ミラキュラス レディバグ&シャノワール:ストーリーと感想【第49話 サンドボーイ】

フランス発の日本風変身ヒーローアニメ・ミラキュラスのストーリーと感想です。
本話までのネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。

話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
各エピソードの目次はこちら

第49話 サンドボーイ(Sandboy)

やってきましたクワミ回。絵面がかわいい。そして今後、誰が誰をヒーローにするのか考えるとわくわくするね。

ストーリー

プロローグ

ティッキーはホーク・モスに捕まっているクワミのヌールーを気にかけていた。
今夜は彼の3500回目のサイクル(誕生日)であり、ミラキュラスをしまってあるミラクルボックスにクワミが集まれば、彼と交信できるかもしれないという。

マスター・フーにはいつも主の側にいて変身できるようにすべきと言いつけられているが、今夜のチャンスを逃すのは忍びない。
アクマが出たらウェイズに知らせてもらうから、と言うティッキーに、マリネットは快くうなずいて送り出した。

プラッグの方は寝たふりをして身代わりの人形を置き、チーズを持ってアドリアンの部屋を抜け出していた。

アクマ誕生

当のヌールーはやはりガブリエルのそばを離れることが許されない。
仕事をしていたガブリエルは純粋なマイナスの感情を察知すると、ホーク・モスとして夜の街にアクマの蝶を放った。

ティッキープラッグと合流して、マスター・フーの整体院へ。
マスターが寝ている隙に、ウェイズに見張ってもらってミラクルボックスの中に入る。
中ではクワミたちが待っていて、二人を喜んで迎えるとパーティーを始めた。

その頃、ねんねしているマリネットの上になにやらキラキラ光るものが。
奇妙な声が聞こえてマリネットが目を覚ますと、なぜかアドリアンが部屋にいて「僕の好きな子はク~ロ~エ~」と言いながら迫ってくる。

ぎょっとして屋上に出ると、街の人々も同じように悪夢に追いかけられているようだ。
上空には歌いながら悪夢の砂をまき散らすアクマ、サンドボーイの姿が。

マリネットは変身するため、ティッキーを探しに外へ飛び出す。

同じく悪夢に襲われたアドリアンは、部屋の中で鉄格子に閉じこめてられてしまっていた。

ヒーロー登場

クワミたちのパーティーの最中、ヌールーと交信するチャンスの時が訪れる。
蛇のクワミ:サスに主導されて皆で合唱を始めたものの、クワミの数が足りない。ピーコックのクワミが行方不明でいないせいだ。
やむをえず、見張りをしているウェイズにも加わってもらうことに。

寝間着姿のマリネットは整体院に忍び込むが、マスターもサンドボーイの悪夢に襲われてしまう。
魔法の世界にいるクワミとは話ができないと言われ、ピンチのマリネット。

その頃クワミたちの歌声が、ヌールーの力で変身したホーク・モスの元に届いていた。
クワミたちは居場所を探ろうとするが、逆にホーク・モスの強い意志がクワミたちの場所を突き止めようとしてきた。
交信を切断したものの、セーヌ川の右岸にいることがバレてしまう。

ホーク・モスが誰かをアクマタイズしていると悟り、ティッキーとプラッグ、ウェイズは急いで外へ。

ティッキーはマリネットと合流してレディバグに変身。

プラッグもサンドボーイを撒き、鉄格子に囲まれているアドリアンの元へ。
アドリアンはシャノワールに変身し、カタクリズムで脱出。

ヒーローの戦い

レディバグシャノワールは、枕に乗って空を飛ぶサンドボーイに攻撃をしかける。

レディバグはラッキーチャームを発動しようとするが、悪夢の砂を食らってしまい、スーパーパワーがなくなってしまった。
同じく砂を食らったシャノワールには、あんたなんか嫌いだと言うレディバグが現れ、ラッキーチャームで入手した大剣を振るって襲ってくる。

カタクリズムを消費してしまったシャノワールはもう変身が解けてしまう。
大ピンチの状況でレディバグはちゃんと作戦を思いついた。

悪夢レディバグの剣戟を壁に当てさせて刃先を折り、それを持ったレディバグが宙を舞うサンドボーイの枕を切り裂く。
砂が漏れて落ちてきたサンドボーイをキャッチして、裂かれた枕からアクマが飛び出す。
刃先は悪夢レディバグのラッキーチャームの破片だから、ミラキュラス・レディバグを発動できた。すべて元通りにした後で、力を取り戻したヨーヨーでアクマを浄化。

アクマタイズされていたのは小さな男の子だった。
怖いテレビのせいで悪夢を見て、マイナスの感情を生んでしまったらしい。

エピローグ

マスター・フーは隠し事をされたことにお怒りだが、ウェイズ、マリネット、ティッキー(あとプラッグ)がお互いかばいあう様子を見て苦笑すると、今度は正直に話すようにと言い聞かせた。

失敗してピンチに陥らせたことを謝るティッキーを、マリネットも友達のためだったからと笑って許す。
プラッグも家に帰って、いつも自由にしてくれてありがとうと思わずアドリアンに抱きついていた。

一方、ガブリエルは近くに多くのクワミがいることを知り、無限の力を手に入れるチャンスだと高笑いするのだった。

感想とメモ

今回はちょっと変わった構成の話。
ティッキーとプラッグのそれぞれの主への信頼が見て取れてほほえましい。
そんなクワミたちの無邪気な様子に対し、ホーク・モスの笑みは邪悪なばかり。

ミラクルボックスの中

ミラクルボックスはミラキュラスをしまっているだけでなく、クワミの暮らす場所でもあった。
星空のような幻想的に輝くパープルとピンクの空間に、いろんなモノが置かれている。外に出たクワミからのおみやげのようだ。今回ティッキーがペンを持ち込んだのもその一つ。

灰色の羊がリーダー格なのか、ティッキーとプラッグに真っ先に「お帰り」と声をかける。
黄色の蜂はポーレン。クロエにも「マイ・クイーン」と呼びかけてたけど、もったいぶった話し方をするようだ。
薄いピンクの猪はむじゃきにおみやげを要求。
猿っぽい色の猿は盛り上げ役か、DJを始める。
その他、白い兎、ボーイッシュな声の赤紫の虎、オレンジの狐はトリックスで、紫の牛、黒と白の馬、灰色の鼠、赤い辰、黄色い鶏、オレンジっぽい狗。
みんなプラッグの調子のいい嘘を真に受けてる。プラッグ、まさかクワミの中ではちゃんとしてると思われてるのか?

で、浅葱色の蛇さんは一歩引いて落ち着いてる感じ。
こいつルカのクワミだな!(決めつけ)
名前は「サス(Sass)」と言うそうです。

クワミは主の名前を口にできないしくみらしい。プラッグが口を滑らせる心配もないってことか。

行方不明のピーコック

ミラクルボックスの最上段にしまわれているミラキュラスは、レディバグとシャノワールの二つの他に、狐・亀・蜂・蝶・孔雀の五つ。
ピーコックは青い孔雀のミラキュラス。オープニングで姿を見せている青いクワミは、今どこにいるのか?

ティッキーとプラッグ

二人がまともに会話するのは今回が初めてだ。プラッグがマリネット&ティッキーに会ったのは2回だけど、どっちも悠長にしゃべってる場合がなかったから。

プラッグ「シュガーちゃん」
ティッキー「やめて。臭い靴下って呼ばれたいの?」
プラッグ「君に呼ばれるならいいよ」

いきなりレディバグとシャノワールみたいな会話する二人。レディバグよりティッキーの方が容赦ない。

プラッグ「君が優しくてキモイからお腹すいちゃった」

シャノワールよりプラッグの方がふざけてる。日本語では「キモイ(grossed out)」は言ってなかったけど。

でもプラッグがふざけるのは真面目にするのが照れくさいからなんだよね。真面目なティッキーとは良い相性。

ホーク・モスのヌールーへの支配

ヌールーは明らかにホーク・モスの言葉によって物理的な支配を受けている。
それはクワミと主の関係における必然なのか、邪悪に変容したホーク・モスの力がそうさせるのか?

ティッキーやプラッグ、ウェイズはそんなふうに絶対的に支配されているようには見えないが、主が「やってない」ってだけでそういう関係性ではありえるのかな。
ティッキーはいつもマリネットの同意を得るまで勝手に何かすることはないけど、プラッグは死ぬほどやりたい放題。ただの性格の違いにも思える。ウェイズがマスターに従うのも単に厳しいお父さんだからって感じだし。

ホーク・モスがマイナスの感情を察知するときは、ミラキュラスから伝わってくるらしい。
きっと本来のミラキュラスのパワーではないんだろうけど。

プラッグとアドリアン

調子のいいことばっかり言ってるプラッグ。
ティッキーとマリネットの仲良しっぷりをちょっとうらやましそうに見てたと思ったら、帰るなりアドリアンにぎゅっとしちゃう。かわいいじゃないか。

「自由を奪われるのはつらい」アドリアンの想いがあったよな、そうだよな。
アドリアンもお気楽にふるまうプラッグが相棒でよかっただろうね。思い詰めるようなことが増えなくて。

アドリアンも、ガブリエルが今のようになるまではやんちゃ坊主だったりしたんだろうか。

クワミの年齢

クワミについての情報をさらっと言うティッキー。
クワミはの年月の単位は人間よりはるかに大きいらしく、歳を取る1サイクルは人間の数百年に当たるそう。
つまり3500サイクルのヌールーは、1万年近く生きていることになる。

プラッグは5000年シャノワールと付き合ってきたと言ってたけど、ヌールーよりだいぶ若いってことになるのかな。
いや、恐竜発言を考えると数千年なんて次元が違うな。

ミラキュラスは人間の歴史よりはるかに長いってことなのか。神様の領域なのかもしれない。

サンドボーイが通るよ

人々に砂を振りかけて眠らせる妖精の話は、ドイツ原産らしい。海外アニメとかドラマでよく出てくるネタの一つ。

今回は誰がアクマタイズされたのか明確にされないまま、いきなりサンドボーイが跋扈している。
マリネットにとってはいつものことだろうけど、コロンボ構成に慣れてる我々にとっては新鮮。

その人が最も恐れるものを具現化する、というのはよくあるやつだが強力。
マリネットの悪夢はそこそこ無害だったけど、恐竜とか邪悪なレディバグとか、物理的に危害を及ぼすものまで具現化されるのはかなり危ない。

レディバグ本人のラッキーチャームは不発だったけど、悪夢レディバグの方がラッキーチャームを使ってくれたおかげで「ミラキュラス・レディバグ」ができた。
悪夢によって現れたものはそこまで「本物」だってことか。じゃあ悪夢レディバグもあのままだったら変身が解けてたのか?

あのくらいの子どもがアクマタイズされるのは初めてかな?マノンよりちょっと年上なように見えた。
サンドボーイの見た目は幻想的でオシャレだった。あまりアクマっぽくはなく、それこそ妖精っぽい感じ。

その他ポイントメモ

  • ティッキーを「シュガーちゃん(Sugarbox)」と呼ぶプラッグ。
  • 寝落ちしてるマスター。布団に入りなさい、おじいちゃん。
  • 悪夢アドリアン、その伽耶子みたいな動きは必要なのか。
  • 悪夢アドリアン、今度はジャック・ニコルソンに。
  • 悪夢レディバグ、ドスのきいた声がめっちゃかっこいい。
  • シャノワールの尻尾は持つところ。
  • 悪夢アドリアンがレディバグに迫ってくるところ見られたら、正体バレてたのでは?
  • アドリアンの悪夢は閉じ込められること。シャノワールの悪夢はレディバグに憎まれること。
  • 今回はホーク・モスのアクマタイズの模様は省略。
    アクマタイズされたぼうやいわく「変なおじさんが何か言ってた」そうだけど、なんて言ったのかな。そこからもう記憶がないんだね。

今回の記事はここまで。


 

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