ」感が強かった気がします。アクマも巨大怪獣だし。

エッフェル塔をひどい目に遭わせるのは通常運転。

その他ポイントメモ

  • ディスペア・ベア回に続いて女子組がマリネットの家に集まって仲良さそう。今回はアリックスもいる。
  • アリックスの座り方が小学生みたいでかわいい。
  • ローズの頭をぽんぽんするジュレカ。
  • マリネットのアドリアンマニアっぷりに唯一ツッコんでくれるアリックス。
  • 自転車タクシーの運転手は、コピーキャットのテオだ。特徴ないから気づかなかった。
  • ローズの「ンン~?」ってギャグがかわいい。
  • 標識を手作りするマリネット。裁縫だけでなく金属加工もできる。
  • マンガみたいに涙をほとばしらせる赤ちゃんオーガスト。
  • ボディーガードさんにはやっぱり発話機能が搭載されてないみたいだ。
  • ホーク・モスが獲物の説明するときって、知ってる人でも知らない人のような言い方をする。
    きっとカメラの存在を知ってるんですね。さもなければ独り言を言いまくる変なおじさんってことになるし。
  • 軽くずっこけるホーク・モス。
  • 赤ちゃん向けに比較的かんたんな言葉を選ぶホーク・モス。
  • ホーク・モス「いやキャンディじゃないミラキュラスだ!」
    赤ちゃんにツッコミを入れるホーク・モス。
  • ボディーガードさん、マンガみたいに吹っ飛んで木に刺さったけどピンピンしている。
    エレベーターから落ちても生きてたし、やっぱりアンドロイド…。
  • マンガみたいに吹っ飛ぶレディバグ。
  • また作戦に使われるエッフェル塔。
  • ホーク・モス「にゃんにゃんとレディバグを倒すんだ!」
    子供に調子を狂わされる悪党っておもしろい。
  • 杖をガンガンしちゃうホーク・モス。
  • カタクリズムは今回不発。せっかくのアイスが…。

今回の記事はここまで。


 

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