フランス発の日本風変身ヒーローアニメ・ミラキュラスのストーリーと感想です。
本話までのネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
ミラキュラス以外のネタを平気で書きます。意味不明なこと言ってたらスルーして。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
各エピソードの目次はこちら。
第46話 リバーサー(Reverser)
ヒーローと言えばファンフィクション!
ストーリー
プロローグ
学校の自由時間、美術室ではマリネットたち生徒がおのおの好きな活動をしている。
ナタニエルは「悪者だったイラストレーターが正義のヒーローに転身してレディバグを助ける」というイラストを描いてジャン先生に見せていた。マンガにしてみてはとアドバイスされるが、ナタニエルはストーリーを考えるのが苦手。
そこに物書きが趣味のマークが、マリネットに誘われてやってくる。
人見知りのマークは、ナタニエルが描いたヒーローのイラストのファンらしい。
イラストに物語をつけてみないかと先生に言われたが、マークは恥ずかしそうに断り立ち去ってしまう。
マークが落としていったノートをマリネットが拾うと、「レディバグの日記」とのタイトルが。読んでみると、レディバグがイラストレーターに思いを寄せるというファンフィクションの小説だった。
マリネットはマークに謝ってノートを返し、面白いからぜひナタニエルとマンガを作るべきだと勧める。
自信のないマークを気遣い、まずは誰が作者かを伏せてナタニエルに読ませてみることに。
アクマ誕生
マリネットはナタニエルに、著者は秘密だけどとにかく読んでと言ってノートを渡した。
中を読んだナタニエルはタイトルを見て、それが本物のレディバグの日記だと勘違いする。
内容を気に入った様子のナタニエルに、マリネットは「それを書いた人に会いたいと思う?」と尋ねて知らず誤解を広げる。
書いた人=レディバグと思い込んでいるナタニエルは当然うなずいて、噴水広場で会う約束をした。
ところが噴水広場でナタニエルを待っていたのはマークだった。
ナタニエルは二人にからかわれたのだと怒り、マークのノートを破り捨て立ち去ってしまう。
何がなんだか分からず傷ついたマークの元に、ホーク・モスがアクマの蝶を送り込む。
アクマがノートに宿り、マークはリバーサーへとアクマタイズされた。
リバーサーが飛ばす紙飛行機に当たると、その人物の良い面が反転(リバージョン)されてしまう。
リバーサーはマリネットがわざとナタニエルを勘違いさせたのだと思い込み、グライダーにしたノートに乗ってマリネットを探し始める。
ヒーロー登場
リバーサーから逃げたマリネットは、どうしてこうなったのかと悩みつつレディバグに変身。
リバーサーに説得を試みるが聞き入れられず、空中を引きまわされてしまう。
車が渋滞に巻き込まれたアドリアンは、窓からアクマとレディバグの姿を見かけ、忘れ物を取りに行くと車を降りてシャノワールに変身。
ヒーローの戦い
レディバグはリバーサーのグライダーにしがみついたままでも、紙飛行機を避け続ける。
リバーサーは橋の上で自転車に乗った市民を反転させ、運転ができなくなった彼をレディバグが助けた隙をついて紙飛行機を当てる。レディバグの機敏さが反転され、どんくさいヒーローになってしまった。
さっそうと現れたシャノワールも、レディバグのおかしな様子に気をとられた隙に紙飛行機を当てられる。
勇敢なにゃんこマンだったのが、臆病猫になってしまった。
ホーク・モスはミラキュラスを奪えと命じるが、ヒーローはもう役立たずだと踏んだリバーサーは、先に復讐相手のマリネットとナタニエルを探すことに。二人を探しながら、目につく人間を反転していく。
反転された市長が、宇宙に送ったゴミ箱をパリに墜落させるスイッチを押してしまって大ピンチ。
タクシー移動したレディバグとシャノワールは美術館でナタニエルを見つけ、リバーサーを説得するために協力を仰ぐ。一緒にいたアリックスも手を貸してくれることになり、四人でエッフェル塔へ。
レディバグはラッキーチャームで竹のすだれを入手。
リバーサーと交渉し、シャノワールとナタニエルを引き渡す代わりにゴミ箱の墜落を止めてもらうことに。
エレベーター内でナタニエルは、すだれの竹・シャノワールがくるまっていた毛布・レディバグのヨーヨーで凧をこしらえた。目隠しをした臆病シャノワールを凧にくくりつけ、エッフェル塔から飛び出させる。
階下のアリックスがヨーヨーをつかんで凧を操り、リバーサーの乗ったグライダーにシャノワールのカタクリズムを当てさせる。
アリックスと一緒にミラキュラス・レディバグ!反転していたものはすべて元通り。
元に戻ったシャノワールが落下するマークを救い、レディバグがアクマを浄化。
誤解してたナタニエルもマークに手を差し伸べて、一件落着。
エピローグ
「レディバグと正義のイラストレーターが悪のリバーサーと戦い、改心したリバーサーも仲間に加わる」
ナタニエルとマークの作り上げたマンガを、美術室のみんなで楽しんだ。
二人は自分たちを引き合わせてくれたマリネットに感謝し、オリジナルの一冊をプレゼントしてくれた。
ドジじゃなかったらマリネットはヒーローになれる、との言葉に、みんなで仲良く笑い合うのだった。
感想とメモ
今回もすれちがいコント……と言うには笑っちゃ悪い感じだったけども。
ドジっ子レディバグとチキンシャノワールには笑うしかない。
内気な小説家、マーク
今までもチラチラ画面に映っていた赤いパーカーの男の子がちゃんと登場。
マークは別のクラスのようだが、マリネットは彼をよく知っている様子。前に一緒のクラスだったりしたのかな。
かなり人見知りでおどおどしたマークは、自分が趣味で書いた物語を人に見せたことがなかったらしい。みんなから認めてもらえたのは嬉しいよね。
でも人のノートを勝手に読むな、マリネット。
ナタニエルのイラストのファンだったマーク。
リバーサーになっても、ナタニエルをリバージョンして自分とマンガを作らせようとしてたらしい。
リバーサーの口ぶりからすると、マークはちょっとマリネットにコンプレックスを抱いてたみたい。シャイな自分にも声をかけてくれる、みんなに好かれる好人物。
そうするとアドリアンの前でキョドるマリネットに「僕みたいにシャイなんだね」と言って笑ってたのは、単なる感想以上に「優等生のマリネットにもこんな欠点がある」って共感を覚えられた意味があったわけか。
マークも爪が黒くてクール。どんなキャラクターでも爪が黒いところは好き。
繊細なイラストレーター、ナタニエル
ナタニエルもマークも、肘を押さえてたたずむポーズがそっくり。
前はマリネットのことが好きだったナタニエルだが、アクマタイズされてからはレディバグに夢中らしい。
それで「レディバグの日記」だって言ってレディバグがナタニエルに恋してる物語読まされて、実はフィクションでしたって言われたら、からかわれたと思ってもしょうがない。
そんでナタニエルはアリックスと仲良しらしい。
マークに怒ってからアリックスの家に行って、話を聞いてもらおうと呼び出したんだね。
今回、ずっこけレディバグとシャノワールの代わりに二人が活躍するのがほほえましかった。
アリックスは色んな意味で有能。
キャラ反転させるリバーサー
みんな大好きキャラ反転。
良い者が悪く、強い者が弱く、優しい者が意地悪に。
……と言ってたからミスター・ピジョンの場合、「鳩好き→鳩嫌い」に反転するのかと思ったけど、「鳩に好かれる→鳩に嫌われる」に反転してた。話が違うんですけど。
どうもリバーサーが「反転してやろう」と指定した要素だけが反転されるらしい。
重ね掛けすればどんどんオリジナルと別人になっていくわけか。
なかなか汎用的である。ダークキューピッドの上位互換でもある。
手当たり次第にではなく、その人の性質を見極めた上で反転する要素を決めるリバーサー。今までのアクマと違ってなかなかきめ細かい。
ホーク・モスのアクマタイズの能力とちょっと似てる。
フード付きで、白と黒が半分ずつあしらわれたデザインのリバーサーはなかなかスタイリッシュ。緑と黒だったら仮面ライダーW。青と肌色ならセンターマン。
ゴブリングライダーもとい紙飛行機に乗って空中を駆け回り、機動力も抜群。
能力的には、ヒーローになるには強すぎるかなあ。敵の弱化と味方の強化がどっちもできる。無機物には効かないっぽいけど。
悪者がヒーローに……
そいつは確かに熱い展開。
ナタニエルがイラストレーターを主人公にするのは分かるけど、マークはなんでイラストレーターだったんだろう。いや、ナタニエルのイラストを見て構想した物語だったのか。
それにイラストレーターって、とりわけ悪意の少ないアクマだった。クロエを恨んでただけでマリネットには親切だったし。マリネットがちゃんと説得してたらヒーローになりそうな感じだったよね。
ヒーローになってもらうとしたら、どのアクマかなあ?
リポスト、ダーク・オウル、アイスマンフローザーなんかは単純に戦闘能力が高いし、ヒーローとして戦っても絵になるよね。
実際のところはホーク・モスが与えた能力だから、ホーク・モスの敵になった時点で力を奪われちゃうんだろうけど。
でももし第三のもっと大きな敵が現れたら、ヒーローとアクマの共闘が見られるのかも。
敵と一時休戦して協力するってのはさらに熱い展開。すき。
う、宇宙ゴミ箱計画?
市長それ悪党のやることでは?
しかも計画段階かと思ったらもう実行済みだった。さすが、パリの財力。
おまけにゴミ箱を一斉にパリに落とすスイッチを作ってあったらしい。悪党のやることだっての。
その他ポイントメモ
- 8話以来でまともに口を利いたナタニエル。
- 美術室ではマリネットが裁縫、ナタニエルがイラスト描き、アリックスはグラフィティ、ローズは作詞。
自由時間があって好きな活動ができるっていいね。 - ナタニエルのイラストは学校のウェブサイトに載ってるらしい。生徒の作品ページがあるのかな。
- そういえば男子でまつげが描かれてるのはマークがはじめて。
- ナタニエルは相変わらずクロエが天敵。
- クロエはいつも自分の写真のコラージュを持ってくるらしい。
- クロエがまた「不愉快だわ、ホント不愉快!(that’s ridiculous! Utterly, ridiculous!)」
ママのやつ伝染っててかわいい。 - 今日のアリックスはイキイキしている。
- 美術のジャン先生はなんだかえらく顔がリアル。
- 例によって人のモノを勝手に見るマリネット。
- のぞき見するマリネットとマークをからかうアドリアン。すっかり友達じゃーん。
- 噴水広場を盗撮するマリネット。あれじゃ確かにドッキリしかけてるようにしか見えない。
- ロジャー「フハハハハハ!」
楽しそう。ピストル撃ちまくってタイホだタイホだって言い出しそう。 - タイムブレイカー回では思わせぶりだったアリックスのパパ、特に何もしでかさないまま再登場。
ファラオ回ではエジプト展示の責任者だって言ってたけど、学芸員って美術館に住めるのかい。 - ずっこけるレディバグがまるでマリネットのようだ。
- ホーク・モスったら、またミラキュラス奪うのを後回しにさせて失敗している。”Be clever”って自分で言ってたくせに。
- ヨーヨーの紐をびろーんとひきずってるレディバグ。
- クロエがちゃんとサングラスしてる。
- サブリナを哀れがってクロエもろとも反転させてあげるリバーサー、よくやった。サブリナにデレデレのクロエがかわいいぞ。
- タクシー移動するヒーロー。SNSで笑われそう。
- レディバグ「今からシャノワールを引き渡す!」
シャノワール「エェ!?」 - 一旦シャノワールだけ引き渡すと言って、ナタニエルを相手に要求させることで疑いを抱かせないようにした。レディバグ、さすがの交渉術。
- シャノワールが怯えすぎて気絶しなくてよかった。
- 正義のイラストレーター、羽根が生えててかっこいい。
今回の記事はここまで。
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