ミラキュラス レディバグ&シャノワール:ストーリーと感想【第53話 カメレオン】

フランス発の日本風変身ヒーローアニメ・ミラキュラスのストーリーと感想です。
本話までのネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。

話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
各エピソードの目次はこちら

第53話 カメレオン(Chameleon)

早くもシーズン3に突入。
クラスに戻ってきたリラが、改めて宿敵キャラの地位確立?

ストーリー

プロローグ

マリネットが教室に入ると、いつもと席が違ってアドリアンの隣が空いている。
アルヤのはからいだと思って喜ぶマリネットだったが、実はクラスに戻ってきたリラの企みだった。

耳が聞こえづらいのだともっともらしい理由をつけてアドリアンの隣に居座るリラに、むっとするマリネット。
そこにホーク・モスがアクマの蝶を差し向けたが、授業が始まって気持ちを切り替えたマリネットに憑りつくことはなかった。

アクマ誕生

ランチタイムにも、リラの調子のいい話をまるっと信じこむクラスメイトたち。
マリネットが怒りながら洗面所に行くと、猫をかぶったリラがついてきて「友達になりましょう」と白々しく笑いかけてくる。
だがマリネットが正面切って嘘を指摘すると、開き直ったリラは、孤立させられたくなければ大人しくしていろと脅してきた。

リラの悪党っぷりにやり場のない怒りを抱えるマリネット。そこに先ほどのアクマの蝶が飛んできたが、ティッキーに励まされ、理性を保つことでアクマを退けた。

アクマが代わりにターゲットにしたのはリラ。
アドリアンに「もう嘘はつかない方がいい」と諭されたリラは、優等生ぶりやがってと憤っていたところにアクマを見つけ、自ら手を伸ばして捕まえるとアクマをピアスに宿らせた。
積極的にホーク・モスに力を求めたリラは、カメレオンへとアクマタイズされた。

ヒーロー登場

アクマの蝶を野放しにはしておけないと、マリネットはトイレでレディバグに変身。

普通のリラの姿をしたカメレオンは、アドリアンに仲直りしようと言って頬にキスする。するとアドリアン本人は眠ってしまい、カメレオンの姿がアドリアンに変容した。

アドリアンの恰好をしたカメレオンはニノに憎まれ口をきいて帽子を取り上げると、どう考えてもアドリアンじゃない跳躍力でエッフェル塔へ。
もちろんアドリアンじゃないと見抜いたレディバグは、追いかけて行ってエッフェル塔でカメレオンと格闘。
帽子にアクマがいるはずだと思ったものの、破っても蝶は出てこない。その隙にカメレオンは逃げてしまう。

その頃、眠っていたアドリアンが目を覚まし、シャノワールに変身。

ヒーローの戦い

遊園地で子供に変身したカメレオンは、レディバグの隙をついてキスしようと飛びかかる。
そこにシャノワールが飛び込んできてレディバグをかばい、またも眠らされてしまった。
シャノワールに変身したカメレオンは、カタクリズムを発動してレディバグに襲い掛かる。

レディバグはエッフェル塔の上にカメレオンをおびきよせ、ッキーチャームでTシャツを入手。
カメレオンに押し倒されてキスを迫られたが、カタクリズムを床に当てさせ、階下のレストランに落下。
拾った牡蠣にキスをさせると、カメレオンは牡蠣になってしまった。
店員さんにTシャツとカメレオンを渡して殻を開けてもらい、中に入っていた黒い真珠を破壊すると、アクマの蝶が飛び出した。

アクマを浄化し、ミラキュラス・レディバグでニノの帽子もすべて元通り。

元に戻ったリラに、仲直りしようと手を差し伸べるレディバグ。リラは笑ってその手を握り、もう嘘はやめると告げる。
だがレディバグを見送ったリラの顔には、はっきりと憎しみが浮かんでいた。

エピローグ

レディバグに助けてもらったことを、また嘘八百をちりばめて語るリラ
マリネットは割って入ってやろうとしたが、「恥をかかせて傷つけても彼女はいい子にならない」とアドリアンが制止する。

教室に入ったアドリアンは、騒ぎ立てず後ろの席にちゃんと座っているマリネットに感心した様子で、マリネットの隣に座ってくれた。
だが落ち着かないマリネットは点呼の声を聞き逃し、先生に最前列に来るよう言われる。
慌てたリラは耳が治ったと言って後ろに移動したものの、みんなも口々と席の希望を言い出し、結局リラが来る前の席次に戻ったのだった。

放課後、リラは余裕たっぷりの態度でマリネットに宣戦布告するが、マリネットは怖がることもムキになることもせず、「どうなるかはいずれ分かる」とだけ返したのだった。

感想とメモ

マリネットとアドリアンが大人のふるまいしてる分、リラのことが心配になる一方だね。いずれ恥をかいて傷つきそう。

おしゃべり娘のリラ

よくもまあペラペラと口からでまかせが出てくるもんだ。
クラスのみんなはそろいもそろってポンコツもとい素直な子たちだから、こんな性悪娘が存在するなんて発想がないんだろう。アリックスあたりはツッコミ入れそうだけどな。

クロエは単なるわがまま娘だが、リラは猫をかぶって人を操る性悪娘。
とにかくなんでも自分の思い通りにならないと気が済まず、イケメンのアドリアンだろうが自分の上に立つことは許さないって感じ。自尊心の低さを認めたくないんだね。
現実にはクロエみたいな子よりリラみたいな子の方がいそうなもんだ。

アドリアンのことが嫌いってなったら、今までにない立場のキャラクターにはなりそう。
でも、みんなについてる嘘が破綻するまでいつまでもつかって感じだが。一度バレたら改心しないで転校しそう。

リラVSマリネット/アドリアン

ヴォルピーナ回でリラの嘘を指摘したのは、マリネットじゃなくてレディバグだった。
だからリラはレディバグのことは大嫌いだが、マリネットのことはみんなと同じように思ってた。「こいつにはなんで通用しないんだろう?」って思ってたのかも。

で、その現場にいたアドリアンもリラの性悪っぷりを知ってる一人。
でもマリネットみたいにみんなの前でプンスカするんじゃなく、二人きりのときに「嘘を続けるときみのためにならない」と諭すのがアドリアンらしい。

それぞれから「きみは嘘つき」と本当のことを指摘されたときのリラの反応が対照的。
マリネットには開き直って詰め寄って脅して、優位な立場を保とうとした。
でもアドリアンに対してはただ感情的になって反駁した。
つまりリラは、自分への攻撃にはやり返す方法を知ってるけど、慰めや啓発みたいな攻撃じゃないアプローチには対処法を持ってないってこと。
つまり、アドリアンが言ったようなことは、リラ本人も分かってるんだろう。そこもクロエとの違い。クロエはそもそも分かってないだけだが、リラは分かった上でやめられない。

これまでは「悪者が勝つのはいい人が何もしないとき」だったけど、リラに関してはむしろ「いい人が何もしなければ悪者は勝手に負ける」なのかもしれない。

恐怖のカメレオン

カメレオンはアクマとしての姿を持たないアクマ。手抜きではない。

キスした相手を眠らせ、自分の姿をその人に変えてしまう。
カタクリズムが使えるってことは、姿だけじゃなくて能力も取り上げてるようだ。でも運動能力は本人と全然違ってたけど。一貫性がないぞ。
そんで、そのままシャノワールの変身が解けるの待ってたら正体分かったってことかな。

「キスすれば変身できる」というより、「キスしたものに変身してしまう」っぽい。
カタクリズムと同じような仕組みで、触れたものには問答無用で発動してしまうようだ。強いけど扱いにくい。
牡蠣はまあ生き物だけど、無機物にはさすがに効かないよな。

でもせっかく本人そのものになったんだから、あんなアクマバレバレの跳躍してないで、もっと引っ掻き回せばよかったのに。「この中の誰かがカメレオンだ!」的な。

その他ポイントメモ

  • パンをくわえて走るベタなマリネット。
  • ランチのとき、ナタニエルはリラに興味なさそう。最後は席隣になってたけど。
  • ランチのとき、サブリナがリラの席にいるってことはロンリークロエ?
  • ランチを学校で取るときと家に帰って取るときとの違いはなんだろう。給食の日があるのかな。
  • リラの顔はなんでこんなに意地悪そうなのかと思ったら、瞳が小さいせいかな。虹彩の細工が少ないせいか。
  • マリネットも隙を見せたらアクマタイズされちゃうわけだが、今後そういう話出てくるのかな。
  • トイレの個室で「マリネットならできる!」と叫ぶマリネット。外に誰もいなくてよかったね。
  • カメレオン@アドリアンにあーだこーだ言われてもきょとんとしてるニノ。
  • 知らない間にレディバグに帽子を破り捨てられるニノ。
  • アドリアンに目覚めのキッスを図るプラッグ。愛くるしい。
  • ホーク・モス「先にシャノワールのミラキュラスを!」
    カメレオン「いや、レディバグが先だ!」
    ちゃんと指示出しても例によって無視される。やはりこれ以上強く命令できない理由があるのかな。
  • カメレオン「あっはっは!そんなもんでどうやって倒すつもり?」
    それ負けフラグ。
  • シャノワール今回ほぼ寝てたけど、カメレオンのおかげで出番が多く見えた。
  • 帽子がないと落ち込むニノ。
  • リラ回ではクロエの影が薄くなるなあ。下手にいい子になっちゃったから。
  • クロエは言うこときいてあげたくなるけど、リラは困らせたくなるよね。「よね」って。

今回の記事はここまで。


 

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