フランス発の日本風変身ヒーローアニメ・ミラキュラスのストーリーと感想です。
本話までのネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
各エピソードの目次はこちら。
第35話 フライトニンゲール(Frightningale)
ポップスターのクララが登場。韻を踏む用意はいいかな?
ストーリー
プロローグ
マリネットはポップスターであるクララ・ナイチンゲールの大ファン。
クララはダンスの申し子で、ひと時も踊りを止めたことがない(変人)という噂。
レディバグとシャノワールのファンだというクララは、新曲「ミラキュラス」のMV撮影のためにパリにやってくる。
MVに出演するレディバグ役の役者とエキストラのオーディションが催されると聞いて、マリネットは友達と一緒に参加することに。
アドリアンはアグレスト氏に命じられ、店の宣伝のためシャノワール役でMV出演させられる。
アグレスト氏はクララの衣装デザインを手掛けているため話を通せるらしい。
仕方なく承諾するアドリアンだが、予想外によくできたシャノワールの衣装を着て、正体がばれやしないかとヒヤヒヤ。
アクマ誕生
オーディションにはたくさんの市民が集まっていた。
シャノワール役のアドリアンの隣でレディバグ役の応募者がアピールをするが、どいつもこいつもクララにはピンとこない。
応募者を全員失格にしてしまったクララは、何やら企み顔。
エキストラ役の応募者の前で派手に転んで見せ、思わず手を貸しに駆け寄ったマリネットを「あなたがレディバグよ!」と言い当てた……わけではなく、レディバグ役に指名した。
マリネットの親愛なる隣人っぷりが、レディバグに重なると感じ取ったのだ。
アドリアンとの共演に頬をゆるめるマリネットだったが、正体がバレないかと心配するティッキーに目配せ。
光栄だけど自分は友達とエキストラがいいのだと言って辞退した。
クララはうなずき、アルヤたちと一緒にエキストラの方に採用してくれた。
と、そこに堂々たる足取りで登場したレディバグ、もといアンチバグ、もといクロエ・ブルジョワ。
わがまま娘が採用されるわけないと思いきや、クロエは驚くほど華麗なダンスを披露する。
ダンスの腕は認めるものの、クララはなんだかしっくり来ない様子。
アグレスト氏もマリネットの方が理想的だと言いつつ、時間がないからもうクロエでいいんじゃないかとの言。
撮影が始まるかと思ったそのとき、やっぱり我慢できなかったマリネットがレディバグ役をやると手を挙げた。
リハーサルが始まり、マリネットは正体がバレないかの方が気になってか、アドリアンと手をつなぐことに気が回っていない様子。
だがクララにマスクをつけるように言われ、これ以上拒否できない状況に。
二人が意を決してマスクをつけようとしたそのとき、クロエに泣きつかれたブルジョワ市長が乱入。パリでの撮影は許可できないとクララに言い渡した。
ショックを受けるクララ。おまけに大事なマイクをクロエに捨てられ、泣きながら立ち去った。
彼女の涙を察知したホーク・モス。
アクマの蝶がマイクに憑りつき、クララはフライトニンゲールへとアクマタイズされた。
フライトニンゲールのムチで打たれた人間は、歌・ダンス・韻を踏む のどれかをしないと固まってしまう。
ヒーロー登場
オーディションに集まった人々が逃げ惑う中、マリネットとアドリアンはそれぞれ陰に隠れてレディバグとシャノワールに変身!
ヒーローの戦い
自信満々のフライトニンゲールを挟み撃ちにするレディバグとシャノワール。
だがあっさりかわされ、互いの攻撃がぶつかり合い隙を見せてしまい、二人ともムチで打たれてしまった。
ピンクの光に包まれている状態では、歌かダンスか韻を踏まなければ。
宿敵を追いつめ喜ぶホーク・モス、頼まれてもないのに韻を踏む。
ひとまず退散したヒーロー、物陰で作戦をたてよう。
頼りになるのはただ一つ、レディバグのラッキーチャーム。手に入れた手錠でどうしよう?
二人の手足をつなげれば、戦いもダンスの軽やかさ。息ぴったりの身のこなし、これにはアクマも後ずさり。
アクマを追いつめた二人、その手からステッキを奪い、カタクリズムでバッチリ破壊。
仕上げも二人で声そろえ、ミラキュラス・レディバグでみんな元に戻れ!
韻を踏まなくてよくなって一安心。落ち着いてアクマをリベール・デュ・マール。
レディバグとシャノワールに助けられたクララは大感激!
そしてレディバグから、邪魔者が入らない良い撮影場所があると何やら耳打ちされる。
エピローグ
クララの最新MVには、マリネットの学校のみんなが勢ぞろいして登場!
みんなでレディバグとシャノワールのマスクをつけ、いろんな場所で楽しく踊る映像に、みんなも大満足。ゲリラ撮影かな。
レディバグ役とシャノワール役はこりごりだというマリネットとアドリアン。
お互い「レディバグ/シャノワールに似てない」と言われ、複雑な思いで笑う二人だった。
感想とメモ
ベファーナ回ではちょっと歌ったレディバグとシャノワール、今回はラップ対決だ。
いざ、コスプレ(本人)
マスクドヒーローが本人役として演劇とかに出演させられるってのも、よくある様式美。
シャノワールの衣装を着たアドリアンがぜんぜんシャノワールに見えないのが秀逸!
マスクをしてないとか、髪がツンツンしてないとか、目がグリーンじゃないとかも関係あるだろうけど、一番はやっぱり表情。
優しげで控えめなアドリアンと、不敵で大胆なシャノワールってのは思った以上に別人なんだよね。
マスクつけてもバレなかったと思う。
レディバグの衣装を着たクロエもぜんぜんレディバグに見えない!
今回はカツラまでかぶってるのに、顔のつくりがちゃんと違う。
そしてあんまり似合わない。アンチバグのカラーリングの方が似合ってた。
でもレディバグの衣装着たマリネットは普通にレディバグに見える。
マスク付けたらバレるよ。
マスク拒否する行動がアドリアンとまったく同じでおもしろい。
コスチュームのデザインは誰が?
プラッグがさらっと言ってたけど、シャノワールのコスチュームは元から決まってるわけじゃなく、アドリアンのイメージが具現化したものなんだろうか。つまり、「シャノワール=黒猫」のヒーローとして思い浮かべたイメージ。
歴代のレディバグのコスチュームも時代に合わせたものだったと考えると、持ち主のイメージで姿が決まる説は確かにうなずける。
マリネットの場合、変身する前にアルヤが持ってたマジェスティアってコミックヒーローを見てたから、スパンデックスのイメージが浮かんだのかも。
そう考えると、ホーク・モスがアクマタイズするときのコスチュームも、与えられた名前からアクマ本人が連想したイメージが具現化されるのかもしれないね。
ポップスターのクララ
マリネットはロックスターのジャゲッドのファンで、ポップスターのクララのファンでもある。
ただのミーハーじゃないか。
クララはかなり個性的だけど、根が親切な人であることはよく分かる。
パリに相当なこだわりがあるようで、撮影を許可できないと言われて泣いちゃうくらい。それともレディバグとシャノワールにこだわりがあるのか。
しかし拷問みたいなヒールを履いてるのが気になる。それで常に踊り続けてる。呪われてるのかな?
フライトニンゲールの姿の方がまともな靴だった。
フライトニンゲールの楽しいライム
フライトニンゲールはサーカスのピエロみたいな姿。
マイクが変容したステッキから、ピンクの細いムチ状のものが飛び出す。
「歌とダンスが世界を良くする」という信念から生まれた能力なので、歌かダンスかライムができる人間には影響しないとも言える。
でも市民たちは言うこと聞かずにみんな固まってた。強制的にダンスさせちゃえばよかったのに。
ムチに当たらないと作用しないんなら、バスの中にいれば安全かな? それともムチは物質を透過する?
軽口がお得意のシャノワールの方が韻を踏むのは得意かと思ったけど、絶対やらなきゃダメって言われると逆にできなくなるのかな。
レディバグの方はさすがの順応力。
今回の話はぜひ英語でも見るといいですよ。流れるようなセリフが楽しい
レディバグとシャノワールの対応がまた秀逸なもので、普通に戦う動作でも、二人がぴったり動きを合わせてると確かにダンスそのものになる。それだけ簡単に動きを合わせられる二人が相性抜群のバディだってこともよく分かる。
フライトニンゲール本人が「そんなのずるい!」って言ってたけど、ダンスとか韻になってるかの判定はフライトニンゲールが下してるわけじゃないのか? ずいぶんフェアな能力である。
レディバグはまた「マイナスの感情に流されないで」と説得を試みてるけど、これをやるときとやらないときの違いは何であろうか。それができるだけの精神力があると思ってるのかな。芸術家ってむしろ感情の影響を強く受けそうだけど。
仲良しミュージックビデオ
最後のMVはシーズン終盤かよってくらいにキャラクターがせいぞろい。
知らない人がまぎれこんでないか確認しておこう。
- エッフェル塔が見える公園で踊るジュレカとローズ。
- 凱旋門で踊る妙にセクシーなアルヤと、ニノ、アリックス、キム、マックス。
- 学校の庭で踊る大人陣は、科学の先生、バスティエ先生、ミレーヌのパパ、校長先生、ダルジャンクール先生、サブリナのパパ、一番右の人は誰だ?キャスおばさん?
- 美術館で踊るミレーヌ、イヴァン、サブリナ、ナタニエル、赤いフードの子。フードの子はスパイダーマンかマルコ・ディアスかな?
- プールで踊るガタイのいいおねえさん。
- 川辺で踊るマリネットとアドリアン、そして謎のイケメン。
知らない人が何人かまぎれこんでるね。
実は知らない人ではなくて、「先の」エピソードで登場する面々。期待しておきましょう。
話のナンバリングと時系列はバラバラだから仕方ないね1。
その他ポイントメモ
- クララのMVの真似してすごい顔で踊るマリネット。
- クララはしゃべるときから韻を踏んでる。なるほど、変な子だ。
- アグレスト氏のブランドは中国と韓国に店をオープンするらしい。
ふーん……。そういえばミラキュラスは中国原産のにおいがするが……。 - プラッグ「だぁいじょうぶ、案外バレないって!」
プラッグの言うことはいつも正しい。
英語では”people are blind(みんなの目は節穴)”って言ってます。まったくもって正しい。 - 完璧なレディバグとシャノワールの衣装はきっとアグレスト氏が作らせたんだろう。
- ナタリーの持ったタブレットに顔を映して会話するガブリエル・アグレスト。お前はアーニム・ゾラか。
- アルヤ「ねえ、アドリアンってシャノワールにちょっと似てない?」
マリネット「え”ぇっ、どこが似てるの!?」そんな声出さなくても。 - おまわりさんはレディバグ役で応募。サブリナ、止めて。
- クロエバグ登場時、ローズを後ろからぎゅっとしてるジュレカ。仲良し。
- クロエが踊れること、アドリアンも知らなかったんだ。発表会に呼ばれてそうだけど。
- クロエ「アタシってすごいのよ!」キラキラキラ
お嬢様すごいです! - クララに「ガブリエル」って呼ばれてるアグレスト氏。他に名前で呼んでくれる人いない気がするので我々は呼んであげましょう。ゲイブって呼ぼうか?
- ガブリエルがマリネットの方が「理想的」って言ったのはどういう意味だろうか。
ちなみに二つ結びのことは”ponytails”って言うらしい。ポニーテールが複数。 - ガブリエル「ミス・ブルジョワでいくしかない」
理由は分からんが何言ってもおもしろい。画面の中なんだもん。 - 唯一まともなダンス見せたのに人柄で不採用になるクロエお嬢様。日頃の行いだぞ。
- クマでごきげん取られるクロエお嬢様。
- やっぱり金髪の方が似合うクロエお嬢様。初めてママを呼ぼうとしたが、パパが妙に慌てふためいていた。どんな女王様なんだ。
- ポップスターを泣かせるお嬢様、さすがです。閻魔帳に追加。
- 今更だけど、ガブリエルが家に引きこもってるのはいつでもアクマタイズできるようにするため。
- シャノワールの変身BGMがいつもと違う気がする。
- ホーク・モス「攻撃をしかけても歌とダンスで混乱中、頼むぞフライトニンゲール、私はミラキュラスに無我夢中!」
そのカメラワークは何。 - 普通に垂直に壁を走るレディバグ。スパイダーパワー持ってるんだっけ?
- みんなダンスうまいな。フランスの学校ではみんなダンス習うのか?
今回の記事はここまで。
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