ミラキュラス レディバグ&シャノワール:ストーリーと感想【第4話 タイムブレイカー】

ミラキュラス・第1シーズン(1~26話)の各話についてストーリーと感想をまとめます。順次追加予定。

ネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
※先のシーズンの話はしないつもりです。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。

シーズン1の目次はこちら

シリーズ全体の紹介はこっちの記事を参照ください。こっちはストーリーのネタバレなし。

第4話 タイムブレイカー

アリックス回…というよりタイムトラベル回。

ストーリー

プロローグ

マリネットのパパとママは結婚20周年の記念デートのためレストランにお出かけ。
留守番のマリネットは、お客のシャマクさんが注文したケーキを渡す仕事を任されていた。

レストランには、マリネットの友達のアリックスもパパと二人で来ていた。
15歳の誕生祝いとして、ご先祖様から受け継いだという不思議な時計をパパからもらう。
友達との約束があるからと、アリックスは時計を大事に持ってレストランを後にした。

宿題と格闘していたマリネットは、アルヤからの連絡で友達のアリックスとキムの勝負のことを思い出し、横断幕を持って慌てて出発する。
ただしシャマクさんがあと20分でケーキを取りに来るから、それまでに帰ってこないといけない

 

アクマ誕生

アリックスとキムは公式ルールに則って競走勝負をすることになっていて、アルヤやアドリアンを含む同級生たちが応援に集まっていた。
キムが勝てばアリックスのローラーブレードをもらい、アリックスが勝てばキムは誰かに勝負を挑むことをやめるという取り決め。

いざ勝負…の前に、アリックスはパパからもらった時計を落とさないよう、持っていてとアルヤに預ける
大事な家宝だと言われて焦るアルヤは、時計をマリネットに渡した

走るキムと、ローラーブレードで滑るアリックスの勝負が始まる。

マリネットがさっそく落としそうになった時計をアドリアンが預かってくれたが、今度はクロエが時計を取り上げて眺め始める
いじっているうちに時計が光を放ち、びっくりしたクロエが取り落としたちょうどそのとき、ゴールしたアリックスのローラーブレードに轢かれて時計は壊れてしまった

みんなを責めながら泣いて立ち去るアリックスを、マリネットが追いかける。
治す方法はあるんじゃないかと励ますが、怒ったアリックスは一切聞き入れない。
おまけにシャマクさんが予定の時間よりも早くケーキを取りに来たとパパから連絡があって、まずいことに。

独りになったアリックスのもとに、失望と怒りを感じ取ったホーク・モスが黒い蝶を差し向ける。
ローラーブレードに蝶をとりつかせ、時間をさかのぼり復讐する力を与えようと持ちかける。
アリックスはタイムブレイカー(Timebreaker)にアクマタイズされた。

 

ヒーロー登場

タイムブレイカーは運動場に戻り、同級生たちにタッチしてはその人の時間を止め、過去にさかのぼるためのエネルギーを奪っていく。
なんとか逃れたマリネットは急いでレディバグに変身
木の陰で見ていたアドリアンも続いてシャノワールに変身

このままではタイムブレイカーにエネルギーを奪われた人たちがいずれ消えてしまう。
なんとか止めようとするレディバグだが、逆にタッチされそうになりピンチ。
かばってくれたシャノワールの時間が止められてしまった

どこかへ行こうとするタイムブレイカーにヨーヨーを巻き付けて止めようとするレディバグ。
しかし引きずられてしまい、タイムブレイカーと一緒に過去にさかのぼり、時計が壊れた瞬間にやってきた
結局また時計は壊れてしまい、過去のアリックスも「レディバグのせいだ」と怒りに支配され、過去のホーク・モスによってアクマタイズされた。

レディバグは過去のマリネットにケーキの件を任せ、自分は過去のシャノワールと一緒にタイムブレイカーの相手をすることに。ああややこしい。

 

ヒーローの戦い

二人のタイムブレイカーは町の人々のエネルギーを奪ってまわり、さらに時間をさかのぼるため、レディバグとシャノワールのエネルギーを狙う。

一方、無事シャマクさんにケーキを届けた過去のマリネットレディバグに変身

レディバグも二人になって、ラッキーチャーム✕2発動。
現れたのは三角コーンと自転車のチェーン。
シャノワールがカタクリズムで柱を砕いてタイムブレイカーを妨害する間、レディバグが作戦を練る。
二人のタイムブレイカーの足をチェーンでつないで、三角コーンで看板を傾けて作ったジャンプ台を使って転倒させることに成功。
二人のローラーブレードからアクマの蝶を解放し、「ミラキュラス・レディバグ!」ですべて元通り。

時計も直って喜ぶアリックスは、大事なものは自分で守らないとと反省。
レディバグも責任を持つことの重要さを改めて感じながら現在に戻るのだった。

 

エピローグ

家に帰ってきたマリネットのパパとママ。
シャマクさんを待たせたことを気をつけてと注意しながらも、マリネットを信頼していると言ってくれる。
マリネットは大好きな家族とハグをかわす。

 

感想とメモ

かなり盛りだくさんなエピソード。前後編でやるようなものだった気がするなあ。

タイムトラベルだけどSF回ではない

まずタイムトラベルという大事な要素。
とはいえミラキュラスはSFじゃないので、タイムパラドックスとかの細かい話は特になし。
現在に戻ったマリネットがどういう時間軸に戻ったのかはすごく気になるが…*1
ちなみに同じ時間軸にレディバグが何人も存在することは可能みたい。大統領の死体とは違うのだ。スパイダーバース的な展開もありうるということだ。

 

時計が壊れたのは誰のせい?

教訓的なところでは「責任の所在」というもの。
「大いなる力には大いなる責任がともなう」わけですが、力を「役目」に置き換えればいいでしょう。
頼み事を引き受けることで生じる責任の重さというもの。

今回の話ではお使いとか大事な時計を預かるとかだけど、裏では「レディバグ」という役目そのもののことも示してるのかも。

時間が足りないのかエピローグが短めだったけど、アリックスは「大事なものは人に預けちゃいけない」ということで学んだ…みたい。
ただ、今回は「ミラキュラス・レディバグ!」で時計が元に戻ったから良かったものの、もし時計がそのままだったらどういう結末になったのかと思ったり思わなかったり。

 

シャノワールのピンチ!

シャノワールの時間が止められたのは、消し去られるピンチだったということ。
しかもそれはレディバグをかばったゆえの結果で、レディバグはシャノワールを助けるために一所懸命になっていた(はず。最後の方はあんまり気にしてる様子なかったけど)。

二人の関係が縮まる好機だったような気がするが、やっぱり尺の都合なのかさらっと流されてしまってた。

 

アリックスのパパ・クデル氏

アリックスのパパとあの時計の思わせぶりなこと
明らかに普通の時計ではなく、ミスティックな力を秘めているようにしか見えない。
アリックスの家が代々15歳になると受け継ぐというのもポイントか。レディバグとシャノワールも15歳。
クロエが時計の蓋を押したときに光を放ったことにも意味があるのかどうか。

思わせぶりな分、ティッキーからのコメントが何もなかったのは残念。

やっぱり前後編でガッツリやるようなエピソードだったんじゃないかなーと思いつつ、先の展開に期待しましょう。

 

その他ポイントメモ

  • マリネットのでっかいパパがちゃんとしゃべるのは今回が初。
    チェン家はパン屋さんを営んでいます。
    あのパパが作るんだからケーキがでっかいのも納得。
  • アリックスのパパはかなり怪しい感じ。
    不思議な青い光を放つ時計も明らかに何らかの力を秘めているようだが…。
  • マリネットの宿題を甲斐甲斐しく応援するティッキーかわいい。
  • 勝負好きのキムと心優しいローズ
    名前の出てきた二人以外も、マリネットの同級生たち(今後のアクマタイズ対象たち…)がそろいぶみ。
  • マリネットお手製の横断幕はみんなからの評判も上々。
  • 横断幕を作ってくれたマリネットにウインクするアドリアンを見て、イヤな顔するクロエ。
  • 相変わらず記者根性の強いアルヤ。
  • 時計を見て「アリックスのものなら大したものじゃないわよ」と鼻で笑うクロエに、さすがにむっとするアドリアン。
    でも何か言い返せてたかは怪しい。
  • 時計が壊れてみんな目を白黒させてる中、まったく動じないクロエさすがです。
  • 今回は「スポッツ・オン!イェー!」しっかりイェー。しかも二回。
  • 自分をかばって時間を止められてしまったシャノワールをギュッと抱きしめるレディバグ。
    よかったねシャノワール。
  • 「あなたの命が危ないの!」と必死になってくれているレディバグに対して、シャノワールの感動したようなむにっとした顔がキュート。
  • シャノワール「レディバグが二人! 天国にいる気分!」
    おめめキラキラのシャノワールをジト目でにらむレディバグ✕2。
  • 「やったね!」今回はレディバグ✕2。
  • 「ミラキュラス・レディバグ!」で時計も元に戻ったのはなぜだろう?アクマとその戦いの中で破壊されたものだけ戻るのかと思ったけどそうじゃないってことか。アクマを生む原因となったものにも及ぶってこと…?
  • シャノワール「でも僕のことを好きになるのも時間の問題だよね!」
    ”時間”にちなんだセリフなわけだけど、3話とうってかわって自信ありげな猫ちゃん。
    さっきレディバグにぎゅってしてもらったから?でもあれは”現在”のシャノワールであって、”過去”のシャノワールは知らないはず…。

 

今回の記事はここまで。


*1:”現在”をマリネットA、さかのぼった”過去”をマリネットBとする。マリネットBはそのままBの時間軸を生きていけばいいが、マリネットAが戻った”現在”はどうなっているのか? ”過去”が変わったのがそのまま”現在”にも反映されているのか? でもそうするとマリネットAが過去に行った事実もなくなっているわけで、マリネットAの存在は消去されたのか…とか気になりますね。でもたぶん深く考えないのが正解。

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