ミラキュラス レディバグ&シャノワール:ストーリーと感想【第64話 クリス・マスター】

フランス発の日本風変身ヒーローアニメ・ミラキュラスのストーリーと感想です。
本話までのネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。

話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
各エピソードの目次はこちら

第64話 クリス・マスター(Chris Master)

ニノの弟くんがポッと登場して季節外れのクリスマスをお届け。

ストーリー

プロローグ

ニノの弟クリスを自分の部屋に預かることになったマリネット。人形やアニメであやそうとするが、クリスは自分はもう赤ちゃんじゃないとだだをこねる。リュックに入れて持ってきた自分のおもちゃでも遊ぼうとしない。

クリスはマリネットが大量のプレゼントを箱に溜め込んでいるのを見つけて興味を示した。
が、アドリアンに渡そうとしている数十年分のプレゼントだと正直に言うわけにはいかない。ニノを通じてアドリアンにバレてしまうと困る。

追及されて答えに困ったマリネットは手にしていたおもちゃのスノードームを見て、「私はクリスマスの妖精だから、サンタからプレゼントを預かっている」とごまかした。
じゃあ今すぐプレゼントが欲しいとねだるクリスに、マリネットは「忙しいサンタさんには連絡が取れない。世界で一番のいい子に選ばれ、いい子リストの一番上に載るような子なら特別にもらえるかも。例えばレディバグみたいな」とさらに口から出まかせ。

どうしてもプレゼントが欲しいと泣き出すクリスを、映画から帰ってきたニノアルヤが連れて行った。

ヒーロー登場

クリスを泣かせてしまったことを気にしながらも、アドリアンの50歳の誕生日プレゼント作りを始めるマリネットティッキー。作業に夢中になり、いつしか眠り込んでしまう。

マリネットが目を覚ますと、冬でもないのに窓の外に雪が舞っていた。
驚いて屋上に飛び出すと、巨大なおもちゃたちがサンタを捕獲しようとひしめいている。
なんらかのアクマの仕業だと悟り、レディバグに変身!

パリの街はすっかり騒ぎになっている。
シャノワールは既に出動しており、スケート場でサンタを保護していると連絡を受けてレディバグも合流することに。

ヒーローの戦い

スケート場には本当に赤と白の衣装を着たヒゲのサンタさんがいて、わけもわからず気が付いたらパリに来ていたのだと言う。
そこにアクマのクリス・マスターに送り込まれた巨大なおもちゃたちが飛び込んで来た。
プレゼントを早く渡せと迫られるが、サンタはルールは絶対だからと拒絶する。サンタが言うには、プレゼントを早めにもらえるのは「世界で一番のいい子に選ばれ、いい子リストの一番上に載るような子」じゃないといけないらしい。

同じセリフを言った覚えのあるレディバグは、アクマの正体がクリスだと気がついた。
スケートの先生とシャノワールがおもちゃたちの気を惹いている間、レディバグはサンタを連れてクリス・マスターを探す。

ラッキーチャームでレターセットを手に入れたレディバグは、サンタへの手紙を書いてプレゼントを今ちょうだいとおねだり。サンタのいい子リストの一番上にはレディバグの名前があったため、サンタもうなずいた。

「クリスへのプレゼントと同じもの」をサンタから受け取ったレディバグは、それを餌にクリス・マスターに呼びかける。
巨大なヘリコプターのおもちゃがプレゼントをかっさらって飛んで行った先は、空の上のおもちゃの空間だった。
欲しかったロボットをもらえたクリス・マスターは大喜びしている。

ちょうどそこに、シャノワールがおもちゃたちにサンタと間違われてさらわれて来ていた。
レディバグはシャノワールを助けてクリス・マスターに迫る。

アクマが宿るスノードームにおもちゃを入れると、巨大化して命を持つらしい。クリス・マスターはレディバグとシャノワールのフィギュアを巨大化させてけしかけてきた。
巨大な偽ヒーローは強敵だったが、サンタさんが空飛ぶソリで現れて倒してくれた。

クリス・マスターはさらに先ほどのロボットを巨大化させて二人を襲わせたが、シャノワールがカタクリズムをロボットに向けると、壊さないでとすがってくる。
レディバグとサンタさんに説得されたクリス・マスターは、スノードームを大人しく渡した。
カタクリズムでスノードームを破壊し、ミラキュラス・レディバグですべて元通り。

エピローグ

再びクリスを預かることになったマリネット

サンタの妖精だと嘘をついたことを謝るマリネットに、クリスも強がって嘘をついたことを謝った。これからは本心を言い合おうと二人で約束する。
箱の中身をあらためて尋ねられ、観念したマリネットは本当のことを語り始めたが、クリスは恋愛話なんて気持ち悪いと耳を塞ぐ。逃げ回るクリスに、マリネットはここぞとばかりにロマンティックな話を聞かせてやるのだった。

感想とメモ

今回の話はサンタクロウズと同様「クリスマス・スペシャル」の扱い。
でもディズニーチャンネルでは普通に季節外れに放送してくれた。

クリス・ライッフ初登場

ニノの弟クリスは年頃の男の子らしい意地っ張りなだだっこで愛くるしい。マノンやエタとエラよりちょっと年上くらいだろうか。
名前はフランス語版だと「ノエル(=フランス語で「クリスマス」)」らしい。このエピソードで「クリスマス」をもじった名前にする必要があったから改名されたようだ。「ニノ(Nino)」の兄弟だから「ノエル(Noel)」の方が音の響きは似合ってるが。

クリスが「赤ちゃんじゃないからおもちゃなんかで遊ばない」と言ってたのはただの強がりなんだろうけど、マリネットがお兄ちゃんの友達のお姉さんだから強がっちゃってたのかな。

と言ってもニノとクリスは仲良しっぽい。
レディバグが世界で一番のいい子だという主張に「まあ、いつもパリのために頑張ってるんだし、そうかもね」と同じ反応するクリスとニノ。

それにしても、映画に行く往復2時間だとして、マリネットは冒頭のシーンまでどうやってクリスをあやしてたんだろうか?

キッドアクマのクリス・マスター

最初にクリスのリュックから出てきたおもちゃは、恐竜、兵隊、いぬ、ヘリコプター、スノードーム、迷彩柄のくま(ミスター・カドリーの色違いかな?)、ナマズもいたっけ。
これらのおもちゃがアクマタイズされたときに全部登場するのがいいね。

今回はアクマへの説得が効いた初めてのケース。
クリス・マスターは自らアクマの憑りついたモノをレディバグに手渡した。
同じ子どもアクマのサポティスやジャイガンタイタンンンは欲望への素直さを利用して倒したが、クリス・マスターには教育的指導によって言うことを聞かせた。さすがヒーロー、良い子の味方。
まあ「ロボットを壊されたくなかったら言うことを聞け」って脅したとも言えるが。

アクマタイズの模様はカット。おかげで出番の少ないホーク・モスは、例によって子供を操るのはうまくない。

クリス・マスターの能力は「今日をクリスマスにすること」と「スノーボールに入れたおもちゃを巨大化して命を与えて操ること」の二つか? 空に浮いてたのはどういう仕組みなのか……。
雪が降り出したのとサンタさんが出現したのは前者の能力ってことか。サンタを直接操ることはできず、捕まえて無理矢理プレゼントを渡させようとしたらしい。
ロボット自体が欲しいというより「クリスマスのプレゼントが欲しい」っていうのがクリスの願いだったわけ。子どもらしいと言えばらしい。

今回登場したサンタさんはソリで空を飛んじゃう超人物だったが、クリス・マスターの能力の産物だった。いい子リストの一番上がレディバグだったのも、クリスがマリネットの言ったことを信じてたから。
つまりサンタクロウズにアクマタイズされたサンタとは別人ってこと。

その他ポイントメモ

  • ニノは勝手に一人っ子のイメージだったが、弟がいたらしい。今後突然お兄ちゃんやお姉ちゃんが出てくる可能性もある。ニノの両親もそのうち出てきてアクマタイズされるであろう。
  • 最初のゲームの効果音がクッパ様。マリオカート64を思い出すぞ。
  • マリネット「アドリアンが49歳になるまでの誕生日プレゼント」
    もはやツッコミを入れることすら野暮に思えてきた。
  • マリネット「アドリアンに知られて変な子だって思われちゃう!」
    自覚はあったのか……。
  • 48歳用のプレゼントと49歳用のプレゼントは何が違うんだろう。
  • まったく関係ない話だが、「おとこのこ」で変換すると最初に「男の娘」って変換してくるIMEさんはなんなんだ。一度も使ったことないぞ。しかも変換候補から消せないぞ。
  • クリスが欲しがってたロボットは「グロボテック・アルティマ・デストラクター(Grobotech Ultimate Destructor)」。つい言いたくなる。
  • スケートの先生また出てきた。でも例によってスケートリンクはガラガラである。
  • スケートの先生、戦うとそこそこ強い。
  • スケートの先生は本物の元プロスケーターであるフィリップ・キャンデロロさんが声の出演をしているのだ。だからやたら見た目もリアルなんだな。本物の方が男前。
  • てっきりTMNT(キャラペイスのことです)出動かと思ったがフェイントだった。
    ニノはあんまり「俺をヒーローにして!」感がないのがいいよね。
  • 今回は珍しくアドリアンの出番なし。プラッグも出番なし。
  • ガブリエルの誕生日はもうすぐ。つまりそのエピソードがこれからあるってこと。

今回の記事はここまで。


 

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