マーベルキャラクターの紹介、今回はヒーローたちが憧れヴィランたちも畏敬するヒーローの鑑
キャプテン・アメリカ(Captain America)
MPQのスキル紹介は別記事をどうぞ。
キャラクター情報:キャプテン・アメリカ(Captain America)
映画アベンジャーズのファンにはいわずとしれた存在でしょうが、ここでは主にコミックを元とした一般的なキャラクター像の話をします1。
マーベルの中でも代表的なキャラですし、私が言いたいところだけ書きますのであしからず。
基本情報
本名スティーブ・ロジャース2。
アベンジャーズの中心人物でありみんなの指揮官、通称キャップ。
アメリカ星条旗モチーフのコスチュームとシールドを掲げて戦うヒーローの中のヒーロー3です。
マーベルデータベースからの情報はこんな感じ。
キャプテン・アメリカ(Captain America)
- 性別:男
- 身長:6フィート2インチ(≒188cm)
- 体重:240ポンド(≒109kg)
- 瞳 :ブルー
- 髪 :ブロンド
- 能力:超人的な肉体と運動神経
だいたいホークアイと同じ体格ですね。キャップの方がちょっとがっしりしてる。
上記の公式サイトには映画(MCU)の設定も一緒に載ってます。
オリジン:甦りしスーパーソルジャー
第二次世界大戦の時代、強い精神力と正義感を持った若きスティーブ・ロジャースは、兵卒に志願するものの虚弱体質を理由に許可されませんでした。
しかし彼の適性を感じ取った軍の科学者が、超人兵士(スーパーソルジャー)を造り出す計画の被験者としてスティーブを勧誘します。
スティーブは特殊な血清を投与されることで超人的な肉体とパワーを手に入れることができました。
その直後に計画を進めていた科学者が暗殺されたため、スティーブは最後にして最高のスーパーソルジャーとしてアメリカ軍の象徴に掲げられるようになります。
戦争で名実ともに活躍したキャップですが、宿敵レッドスカルとの戦いにおいて爆発に巻き込まれ、海に沈んでしまいます。
死んだと思われたキャプテン・アメリカでしたが、数十年の時を経て氷漬けの姿で海の底から引き揚げられます。超人血清が彼の体を凍り付かせることで外界から隔絶し、生き永らえさせていたのでした。
現代によみがえったスーパーソルジャーは、地球最強のヒーローチーム:アベンジャーズの一員として正義のために戦い続けています。
ヴィジュアル:星条旗とシールド
キャプテン・アメリカといえばダサいコスチューム(褒めてます)。
星条旗を模した赤と青と白のバトルスーツでおなじみ。
元のデザインはヒーローっぽくクソダサかったのですが4、最近はキャプテン・アメリカの座を譲ったりしたこともあってエージェント風のクールなデザインになることも多いです。
映画やアニメなんかでは特に格好よくアレンジされたデザインにされてますね。
このへんが難しいところで、かっこよくしすぎるとキャップが背負う「星条旗=自由の象徴」が薄れてしまうし、オリジナルを尊重しすぎるとダサくて笑っちゃうんですよね。このバランスを探り続けるデザイナーさんは非常に偉大5。
手にしたシールドはキャプテン・アメリカの存在を表す象徴。
戦前の初期の頃は先の尖った盾形をしていましたが、後に投げやすい真ん丸の形に変わり、今も丸いデザインで落ち着いています。
このアメリカ超人兵士という姿を明確に表すコスチュームは、もともとキャプテン・アメリカという存在自体が戦争中のプロパガンダとして使われていたゆえのもの。
当時のキャップもコスチュームが背負う意味を理解した上で、スティーブ・ロジャースという個人を超えてキャプテン・アメリカの名を負っていたのです。
衣装がクソダサいと言われてもキャップは怒らないでしょう。意味があることだから。
キャップの身体にまつわる数字を上げると「98」、これは何を意味するでしょうか。
正解は彼がスーパーソルジャーになる前の体重(ポンド)です。
98ポンドはだいたい44.4kg。元々のスティーブがいかにガリガリであったかを表す数字ですね。
スーパーソルジャーとなった今は日々の鍛錬も相まってマッチョなボディを維持しています。
マスクを取れば金髪のお兄さん。
実年齢はおじいちゃんですが超人血清によって周りのヒーローと同年代の姿をしています。
能力:戦闘と指揮
キャプテン・アメリカには特有のスーパーパワーがあるというわけではありません。
スーパーソルジャーとして人間離れした身体・運動能力を有し、近接戦闘の腕は一流。
中でも愛用のシールドを活用した戦闘にはもちろん優れています。
特筆すべきキャップの能力は、戦略家・指揮官としての手腕、そして高潔な正義の心だと言えるでしょう。
大局を見て最適な戦略を組み立て、状況に応じて的確に組み替え指示を出す、そんな能力をそなえたキャプテンは誰もが頼りにする存在です。
なおキャップは決して「普通の人」じゃないですよ。改造人間ですから。
常人が50年氷漬けで生きてるわけねーだろ。
みんなの憧れ、ヒーローの象徴
キャプテン・アメリカはアメリカの国の名を冠していますが、彼がその身に追うのは国というよりも「自由」という象徴です。
戦前は敵を倒しその身を勝利に捧げ、戦後はヒーローとして悪を打ち負かしてきたキャップ。
市民やヒーロー仲間のみならず、ヴィランにとっても彼は一目置くべき存在とみなされています6。
象徴になるということは並大抵の仕事ではありません。
真面目なスティーブは個人の感情や好悪よりも、彼の言動が社会に与える影響を考えずにいられない。
ヒーロー仲間や彼を慕う市民たちにとっても、正義そのものであるキャップが誤った行動をとるなんてありえない、になるわけですから。
スティーブはシビル・ウォーの後で一度暗殺され、キャプテン・アメリカの名は彼の戦前からの相棒であるウインター・ソルジャーことバッキー・バーンズが受け継ぎました。
が、実はスティーブは生きていたと判明し(コミックヒーローの宿命)、その後はS.H.I.E.L.D.のエージェントとして活動することに。そんな彼は自分が再び「キャプテン・アメリカ」に戻るよりも、このまま一兵士として生きる方がいいのではと葛藤します。
ですが、キャプテンの名や盾を後継者に譲ったとしても、彼の魂に宿る正義の心は決して消えません。
キャップの心の高潔さを表す証拠として、ソーのムジョルニアを持つことができるのは有名な話7。
邦訳コミックも多数
キャプテン・アメリカのコミックシリーズはたくさん邦訳されていますので、通販サイトでぐぐってみましょう。
古参キャラクターで歴史が長いため、昔のエピソードや他キャラとの関係性も深く、重厚な話が多めです。邦訳本は解説書がついてますから、しっかり読むといいです。
ソロシリーズでは「キャプテン・アメリカ:リボーン」が比較的まとまった説明がされていると思います。
「キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー」も人気が高い話。これは、宿敵ヒドラとレッドスカルや、相棒バッキー・バーンズがどんな人物か知ってた方が入りやすいでしょう。
また、クロスオーバーシリーズにはほとんど必ず中心人物として登場します。
アイアンマンと対立した「シビル・ウォー」は鉄板。
他キャラクターの個人誌でも、キャップは必ずと言っていいほどゲスト登場しますね。
個人的には短編集である「X+A:X-Men + アベンジャーズ」シリーズで色んな相棒をリードするキャップが格好いいです。悪ガキ少年ミュータントのクエンティン・クワイアとの話が好き。
最後に
アベンジャーズの中でもキャップが一番好きという人はけっこう多いですね。
一方、真面目でおもしろみのないキャラクターだと思う人もいるかな?
象徴化された代表的な人物だからこそ、イメージにとらわれず、一人の個人として中身を覗いて見れば新たな魅力が見つかることでしょう。
今回の記事はここまで。
- 映画は映画で別作品。個人的にはクリス・エヴァンスの童顔はキャップよりジョニー・ストームの方がしっくりくる。
- 基本的に”v”は「ヴ」の表記をする方針なんですが、”steve”はつい見慣れた「スティーブ」表記にしてしまう。「ワトソン」に慣れてると「ワトスン」がしっくりこないのと同じであります。
- 誰もが愛するヒーローの代表。その好かれっぷりはエージェント・コールソンの態度を見れば分かるでしょう。
- 古き良きヒーローのコスチュームなんてそんなもの。キャップの場合「腹巻」とマスクの両脇に「ちょこんと生えた羽」がダサさを際立たせてます。でもそれこそキャプテン・アメリカ。コスチュームはダサくても魂はいつでも格好いい。
- 映画「キャプテン・アメリカ:ファースト・アベンジャーズ」はオリジナル尊重が強めでしたけど、次の「ウィンター・ソルジャー」はエージェント色が強く格好良くなってた。個人的には日本アニメ「ディスクウォーズ・アベンジャーズ」でのキャップが子供でもしっかりかっこよく思えるデザインですばらしいと思ってます。
- パニッシャーやデッドプールのようなちょっとアウトローな連中もキャップのことは敬愛してる。殴られても喜ぶでしょう。
- ムジョルニアは神のハンマー。正しい心を持った”ふさわしい者”しか持つことができず、基本的には雷神ソー専用。人間なのにそれを持てちゃうキャップはただものでないってこと。
コメント