ディズニーチャンネルで放送中、
元気ないたずら子供たちが暴れ回るファミリーアニメをご紹介。
ビッグシティ・グリーン
Big City Greens
概要
あらすじ
田舎で農場を営んでいたグリーン一家。
訳あって農場を失い、バーチャンの家に引っ越してきたと思えば、そこは開発されて大都会になっていた!
田舎育ちの一家、都会の生活になじめるのか…と思いきや、
都会でもおかまいなし、マイペースにやりたい放題!
高層ビルの合間に建つ素朴なお家で今日も楽しく暮らすのだ。
どんな話?
あらすじの通り、グリーン一家のハチャメチャな毎日を描く一話完結型(正確には1話2エピソード)アニメ。
クレヨンしんちゃんみたいなイメージが合うでしょう。
そのためストーリーらしいストーリーは特にありません。
主にクリケットが引き起こす騒動や、家族同士、街の人との関係がどう変わっていくのかがみどころです。
どこで見られる?
CS放送のディズニーチャンネル、および無料BSのDLifeで放送しています。
ディズニーチャンネルでは2019/2/3の段階で第15話まで放送済み。
本国では今のところ27話まで製作されているようです。
Amazonプライムでも配信されており、1話単位で購入できます。
登場キャラクター
魅力的なキャラクターたちをご紹介。
だいたい見た目通りのキャラなんですが、エピソードごとに葛藤をはらんだ深い性格が見えてきちゃってもう愛着がわくよね。
クリケット(Cricket)
グリーン一家の長男。
常にごきげんでエネルギッシュ、好奇心旺盛でワクワクすることをいつも探しています。
いつでもオーバーオールに裸足スタイル。靴を履くのは大嫌い。
田舎暮らしが気に入っていましたが、ビッグシティに来てからも少しも臆することなくマイペースに楽しみまくります。
思いついたことを何でも実行してしまうのでトラブルを起こしてばかり。
負けず嫌いで意地っ張りでもあり、闘争心が燃え出すと目が血走っちゃう。
やることはきわめて過激で破天荒ですが、親切で情に厚い一面も。
家族や友達のためにはどんなに危険なことでもためらわず全力を尽くします。
子どもながら自分がグリーン一家の一員であることに誇りを持っていて、家族みんなに愛情を注いでいます。
ティリー(Tilly)
クリケットのお姉ちゃん。
やかましいクリケットに対してティリーは穏やかで、いつもとぼけた顔で落ち着いているように見えます。
が、頭の中はかなりユニーク。
ずだ袋を友達にしたり犬や小鳥とお話ししたり、クリケットいわく「独特の感性を持ってる」。
クリケットが分かりやすく駆け回る一方、ティリーはてくてく歩いて穏やかにいたずらして回るのがシュール。大人を言いくるめるのも得意です。
静かにブラックな発言を繰り出してくるのでときどきこわい。
クリケットとは仲良しでお互い助け合っていますが、お姉ちゃんなんだという自負もちゃんとあるようです。
行き過ぎちゃうクリケットをときどきはちゃんと止めてあげます。
ビル(Bill)
クリケットとティリーのお父さん。
もともと農場を営んでいましたが、ビッグシティに引っ越してからも庭で自然野菜を作って個人農家を続けています。
グリーン一家唯一の常識人(?)。
都会への憧れや戸惑い、なじみたいという思いもちゃんと持っています。
おおらかで押しに弱く、みんなに振り回されがちではあるものの、こだわるところにはしっかりにこだわる。頑固モードのとうちゃんはクリケットもタジタジさせます。
赤いキャップがトレードマークで、スーツを着るときもプールに入るときもだいたいかぶっています。
右手の人差し指がないのもチャームポイント。
家族愛がとっても強く、みんなで一緒に過ごせるのを幸せに思っています。
ビッグシティで一家が暮らしていけるのはビルの頑張りのおかげ…だよね?
バーチャン(Gramma)
ビルのお母さんで、名前はアリス。
代々のグリーン一家の家に住み続けているのですが、いつのまにか周りが開発されて大都市ビッグシティになってしまいました。
一見かわいらしいおばあちゃんですが、中身はバリバリのスーパーバーチャン。
偏屈で血の気が多く、昔の武勇伝とともに血がうずく場面もしばしば。
若い頃色々あったようで片足は木の義足。テレビの上に手榴弾を飾ってるのも彼女の仕業でしょう。
気むずかしい態度を取るのが常ですが、内心は愛情深くさみしがりや。
クリケットたちをうるさいと邪険にすることもありますが、本当は一緒に暮らせることを嬉しく思っています。
ちなみにバーチャンがカタカナ表記なのは公式仕様。
その他サブキャラクター
レミー(Remy)
クリケットのビッグシティでの友達第一号。実家は超金持ちで、パパは元フットボール選手、ママは弁護士。
おぼっちゃん育ちで世間知らずなところもありますが、クリケットと破天荒な遊びをするのをとっても楽しみにしています。
素直で正直、ときどき正直すぎるのがご愛敬。
グロリア(Gloria)
グリーン家の隣のカフェの店員で、クリケットの迷惑をこうむる被害者の筆頭。
フランスに憧れる元アーティスト志望のお姉さん。絵を描くのが趣味。
理想を持って上京したもののうまくいかない都会人の典型。クリケットと意地っ張り対決しててかわいい。
チップ・ウィスラー(Chip Whistler)
大規模な自然食品ストアを営むチャラい男。名前の「ホイッスラー(Whistler)」は前歯が欠けてて音が鳴るからかな。
マーケットに野菜を出品していたグリーン家(というかクリケット)に仕入れを依頼したのをきっかけに、クリケットとライバル関係に。
見栄っ張りの嫌味っぽい男ですが、子供っぽいってだけで極悪人ではありません。
キーズ巡査(Officer Keys)
グリーン家の周りをよくパトロールしている口ひげのおまわりさん。
グリーン家がやりたい放題しているところによく通りかかりますが、たいてい快活に笑って去って行きます。仕事しろ。
一応、必要な時はちゃんと取り締まってるみたいですが、いつでも笑顔で厳しさとは無縁。
フェニックス(Phoenix)
グリーン家の愛犬。
普段はよぼよぼですが時には頼りになる。ちなみにメス。
ナンシー(Nancy)
クリケットとティリーの母ちゃん。20話くらいまで情報は明かされないのでこの記事でも黙っておきます。
魅力
やりたい放題なグリーン一家
クリケットが思いつくことはたいていハタ迷惑きわまりない。
ちょっとしたいたずらどころか街中を巻き込むこともざらではありません。
たいてい引き金になるのはクリケットですが、ティリーもマイペースにそれに乗っちゃうし、バーチャンはバーチャンで闘争心が騒いじゃうしで止める人がいない。
が、ビッグシティの住人は都会人の割にかなり素直。
たいへんなことが起こってもさらっと受け入れてしまうのが定番のギャグみたいになってます。
ビルは唯一の良心…ではありますが、彼は彼で自分と戦ったり都会と戦ったりで忙しいのだ。
基本的にクリケットたちは「他人の迷惑」という考え方が欠落してます。細かいこと気にすんな、カートゥーンだから。
大胆さと不謹慎さが魅力で、「一応子供番組だよね?」っていうブラックなネタもよく出てきます。
ときどきマジでどうしようもない話がでてくるのが好き。
あたたかな家族愛
多くの話は家族愛がテーマになっていると言っても過言ではありません。
クリケットたちがさんざんな騒動を引き起こすこともありますが、最終的には「グリーン一家最強!」というまとめで終わったりします(後片付けをしたのかは不明)。
どんな大変なことがあっても、帰って迎えてもらえる場所があるのはいいな、と感じさせてくれるでしょう。
ご近所さんのこと? 知らん。
グリーン一家にとどまらず、街の人たちも基本的にはいい人ばかり。
ハートウォーミングな関係で終わるのが多いのは安心して見られるところです。
ライバルキャラはライバル関係が残りますが、なんかみんな憎めない感じ。
語られない謎
今のところ大きな謎も潜んでいます。
どうもあえて触れないようにしてると思われる、ビルが農場を失った理由とクリケットのお母さんがいない理由。
いずれエピソードとしてちゃんと描かれるでしょうから、それまで手がかりを探して待ちましょう。
クリケットのお母さんについては、グリーン一家のしきたりの話でバーチャンがちらっと話題に出してたので、口にするのもタブーという扱いではなさそうです。
しかし離婚したのか死別したのかというのも明らかでないのはどうにも気になっちゃう。
かーちゃんについてはだいたい20話くらいで明らかになるぞ!
クリケットたちの年齢や、学校に行かなくていいのかとかも地味に謎。
22話の情報によると少なくとも7歳以上らしい。コーヒーショップでバイトしてるのは気にしない。おもちゃがほしくて目を輝かせてるのは子供らしい。
どこかで見たことある絵柄?
このアニメの絵柄、ぱっと見たときに他のアニメを連想するかもしれませんね。
シンプソンズ?
黄色い肌にでっかいおめめ。そしてグリーンズというタイトル。
アメリカの長寿アニメ:シンプソンズを思い出すかもしれません。
まっっったく方向性の違うアニメですのでご安心(?)ください。
グリーンズはしっかり子ども向けで、ブラックなギャグもあるものの、登場人物は根がいい人ばかりです。*1
ちなみにグリーンズのキャラクターの肌の色はとりどりです。
黄色いのはグリーン一家だけ、他のキャラクターは茶色とか紫とかピンクとか緑とか、見分けがつきやすくなってます。
グラビティフォールズ?
ディズニーチャンネルのユーザーであれば、ビジュアルデザインや演出にグラビティフォールズ感を覚えるかもしれません。
グリーンズのクリエイターはホートン兄弟*2で、グラビティフォールズのアレックス・ハーシュとは異なります。
ただ、スーパーバイザーとしてグラビティフォールズと同じロブ・レンゼッティ氏1が関わっており、その影響なのかどことなく絵柄や演出がグラビティフォールズチックな気もします。
話の方向性はまったく異なります。
グリーンズは基本的に現実の話で、スーパーナチュラルなことは起きない世界観。
とはいえグラビティフォールズのギャグが好きな人なら、グリーンズも楽しめることと思います。
主要キャラクターの構成も似ているといえば似てるんですが。
クリケットとディッパー、ティリーとメイベル、ビルはスタン+スース、バーチャンはスタン…と気が合いそう。
しかし「ビル」って名前はグラビティフォールズ的には物騒。
二つの比較的な話は別の記事でやろうかな。
エンディング曲:Do It All Again
クリケットたちの歌うエンディング曲が印象的。
平和な曲調に乗せてさんざんな目に遭う歌詞がお気に入りです。
どんな目にあってもちっともへこたれないクリケットの様子が目に浮かぶ。
英語歌詞と日本語歌詞をメモ(放送をもとに聞き取り)。
目に入る汗
I got sweat in my eyes賭けに負け ハエにたかられ
Lost a bet and got bit by 100 flies高い木から落ち
I fell out a big old tree枝にぶつかり 膝をすりむき
And every branch has scraped up both my kneesイヌやカエルに追いかけられ
I got chased by a dog Licked by a frog足が腫れ
Got a rash on my leg卵落とす
Dropped a dozen eggs破片を踏み 画鋲に座る
I got splinters at seven and ten明日もこんなさんざんな日
And tomorrow, I’ll do it all again
「あーひどい目にあった。またやろ」って感じのクリケットの切り替え芸が好きです。
ディズニーチャンネルのプロモーション動画
YouTubeを見てるとディズニーチャンネルが公式で作ってる愉快な動画がたくさん見つかります(英語ですが)。
動画紹介メモ用の別記事で紹介してるぞ。
最後に
不謹慎でご都合主義なところも目立つアニメではありますが(そこがいい)
前向きで愛にあふれたクリケットたちからは元気がもらえることでしょう。
今回の記事はここまで。
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