ミラキュラス・第1シーズン(1~26話)の各話についてストーリーと感想をまとめます。順次追加予定。
ネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
※先のシーズンの話はしないつもりです。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
シーズン1の目次はこちら。
シリーズ全体の紹介はこっちの記事を参照ください。こっちはストーリーのネタバレなし。
第21話 カン・フード
料理対決にマリネットのおじさんが出場。クロエを料理してやろう。
ストーリー
プロローグ
マリネットのママのおじさん・チェン師父が中国からはるばるやってくる。
有名なシェフであるおじさんをしっかりおもてなししたいと張り切るマリネット。
でも中国語が話せないからと困り果ててるマリネットに、アルヤが頼りになる助っ人を呼んでくれた。
助っ人はなんと中国語ペラペラのアドリアン!
思いがけずアドリアンと一緒におじさんをホテルへ案内することになった。
おじさんは一流シェフとしてホテル・グラン・パリで開催される料理コンテストに参加するのだ。
アクマ誕生
チェン師父は「天空のスープ」でコンテストに挑むという。
順調に調理を進めていたところに、マリネットのことが気にくわないクロエが妨害に入る。
チェン師父の気をそらした隙にスープに手当たり次第に調味料を突っ込んで台無しにしてしまった。
気づかないままそのスープを審査に出してしまい、評価は当然最低の最低。
厨房に戻ったチェン師父はクロエが何かしたのだと気づいて憤激する。
ホーク・モスの差し向けたアクマの蝶が帽子に取り憑き、チェン師父はカン・フード(Kung Food)にアクマタイズされた。
カン・フードは屋上のプールに陣取り、料理を食べた者たちを操ってクロエ入りのスープを作るつもりだ。
ヒーロー登場
カン・フードはホテルの入り口をキャラメルで固め、中の人たちを逃げられなくした。
アクマの存在に気づいたマリネットとアドリアンは、別行動をとった隙にレディバグとシャノワールに変身!
ホーク・モスにそそのかされたカン・フードは、スーパーヒーローの二人もスープの材料にしてしまおうとジャゲッド・ストーンを差し向けた。
ヒーローの戦い
イカソードを振るうジャゲッドを軽くいなして、エレベーターで屋上へ向かう二人。
続けざまに襲い来るカン・フードの刺客たち。
ハムで武装したブルジョワ市長、スイーツを飛ばしてくるセゼール料理長、チーズ爆撃を繰り出すリポーターのアレクを次々と倒し、ヒーロー達は屋上へ。
あわやスープの具にされようとしたクロエを間一髪救い、カン・フードと直接対決。
レディバグのラッキーチャームで出てきたのはレシートを出すお会計の器具。
スープを浸した長いレシートを巻き付けてカン・フードの動きを封じ、その隙に食材武器の出てくるカバンをシャノワールのカタクリズムで破壊。
武装解除されたカン・フードの帽子を悠々とりあげ、アクマの蝶を浄化した。
エピローグ
どうやらクロエの細工がバレたらしく、チェン師父の料理の再審査が行われることに。
マリネットと一緒に作り直した天空のスープもといマリネット・スープは最高点を獲得!
優勝したチェン師父は世界最高の料理人として認められたのだった。
感想とメモ
マリネット&アドリアンのコンビ行動
なんと今回はマリネットとアドリアンが一緒に行動していたところで事件に巻き込まれる。
このアルヤやニノや他のクラスメートを含めずこの二人だけで何かするっていうのは初めてである。
マリネットは不意打ちでアドリアンと対面したときはどぎまぎしていたが、それ以降はすっかり落ち着いたもの。言い間違えることもすっころぶこともなく普通に会話ができている。
これもやっぱりマリネットが自信をつけてることの現れかも。前回アドリアンにサインねだられちゃってたし。
冒頭で「通訳しますよ」って言ってるアドリアンはちょっとシャノワールっぽかった。
カン・フード、どうみてもサイヤ人
顔はなんだかお獅子風のカン・フード。
でも髪型と服が完全にサイヤ人です。また日本とごっちゃに…いや、元ネタ的には西遊記は中国だからいいのか…。
能力的には食べ物武器を作り出すだけじゃなくて人を操ることもできちゃう。
操作系の能力を持つアクマがものすごく多い気がするけど、ホーク・モスが操作系だから?
操った人の戦闘能力を高めるあたり、ダークブレードと似たタイプか。
しかしチーズとかソーセージとか、中国料理じゃないんかい。
そして名前はカン・フードだけど別にカンフーで戦うわけじゃない。かめはめ波も撃たない。
だいたいクロエのせい
マリネットの親戚だからという理由で何も知らないチェン師父にいきなりMAXの悪意をぶつけるクロエ、さすがのクズっぷり。
アクマの半分くらいはこいつのせいでアクマタイズされてる気がしたけど割合的にはそうでもない1。やらかすことがクズすぎるから印象に残ってるだけか。
で、恨みを買ったアクマに襲われてガチで殺されかけるってのを何度も何度もやってるくせに一向に反省しないのもさすが。むしろ最強か。
最強と言えば操作系のアクマにクロエは操られたことないんじゃないのか。いつも襲われる側だから。
操られてクロエらしくなくなってるクロエってのもたまには見てみたい。
それにしてもクロエに「センスがない」としっかり憎まれ口を返すマリネットは、すっかり強くなったもんだ。
「私がクロエを怒らせちゃったから…」ってへこんでる姿は非常に尊い2。
悪い人が悪いことをするのは悪い人のせいに他ならないけど、それを「自分が止められたはず」って考えられるのはまぎれもなくヒーローなのだ。
ところでクロエの妨害方法はよくあるパターン。
「出す前に味見しないの?」というツッコミは野暮である。
その他ポイントメモ
- マリネットは中国語はからっきし。一方のアドリアンはレッスンしてるからペラペラ。他の語学もやってるのか、それともアグレスト家は中国語を重視してるのか?
- みんなに「チェン師父」と呼ばれるチェンさん。
- アドリアン「寿司を作るのは日本人。チェン師父は中国人だ」
東アジアをごっちゃにする欧米アニメに鋭いツッコミを入れるアドリアンさすが。
ちなみにクロエは厨房のシーンでもチェン師父に対して「日本語はやめてよね」とか言ってました。 - 審査員に料理の専門家が一人しかいないってのはどうなの。
- 他の挑戦者の料理人がまったく登場しないのはご愛敬。どんな料理が出てたかくらい見せてもよかったのでは。
- プールで作ったスープって絶対飲みたくない。
- 中国から来たカン・フードはレディバグとシャノワールのことは知らない。
- クロエの入ったスープがおいしいのかどうか。
- 見た目のエグいイカソードで襲ってくるジャゲッドがちょっとカッコイイ。そういうヴィランみたい。
- お会計じゃなくて普通にヨーヨーでよくない?
今回の記事はここまで。
コメント
冒頭のマリネットの描写は移民2世の描写としては生々しかったですね。家族と話すのに他国の言葉を学ばなければならないという。アンフィビアのアンもそうですが自分の言葉と家族の言葉が違うってどんな気分なんでしょう。
フランスは同化主義だからサビーヌはフランス人としてマリネットを教育したんでしょうかね?
あと、上海編の自分のルーツを探りたいと言ったときのために両親がお金を貯めるという描写も結構ありそうな気がします。
マリネットも親戚に対する接し方は等身大のティーンって感じですよね。身内だけどちょっと気まずく感じちゃったり。
しかも全然違う文化圏の人となるとさらに距離感が難しくなるような気がします。
このへん日本のアニメだと、二世は外国の文化をよく知ってる、みたいな描写の方が見かける印象があります。そういう意味でも海外製のアニメって新鮮な見方ができてためになります。
アンフィビアもアンが自分のルーツとの向き合い方を模索する話がありましたね。あっちも今後の展開が楽しみです。マーシー……。