自分はディズニーチャンネルとディズニーXDのヘヴィユーザーでありますが、昨今は配信サービスのディズニープラスも盛況のようですね。
ディズニー系のアニメといえば欠かせない、不条理日常系ドッキリビックリアニメを紹介しましょう。
フィニアスとファーブ
Phineas And Ferb
概要
非常に有名なディズニー系のテレビアニメシリーズ。
二人の少年フィニアスとファーブが作り出すビックリ発明と、周りの人々が巻き起こすハプニングを描く日常系SFアドベンチャーです。
ディズニーツムツムやってる人なら「カモノハシペリー」で分かるかもしれません。青緑色のとぼけた顔したカモノハシがマスコットです。
200エピソード(多くは1話につき2エピソードずつ放送)を超える長寿シリーズ。
魅力的な様式美と劇中歌から、アメリカでは芸能人のファンも多く、アーティストやコメディアンとのコラボもよく見受けられました。
ストーリー
基本は一話完結
ストーリーは以下の通り、いたってシンプルです。
二人は毎日色んなモノづくりをして、限られた夏休みを友達や家族と一緒に思いっきり楽しむのであった。
……というと普通ですが、フィニアスとファーブは普通の域をはるかに超えた天才少年ってのが特徴です。
そのとんでもない発明品のとんでもなさに戸惑うのは、フィニアスのお姉ちゃんキャンディスだけ。
しかしキャンディス自身も猪突猛進なお騒がせ娘で、別の騒動を引き起こす。
ペリーはとぼけたカモノハシを装っているが、実は秘密結社の「エージェントP」であり、悪の科学者から世界を守る任務を日夜遂行しているのだ。
ペリーは担当している悪の科学者ドゥーフェンシュマーツ博士の悪事を食い止め、何食わぬ顔でフィニアスたちのもとに戻る。
そしてフィニアスとファーブはまた翌日、おもしろいモノづくりに取り掛かる。
夏休みはまだ終わらない。
こんな感じで、フィニアスとファーブ、キャンディス、エージェントP&ドゥーフ博士それぞれが好き勝手にやってる様が描かれます。
基本は1話につきAパートBパートの2エピソード。
ときどき壮大な事件も
一方、ときどき非日常的な事件を起こしてしまうスペシャル長編もあります。
もともとやることのスケールがでかいフィニアスとファーブですから、大事件を起こそうと思えばいくらでも起こせるわけですね。
「フィニアスとファーブ ザ・ムービー」はその名の通りいわば劇場版1。
他にも「マーベル大作戦」「夏はキミのもの!」など副題がついたものは長編です。スターウォーズのパロディ長編もありました。
またシリーズ後半になると数話に渡って繰り広げられるエピソードも出てきます。
個人的には日常回が一番。
魅力
様式美の安定したおもしろさ
様式美というのがこのシリーズのユニークな魅力を際立たせている要素の一つ。
長寿シリーズとなった秘密もそこにあるのでしょう。
セリフで表すと毎回こんな感じ。
フィニアス「ファーブ、今日やること決まりだ!」
キャンディス「う~ママに言いつけてやる!」
フィニアス「あれペリーどこだ?」
M少佐「おはようエージェントP、ドゥーフェンシュマーツ博士を止めろ」
ペリー「grrrrr」
イザベラ「ハーイ、フィニアス、な~にしてるの?」
業者「きみたちこんなもの作るには若すぎない?」
フィニアス「はい、そうですね」
D博士「来たなカモノハシペリー!」
ペリー「grrrr!」
D博士「呪ってやるカモノハシペリー!」
キャンディス「ママ、ママ、これ見て!」
ママ「何もないじゃない」
キャンディス「でも、でも、でも……」
フィニアス「そこにいたのか、ペリー」
ファーブ(気の利いた一言)
基本構造はこれなのに、まったくマンネリを感じさせないのがすごい技術。
あまりにもスケールのでかい発明品や、なんとか言いつけようとするキャンディスの奮闘、そしてD博士とカモノハシペリーのコントが毎回毎回飽きないおもしろさを生み出します。
当然この様式美自体をイジったり逆手にとったりしたネタもよく出てきます。
「ファーブ(気の利いた一言)」ってネタは誰か他の人がどこかで書いていたような気がするが思い出せない。YouTubeのコメント欄だったかなあ。
耳に残る名曲の数々
ほとんど毎エピソード歌がはさまるのですが、どれも完成度が高くてつい口ずさみたくなる名曲ぞろい。
単なるBGMもあれば、登場人物が歌うミュージカル調のものもあります。
公式に1話まるまる使って劇中歌ランキングを行ったエピソードもありました。しかも2回。2回目にはケリー・オズボーンちゃんがゲスト出演。
日本でも一応サントラが出ているものの、収録曲はごく一部でほとんど英語版なのが実に惜しい。
(画像はAmazonへのリンク)
人気曲の「ギチ・ギチ・グーは愛してる(Gitchi Gitchi Goo)」の英語版はカラオケに入ってたりします。
「フィニアスとファーブ ザ・ムービー」のエンディングソング「Kick It Up A Notch(上を目指せ!)」は個人的なお気に入りの一つなので動画を載せておきましょう。
スラッシュ先生とのコラボ曲であります。フィニアスにはロックもおまかせ。
これだけ見た人はD博士が本当に悪っぽく見えるだろうな。
日本語と英語で二度おいしい
海外アニメ全般に言えることで、原語版と日本語吹き替え版を両方楽しむのが基本です。
フィニアスの原語版の声はすごーく独特な甲高い男声なんですが、吹き替えの宮田幸季さん1の声がめちゃめちゃ似ていて、どっちで見てもまるで違和感がありません。あんな不思議な声で歌がうまいのも共通。
上に載せた「Kick It Up A Notch」の冒頭のフィニアスの「OH YEAH!」だけ聞くと英語か日本語か判別がつかないです。
一方、キャンディスの永田亮子さんとドゥーフェンシュマーツ博士の多田野曜平さん1の声は、英語とはかなり異なる印象。
吹き替えは吹き替えで原語とは違ったキャラクター性を感じさせ、言語によって二倍楽しめる感覚を増してくれています。もちろん歌もうまい。
この二人は語り的な意味である意味主人公だと言ってもよく、性格的にもよくしゃべる。どのエピソードでもこの二人のセリフが一番多いんじゃないでしょうか。
ファーブはほとんどしゃべらないけど、たまにしゃべるとイケボ。
歌が多いこともあって、英語独特の表現がどう日本語に訳されてるかっていうのも個人的には楽しみポイントです。
「Tri-State Area」は「三つの州」、「Yes, yes I am」は「はい、そうですね」
キャラクター紹介
少ないようで意外と多いです。
フリン・フレッチャー一家
フィニアス(Phineas)
三角頭の男の子。コマ送りで正面の顔を見るとちょっと怖い。
好奇心旺盛で発想力と行動力はピカイチ。前向きで思い立ったことは必ず実行。
非常にスペックが高く、できないことはないと言っても過言ではない。
素直で裏表がない分、女の子の気持ちには鈍感。
ファーブ(Ferb)
四角い顔の男の子。イギリス生まれでとっても無口だが要所で鋭い一言を放つ。
フィニアスとはツーカーのコンビで一緒にとんでもない発明品を作り上げる。
控え目に見えるが意外と大胆ないい男。
フィニアス以上にスペックが高くミステリアスでもある。
キャンディス(Candace)
フィニアスとファーブのお姉ちゃん。
ティーンエイジャーらしさ全開の女の子で、友達とのおしゃべりや大好きな彼とのデートに夢中。
フィニアスとファーブのしでかすいたずらをママに言いつけてやるのがかねてからの願い。
思い込みが激しく猪突猛進で、一度暴走を始めると誰にも止められない。
ある意味、真の主人公は彼女である。
ママ(Linda)
フィニアスとキャンディスのお母さんで、名前はリンダ・フリン。
穏やかだが非常に多趣味で活動的。
お出かけしてるといつも、フィニアスとファーブの悪行を言いつけようとするキャンディスに呼び出されるが、帰っても何事も起きてない。
実は昔は人気アイドル。
パパ(Lawrence)
ファーブのお父さんで、名前はローレンス・フレッチャー。
イギリス出身で、ファーブを連れてリンダと結婚した。
とってもおおらかでちょっと天然ボケ。
フィニアスとファーブの発明を見てもまったく動じないが、ママとの記念日を忘れちゃったときには慌てる。
フィニアスたちの友達
なぜかみんな建築技術が達者で、フィニアスとファーブの発明を当然のように手伝ってくれる。
イザベラ(Isabella)
フィニアスとファーブのお向かいに住む平たい頭の女の子。
「な~にしてるの?」とかわいい声で登場するのがお決まり。
ガールスカウトの「ファイアーサイドガールズ」のリーダーであり、実はかなりタフ。
フィニアスに恋しておりアピールを繰り返すが、ちっとも気づいてもらえない。
バルジート(Baljeet)
インド系の小柄な男の子。とっても秀才で学校でいい成績をとるのが日々の楽しみ。
元はビューフォードにいじめられていたが今はよき悪友。
歌うのは割と好きだが、歌わせてもらえない。
ビューフォード(Buford)
いかにもないじめっこフェイスで、実際いじめっことして登場したもののいつしか友達に。
シニカルな態度をとるがどことなく無邪気で憎めない。
バルジートをいじめるのはお決まりのコント。
アーヴィング(Irving)
でっかいメガネをかけたナードな男の子。
フィニアスとファーブの発明技術に心酔しており、イザベラ以上の好意と執着を見せつけるものの、フィニアスたちにはあんまり相手にされない。
お兄ちゃんもときどき登場。
ステイシー(Stacy)
隣に住む日系の女の子。どう見ても中国系じゃないかと思っても気にしない。
キャンディスの親友で、暇があればいつも電話している。
騒がしくあわてもののキャンディスをなだめたりうまく操ったりできるのはステイシーだけ。
キャンディスの友達には初期の頃はジェニーという子もいたが、だんだんステイシーしか登場しなくなる。
ジェレミー(Jeremy)
ホットドッグ屋でバイトをしてる男の子。
キャンディスは彼のことが大好きで、そのうち恋が実るように。
いつもにこにこしてる穏やかですっとぼけたマイペース男子。
スージーというちっちゃな妹をかわいがっている。妹が狡猾で性悪であるという事実は知らない。
O.W.C.A.関係
O.W.C.A.(オウカ)とは。動物エージェントが所属し、世界平和のために悪を倒す秘密結社。
「音の響きが悪い頭文字が頭にくる(Organization Without a Cool Acronym)」の略。
カモノハシペリー(Perry The Platypus)
フィニアスとファーブが飼ってるのんきな顔のカモノハシ。
しかしそれは仮の姿、正体は悪を倒す秘密工作員「エージェントP」なのだ。
フィニアスとファーブの目を盗んでこっそり基地に赴き指令を受け、ドゥーフェンシュマーツ博士の悪巧みをとめるのが任務。
カモノハシなのでしゃべれないがクールで有能、でも情には厚いカッコイイエージェント。
♪ドゥビドゥビドゥーバ ドゥービドゥビドゥーバ ぺーリー♪
ドゥーフェンシュマーツ(Doofenshmirtz)
ファーストネームはハインツ。世間に対する個人的なコンプレックスから悪事を企む悪の科学者。
弟のロジャーはダンヴィル市長。
悪いことをするマシン、通称「ネーター」を作ってはペリーに見せつけるものの、結局阻止されてしまう。
悪事はたいていしょーもない動機で、博士自身もやたら人がよく素直な性格ゆえにどうも憎めない。
いつもペリーを呪ってやるわりにはペリーが来ないとさみしそう。
ヴァネッサ(Vanessa)
ドゥーフェンシュマーツ博士の娘。両親は離婚しており、母親のシャーリーンと一緒に住んでいる。
ゴス趣味で、黒ずくめの服がよく似合う美人でクールな女の子。
溺愛してくる変なパパのことを基本的には恥ずかしく思っているが、ちゃんと愛情も抱いてる。
パパの行うしょーもない悪事には特に興味ない。
モノグラム少佐(Monogram)
ペリーの所属する組織の司令官で、モニター越しにペリーに指令を出す。
一本眉でデフォルメの効いたお顔。
ちょっとどころかかなり抜けていて、天然ボケや意図した小ボケを繰り出してくるお茶目なおじさん。
登場人物の中で唯一(?)まともに歌ったことがないような。
カール(Carl)
モノグラム少佐の下で働くインターンの男の子。給料はもらってないけど働き者。
ペリーに任務を下す際の少佐とのコントは毎回みどころ。
カールがボケても少佐もボケ、ペリーはスルーするので全体的に突っ込み不在。
お気に入りの歌とエピソード
あの歌は何話に出てきたっけな、とふと思っても話が多いせいですぐに思い出せません。
メモがてら自分のお気に入りの歌が出てくるエピソードを紹介しておきましょう。
歌詞もサビのあたりだけピックアップして載せておきます。
歌詞っていうのは、普通のセリフ以上に英語と日本語を比べると勉強になっておもしろいのです。
歌については別の記事を作ってしまいました。
悪魔なふたり(E.V.I.L. B.O.Y.S.)
第8話前半「僕らのサーカス(Jerk De Soleil)」で登場。ベストソング・カウントダウンの6位で、日本で発売されてるサントラにも入ってます。
パースニップアレルギーで顔が真っ赤になって声がガラガラになっちゃったキャンディスが、フィニアスたちの悪事を言いつけようとママのジャズバンドの練習に割って入った。
キャンディスのダミ声を聞いてママたちバンドメンバーもノリノリ。ブルース調の伴奏を奏でられたらキャンディスもつい歌っちゃう。
Those boys are evil
悪魔たち!
But before you get home they somehow always clean up the mess
でもママに知られず証拠消しちゃうThose boys are evil!
悪魔たち!
Let me spell it out for you mom
文字に書くとこう
E-V-I-L B-O-Y-S
イー・ヴィ・アイ・エル・ビー・オー・ワイ・エス
キャンディスのダミ声芸がたまらん。
歌う前にそんな声で「アタシ悔しくてぇ!」ってママにすがりつく女の子言葉がおもしろすぎる。これは日本語ならでは。
ドッキリビックリで解決さ(One Good Scare)
第9話「ドッキリおばけ屋敷(One Good Scare Ought to Do It!)」で登場。
イザベラのしゃっくりを止めるため、フィニアスは友達みんなに協力してもらって一番ビックリするお化け屋敷をこしらえた。
招待されたイザベラは、フィニアスに手を取られてお化け屋敷ツアーへ。
That is quite right, I would delight in taking flight into the night
静かな闇の中 手を取りさあ行こう
If I may give you such a fright, you know I surely would!
キミをおどかすためがんばるよ!
But if I seem a bit extreme in my attempts to make you scream,
だけどもし怖すぎたら これを思い出して
Remember that this spooky scheme will cure…your hiccups…for good!
怖がらせるのは しゃっくり……止めるため……One little scare oughta do you some good!
ドッキリビックリで解決さ!“Mwahahahahahahahahahaha!”
「ムワッハッハッハッハッハ!」
珍しいホラー調で、フィニアスのいつにない低い声が聞ける。
スージーの恐ろしさは、キャンディスになら分かってもらえるはず。
ビューフォード「お前は分かってない!なんにも!(You don’t know, man! You don’t know!)」
リズムがない(Ain’t Got Rhythm)
第14話「バンド再結成(Dude, We’re Getting the Band Back Together)」で登場。ベストソング・カウントダウンの8位で、日本のサントラにも収録。
ママとパパの結婚記念日のため、二人の思い出のバンド「ラブ・ハンドル」を再結成させようとフィニアスとファーブがメンバーのもとを訪れる。
元ドラマーのシャーマンは今はしがない図書館司書であり、リズム感がなくなったからもうバンドはできないと言い張るが……。
Sherman: I ain’t got rhythm
シャーマン:なくしたんだ
Phineas: But you got that beat!
フィニアス:いいビートさ!
Sherman: No, I ain’t got rhythm
シャーマン:リズム感を
Phineas: Look at them, they’re stomping their feet!
フィニアス:みんな踊ってる!
Sherman: Said I ain’t got rhythm
シャーマン:なくしたんだ
Phineas: It’s time for you to rock
フィニアス:あんたを待ってる
Phineas and Sherman: A brand new generation
二人:新たなファンが
Sherman: Gonna rock a
シャーマン:待ってる
Phineas and Sherman: Brand new generation
二人:新たなファンが
Sherman: Because I ain’t got rhythm!
シャーマン:俺のリズムを!Woman: (sigh) Would you just go join the band?
女性:はあ……さっさとバンドに戻ったら?
映像込みで鑑賞すべき。下手に突っ込みを入れないことによるおもしろさが際立っている。
フィニアスとファーブの魅力がエッセンスとして詰まった一曲。
他のバンドメンバーを勧誘するときの曲「ファビュラス」「ロックの歴史」も好きです。
クリスマスは嫌いじゃない(I Really Don’t Hate Christmas)
第48話「フィニアスとファーブのクリスマス・バケーション(Phineas and Ferb Christmas Vacation)」で登場。
ありとあらゆる祝日に個人的な恨みを持つドゥーフェンシュマーツ博士も、クリスマスには特に嫌な思い出がないらしい。悪の科学者なのに、クリスマスをぶち壊す気になれないなんて……。
Though my childhood was atrocious, Christmas never was that bad, you see,
悲惨な子供時代もクリスマスは普通
So the most that I can muster is complete and total apathy
嫌いになれず無関心がせいいっぱい
What’s wrong with me?
どうしたらいいんだ?How can I prove that I’m an evil villain worth his salt
悪人としての実力を
When with a holiday so jolly I can’t even find a fault?
見せたいけど 欠点ないんだもん
If I didn’t feel ambiguous I’d launch a big assault
思いっきり攻撃したいとこだが
But I really don’t hate Christmas
クリスマスは嫌いじゃない
英語版の早口言葉っぷりがすごいが、日本語版はまだまとも。いつもは憎しみを愉快に歌い上げるドゥーフが戸惑っているのが愛らしい。
エージェントPは例によっていったん捕らえられていて、大人しく歌を聞いてあげています。
ねえファーブ(Hey Ferb)
第65話「ジェットコースター ザ・ミュージカル(Rollercoaster: The Musical!)」で登場。
シーズン2最後のこのエピソードは、第1話と同じストーリーをミュージカル調でやるという試み。やってることは同じなのに名曲ぞろいでめちゃくちゃおもしろい。
I don’t think anyone can disagree the world is possibilities
世の中可能性がいっぱい
And that’s what makes me say-y-y:
だからいつも言うんだHey Ferb, I know what we’re gonna do today
ねえ ファーブ、今日やること決まり
Hey Ferb, I know what we’re gonna do today
ねえ ファーブ、今日やること決まり
Hey Ferb, I know what we’re gonna do today!
ねえ ファーブ、今日やること決まりだ!
頭にこびりつくコーラスライン。このエピソードの歌はどれもすばらしい。
キャンディスの衣装替え芸も好き。
ちゃんと伝えるよ(Set the Record Straight)
第67話前半「あたしのどこが好き!?(The Great Indoors)」で登場。
彼氏のジェレミーが自分のどこを好きなのかと不安になったキャンディスは、意を決して尋ねてみることに。ジェレミーも快く歌にのせて教えてくれようとするのだが……。
“set the record straight”っていうのは「はっきりさせる」って意味。
I’ve come to set the record straight
ちゃんと伝えるよBut if you’re asking for specifics well this isn’t hieroglyphics
だけどもっと詳しい訳を知りたいなら
If you want to know sincerely, Listen up, I’ll tell you clearly
ハッキリ言うから良く聞いてねWhat I like about you is…
僕が好きなのは…
ジェレミーがたまに歌ったと思うとボケてくる。きみの好きなところ、早く言いたい~。
悪は成績のため(Evil for Extra Credit)
第97話「ペリーどこだ? パート1(Where’s Perry?)」で登場。
ドゥーフェンシュマーツ博士のネーターによって邪悪になってしまったインターンのカールが、モノグラム少佐やペリー、博士をも捕まえて悪事を企む。
「成績も割とよくて将来有望なキミがどうしてこんなことを!?」と少佐に問い詰められ、悪のカールが堂々と答える歌。
I used to put up with too much aggravation
これまでストレスに耐えてきた
But take a look at me now, I got a new vocation
でも見つけたんだ 新しい使命を
You heard it here first ‘cause I’m the one who said it, yeah, I’m evil…
今宣言しよう 僕は邪悪になった
Heinz Doofenshmirtz: He’s evil!
D博士「悪い奴だ!」
I’m evil for extra credit!
悪は成績のため!
カールも割と英語と日本語で声の印象は違います。英語は細やかなビブラートが、日本語は艶のある声が際立つ。どっちも妙に歌がうまいくせに内容はしょーもない。
ゲームに負けそうになったらリセットはやめましょう。
配達員の使命(Delivery of Destiny)
第88話前半「仕事場にラブ・ハンドル(Delivery of Destiny)」で登場。
ラジオの懸賞に当たった配達員のポールは、仕事場で人気バンドのラブ・ハンドルが歌うという特典をもらえることに。
配達員には仕事場がないので、ラブ・ハンドルはポールの後ろにぴったり付いていちいちBGMを奏でてくれる。うっとうしい。
He keeps two hands firmly on the wheel
両手でしっかりハンドルを握る
At ten and two or nine and three
手の位置は10時と2時
He signals when he’s changing lanes
ウィンカー出して進路変更
He’s adjusting mirrors so he can see
ミラーもしっかりと合わせて
He’s driving safe (He’s a safe driver)
安全運転(セーフティドライバー)
He’s driving safe (He’s a safe driver)
安全運転(セーフティドライバー)
配達員としてやっていけるか悩んでいたポール。この後もラブ・ハンドルに追いかけまわされながら、悪の科学者を倒すエージェントPの任務に手を貸し、配達員としての自信を持つことができたのでした。
なんならセリフをほとんど覚えているくらいのお気に入りエピソードです。
自分が人の行動にBGMを付ける人間を「ラブ・ハンドル」と呼ぶのはこれのせいでした。そんな人間そうそういないけど。
最後に
BGMの良さもあいまって、作業用に延々と流しておけるアニメです。
エピソードごとの登場曲と歌詞を整理したいという野望はあるのですが、時間がかかるせいでなかなかかないません。
日々を何気なく過ごすか、あるいはめいっぱい楽しもうと努めるか。
フィニアスとファーブの前向きさと行動力、そして休むときには徹底的に休むメリハリを我々も見習いたいものです。
カーペ・ディエム!
しかしダンヴィルの夏休みって長いなぁ。