ミラキュラス・第1シーズン(1~26話)の各話についてストーリーと感想をまとめます。順次追加予定。
ネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
※先のシーズンの話はしないつもりです。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
シーズン1の目次はこちら。
シリーズ全体の紹介はこっちの記事を参照ください。こっちはストーリーのネタバレなし。
第3話 コピーキャット
シャノワールのニセモノ回。コピーキャットとはナイスなシャレ。
ストーリー
プロローグ
パリ市はレディバグとシャノワールの活躍をたたえるために銅像を製作した。
作者の芸術家テオはレディバグの大ファン。
銅像の除幕式に彼女が来ると聞いて期待している様子。
当のマリネットはアドリアンを映画に誘うことで頭がいっぱい。
アルヤに背中を押されて電話をかけたはいいが、例によって緊張しまくってしまい、恥ずかしい本音のメッセージを留守電にふきこんでしまった。
なんとかしてアドリアンの電話からメッセージを消さないと。
一方、何かのメッセージが入っていることには気付いたアドリアンだったが、シャノワールとして除幕式に出席するのが優先。
フェンシングの練習を抜け出して、シャノワールに変身!
アクマ誕生
アドリアンのいる学校に向かう道中、マリネットとアルヤは除幕式のことを思い出す。
アルヤはレディバグ目的で除幕式に参加。
マリネットももちろん参加…しないといけないが、メッセージを消すのが優先と一人で学校に向かってしまう。
なんとかアドリアンのロッカーに電話が入っているのを見つけたはいいが、もう時間がない。
結局レディバグは除幕式に来られなかった。
レディバグに心底惚れ込んでいる様子の芸術家テオは、会えなかったことをとても残念そうに、おまもりにしているレディバグの写真を見つめる。
「愛するものに尽くす僕らは似ているんだ」とレディバグへの愛を語るテオに、シャノワールはつい意地悪で自分とレディバグは付き合っているという嘘をついた。
一方マリネットは電話の操作方法が分からず、焦ったあげくアドリアンの電話を持ち帰ってしまっていた。
帰宅したテオは、チャラいシャノワールなんかよりも自分の方がレディバグにふさわしいと憤っていた。
その執着心と嫉妬を感じ取ったのはホーク・モス。
ホーク・モスの差し向けた黒い蝶がレディバグの写真にとりつき、テオはシャノワールを消し去るためにコピーキャット(Copycat)へとアクマタイズされた。
ヒーロー登場
アドリアンは電話がないことに気づいて学校に探しに行く。
だが同じころシャノワールが美術館に現れて、なんとモナリザの絵画を盗んでいた。
濡れ衣を着せられたアドリアンはまたシャノワールに変身して美術館へ。
マリネット方はなんとかアドリアンの電話のロックを解除しようと奮闘中。
だがシャノワールが泥棒したとアルヤから聞いて、そんなはずはないとレディバグに変身。美術館に駆けつける。
美術館にやってきたシャノワールは、泥棒はニセモノで自分がホンモノだと主張。
しかし警察には信じてもらえず、美術館の中に閉じ込められてしまった。
カタクリズムで脱出したはいいが、警官たちに追われてピンチ。
警察はレディバグの「シャノワールはそんなことしない」という言葉も聞き入れてくれず、シャノワールを追い続ける。
シャノワールは地下鉄で変身を解き、悠々と逃走。
美術館に落ちていたキャンディの棒から、これをくわえていた芸術家テオが犯人だと察していた。
ヒーローの戦い
シャノワールはテオの家にやってきたが、それは敵の罠だった。
手枷で拘束され、カタクリズムも無駄撃ちさせられ、スティックも奪われてしまう。
コピーキャットはレディバグを呼び、自分がシャノワールになりかわってレディバグから愛されようとする。
ホーク・モスの指示でシャノワールのミラキュラスを奪おうとしたそのとき、レディバグが到着。
コピーキャットに欺されそうになるレディバグに、シャノワールは「僕らの愛について教えてやって」とウインク。
察したレディバグがコピーキャットにカマをかけ、ひっかかったコピーキャットがニセモノだと見抜いた。
正体を現したコピーキャットに、レディバグはラッキーチャームでスプーンをゲット。
コピーキャットのカタクリズムを利用してシャノワールの枷を外したはいいものの、格闘する二人の黒猫はどっちがどっちやら。
カタクリズムを使ったタイミングが違うので、指輪の肉球の数(変身解除のカウントダウン数)で見分けがつくのだ。
レディバグはシャノワールのスティックとスプーンを使ってコピーキャットを吊り上げ、アクマのとりついた写真を取り上げた。
リベール・デュ・マールで芸術家テオは元に戻り、レディバグは彼の写真にサインをしてあげた。
エピローグ
マリネットとアルヤはなんとかアドリアンのスマホのロックを解除し、留守電のメッセージを消すことに成功。
電話はこっそりアドリアンのバッグに突っ込んで、バレずに返すことはできた。
さらにニノとアドリアンが映画に行こうと言っているのを聞いて、アルヤが私たちも混ぜてと声をかけてくれた。これで一緒に映画に行けるね!
感想とメモ
主人公の恋模様からのアクマタイズ
今回はヒーロー2人の行動によってアクマタイズが起こったと言える。
レディバグがプライベートの用を優先して除幕式に来なかったことと、シャノワールがレディバグ愛ゆえのいたずらで嘘をついたこと。
本人たちはこれらが関係してるとは思わずに話が終わるあたり、今回はあまり教訓的な話とは言えないね。
ただ、これらの要素(マリネットがアドリアンへの想いに、シャノワールがレディバグへの想いに振り回されてしまうこと)はこのシリーズ全体を通したテーマなのだ。
3話にしてもう折り合いをつけられるような問題ではないよね。
むしろ今後このあたりがどう変わっていくのかが注目ポイント。
ヒーローとしての性質の凸凹
ヒーローとして完璧なレディバグと、いろいろ危ういシャノワールとの対比も気になるところ。
マリネットのドジで未熟な面はレディバグになるや消え失せるが、シャノワールはむしろ逆。
品行方正で真面目なアドリアンがシャノワールになると気まぐれで軽々しい行動をしてしまう。
シャノワールの気まぐれさ=普段抑圧されてるアドリアンが手に入れた自由という側面も、彼の葛藤/成長ポイントの一つになるんじゃないでしょうか。
結果オーライな結末
で、マリネットがアドリアンの電話をパクって勝手に操作するというプチアウトローも、おとがめなしで結果オーライで終わる。
プリキュアとかだと「やっぱり正直に言うのが一番」みたいなオチになる気がするけどね。
その他ポイントメモ
- 「マリネットはアドリブ禁止!」とアルヤに判を押されているマリネット。
でもレディバグの得意技はラッキーチャームで出したアイテムをアドリブでうまく使うことなんだと想うとおもしろい。 - 留守電でキョどるマリネットかわいい。ドジの踏み方がもはや芸人並。
- アドリアンの年間スケジュール表を部屋に吊してるマリネット。
フランス語だから読みづらいが、木曜日はフェンシング、火曜日はバスケ、不定期に撮影や友達とのお出かけ。
バレンタインにはハートマークが飛び散ってる。 - アドリアンのフェンシング中、プラッグはバッグでお留守番。
カマンベールがあればもちろん食べちゃう。 - アドリアンの電話帳にはニノ、父さん、クロエ……マリネットは登録されてない。
待ち受けはニノとのツーショット写真。仲良し。 - ティッキーはヒーロー任務を優先すべきといさめるが、マリネットに指示することはない。
彼女の選んだ道に対してはきっちりサポートしてくれるのが頼もしい。 - マリネットの妄想に謎の日本風少女漫画カットイン。
- コピーキャットの声は彫刻家のまま…なのはアニメ的演出で、実際はまったく同じと思われる。
- アドリアンの電話は最先端高級スマートフォン。
ロック解除失敗し続けてると初期化される仕様じゃなくてよかった。 - 今回のレディバグ変身も「イェー!」なし。でも表情は何か言ってるっぽいからちょっと物足りない。
- しかしレディバグのスパンデックスはお尻のあたりがセクシーである。
- 警官「無実ならどうして逃げるんだ!」
レディバグ「あなたは濡れ衣を着せられても逃げないんですか?」
ニセモノ話でお決まりのセリフに的確に言い返すレディバグさすが。 - シャノワールのスティックとレディバグのヨーヨーは通信機。
- レディバグ「アクマ釣りの時間かな!」これもホーク・モスのセリフネタ?
- いつもながらラッキーチャームの利用の仕方が微妙にこじつけなのはご愛敬。
- アドリアンの運転手は何も不審がらずにずっと待ってる。
ひょっとしてシャノワールに変身してることをひそかに察してる……かも?
今回の記事はここまで。
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