ミラキュラス・第1シーズン(1~26話)の各話についてストーリーと感想をまとめます。順次追加予定。
ネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
※先のシーズンの話はしないつもりです。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
シーズン1の目次はこちら。
シリーズ全体の紹介はこっちの記事を参照ください。こっちはストーリーのネタバレなし。
第2話 バブラー
ニノ回。アドリアンの悩み多き私生活が見え隠れ。
ストーリー
プロローグ
今日はアドリアンのお誕生日!と朝からウキウキのマリネット。
彼女の自室はアドリアンの写真でいっぱい。
お母さんとの朝食を終え、大きなプレゼントの包みを抱えて学校へ向かった。
当のアドリアンは自宅の広すぎるダイニングで独り朝ご飯。
予定を渡してきた秘書のナタリーに、父さんは誕生日パーティーのことをなんと言っていたか尋ねるが、反対だとの一言。
「やっぱり」と悲しげな顔をするアドリアンだが黙って受け入れる。
アドリアンの親友・ニノは、パーティーをやらないなんてありえないと何か策を考えている様子。
アクマ誕生
午前中の授業が終わった帰り際。アルヤに文字通り背中を押されたマリネットに、アドリアンへ直接プレゼントを渡すチャンス到来。
が、クロエに割って入られる。
金髪に厚化粧のクロエはアドリアンにベタベタチューをしたあげく、友達(?)のサブリナに命令してプレゼントを用意させていた。
アドリアンが撮影に行ってしまったので、マリネットたちはアドリアンの自宅である豪邸におもむき、秘書にプレゼントを預けることに。
が、渡した後になって自分の名前を書き忘れたことに今更気が付く。やれやれ。
一方、ニノもアドリアンのお父さんにパーティーの件を直談判するためアグレスト家を訪れた。
慣れない敬語でお父さんにお願いするニノ。
だが息子が大切だからというお父さんは、「きみとの付き合いは息子のためにならない」と取りつく島もなく追い返す。
仕方なく引き上げたニノ。
公園でシャボン玉を飛ばしながら「大人がいつもぶち壊すんだ」とこぼす。
ニノの不満を感じ取ったのはホーク・モス。
アクマの蝶をシャボン玉に取り憑かせ、大人を消し去る力をやる代わりにミラキュラスを奪うよう持ちかける。
ニノはバブラー(The Bubbler)へとアクマタイズされた。
バブラーが噴き出すシャボン玉は、大人たちをとらえて宙に浮かせてしまうのだ。
ヒーロー登場
自宅でランチ中のマリネット、お母さんをシャボン玉にとらえられて、すぐさまレディバグに変身。
アドリアンはいつも通り独りのランチを終えて家を出ると、なぜか友達が集まってサプライズパーティーを開いてくれている。
どうやらバブラーが父やナタリーを排除し、友達を脅して無理矢理パーティーを開かせたようだ。
バブラーがニノだと悟ったアドリアンは元に戻してやらないとと思うが、憧れのパーティーが気になるのも事実。
プラッグに「パーティー楽しんでからアクマ退治すればいいじゃん?」と唆され、それもそうだとパーティーに参加。
しかし集められた友達は誰一人(アドリアンと踊りたがるクロエ以外)楽しんでいる顔ではなかった。
一方、遠くからパーティーの様子を眺めるレディバグ。
クロエがアドリアンとスローダンスさせられるピンチに、思わずラッキーチャーム発動。
BGMをノリノリに替えてスローダンス終了、一安心。
だがラッキーチャームを使うとすぐに変身が解けてしまう。
人目につかないところで一旦変身解除し、ティッキーに説教されつつマリネットとしてパーティー会場へ。
パーティーでアルヤに声をかけられたマリネットは、秘書に預けたプレゼントを見つけ、名前を書くことに成功。
改めてレディバグに変身し、シャボン玉で脅して無理矢理開かせたパーティーなんて間違っているとバブラーとの戦いへ。
アドリアンもみんなが脅されていたことを悟り、シャノワールに変身。
ヒーローの戦い
ヨーヨーとスティックで応戦するものの、シャボン玉に閉じ込められてしまったレディバグとシャノワール。
大人なんてろくでもないと主張するバブラーに、レディバグは「子供には大人が必要」と訴える。
だが聞く耳を持たないバブラーは、二人の入ったシャボン玉をエッフェル塔より上空に打ち上げてしまった。
シャノワールのカタクリズムでシャボン玉を破り、スティックとヨーヨーでスイングしてなんとか無事に着地。
ただ、シャノワールの方も能力を使うと変身が解けてしまうようだ。
急いで再びパーティー会場へ。
ヒーローの登場に歓声を上げる友達を、怒ったバブラーはみんなシャボン玉で打ち上げてしまった。
エッフェル塔で再度バブラーと戦う二人。
ラッキーチャームで出現させたでっかいスパナで蒸気の噴出口を外し、シャボン玉をはじき飛ばす。
その隙にヨーヨーでシャボン玉を奪い、中のアクマを浄化した。
元に戻ったニノ、「やったね!」、悔しがるホーク・モス の様式美三拍子。
エピローグ
アグレスト氏に自分からのプレゼントをアドリアンに渡したかと聞かれ、焦るナタリー。
用意するのをすっかり忘れていたのだ。
手近にあった「アドリアンの友達」からのプレゼントの宛名を剥がし、お父様からだと言ってアドリアンに渡した。
翌日、プレゼントの注文が間に合わなかったとクロエに怒鳴られるサブリナ……は置いといて、
アドリアンはマリネットのプレゼントであるストールを巻いていた。
父親からのプレゼントだと誤解していることを悟るマリネットだったが、喜ぶアドリアンをがっかりさせまいと黙っていることにした。
感想とメモ
アドリアンの人間関係
アドリアンの数少ない親友・ニノの話。
ニノときたら本当に友達思いで、アクマタイズされてなおアドリアンにパーティーを開こうとしてあげる。
アクマになっても元の人物の人格が失われるわけでなく、闇墜ちさせられるだけだというのがよく分かる。
1話では単なるイケメンモデルのアドリアンだったが、家では孤独を抱えていることが判明。
家族との交流はどうやらほとんどなく、ざっくばらんな話し相手はプラッグくらいなのか。
そう考えるとプラッグの存在ってすごく大きい気がします。テキトーで怠け者だけど。
バブラーの開いたパーティーで「生まれて初めてやりたいことを思い切りできる日が来たのかも!」などと言うアドリアンは、生まれたときから抑圧されていたんでしょうか。
アグレスト氏は息子を何よりも大切に思っているようだが、ならばなぜ自分からコミュニケーションをとろうとしないのか?
彼の愛情は何を意味しているのかと考えさせられる。
アドリアンにプレゼントをあげる気はあるみたい。ナタリーに用意させてたけど……あれ、クロエと同じ?
少年から大人への思い
バブラーと戦う中で、大人を信頼してるレディバグ(マリネット)と、そうでもない大人もいると悲しげなシャノワール(アドリアン)の家庭環境の違いがやっぱり浮き彫りに。
アドリアンも「だから大人なんていらない」という思考にならないのはヒーローらしい……といえるのか、そもそも彼が「怒り」「不満」よりも「悲しみ」を覚える性格ゆえなのか。
変身解除の条件
そして能力を発動すると変身が解けてしまうという重要設定も初出。
解除までの時間はピアスの斑点の数(シャノワールは指輪の肉球の数)で分かります。
レディバグは静かに「スポッツ・オフ」と唱えることで変身解除できる。じゃ、シャノワールは「クロー・イン」かな?
その他ポイントメモ
- マリネットのお母さん初登場。普段着もチャイナ風でオシャレ。
- アグレスト氏秘書のナタリーも初登場。
話ふられなかったら誕生日おめでとうも言わなかっただろうけど、彼女には彼女なりの思いがあったりするのかな……? - 誕生日パーティーやらない件で「父さんは昔からそうだっただろう」と言うアドリアン。
厳しいお父さんは昔から厳しかったんだろうか。 - クロエとサブリナも初登場。さっそくイヤな女全開のクロエと、いいように使われるサブリナ。
やっぱりサブリナはいつかマリネット側に寝返るようにしか見えないが……。 - クロエ幼なじみなのにアドリアンの誕生日のこと知らなかったの……じゃなくて忘れてたんだろうな。
好き好き言ってるけどたぶん真心のこもった「好き」じゃないし。 - 冷徹そうなナタリー、プレゼント用意するの忘れたと思ってアタフタするのがかわいい。
でも人のプレゼント取るのはよくない! - アドリアンのお父さんにもつい”dude”って言っちゃうのを”sir”と言い直すニノ。
- アドリアンは学校もモデルもフェンシングも中国語もピアノ*1もしっかりやってるらしい。
中国語と言えばマリネットも中国系だよね。 - アグレスト氏に追い返されたときのニノ怒りの言葉は「不公平だ、クールじゃない」だった。
不公平(unfair)って言葉がいまいち解釈しづらかったけど、みんなができることをアドリアンだけ許されないってことを指してるのかな? - ホーク・モスの「アクマタイズの時間だ!(Time to evilize)」初出。*2
- フランスの学校は午前中終わりで一旦帰らせるんだ。食堂とかお弁当っていう文化じゃないんだね。
家が遠い子とかはいないんでしょうか。 - 今回のレディバグ変身はお母さんが心配なので「イェー!」なし。表情も心配そうで芸が細かい。
- シャボン玉の中の二人:
レディバグ「ずっとここに閉じ込められてるわけにはいかないでしょ」
シャノワール「……へへ(それも悪くない)」 - シャノワール「にゃんこは高いところも平気!」
- シャノワールはねこねこ言われるけどレディバグは虫虫言われない。スパイディとの違い。
- 「レディバグよ!」「レディバグ! レディバグ!」シャノワールもいるよ。
- アクマから元に戻ると「あれ、ここは?」的なことを言うけど、アクマになっていた間のことは忘れてるのかな?さもないと罪悪感に落ち込む人たちがいっぱいできそうな…。
今回の記事はここまで。
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