フランス発の日本風変身ヒーローアニメ・ミラキュラスのストーリーと感想です。
本話までのネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
各エピソードの目次はこちら。
今回は1時間の特別編「ミラキュラス・ワールド」のニューヨーク編。
ニューヨーク:ユナイテッド・ヒーローズ
ヒーローの本場ニューヨークでのミラキュラスをめぐる戦い。
時系列的には、シーズン3と4の中間に位置するようです。
ストーリー
プロローグ
レディバグとシャノワールは今日もアクマからパリを守っていた。
紫の薬で新たにパワーアップ。宇宙の力を得たコスモバグとアストロキャットが、ミスター・ピジョンからエッフェル塔を取り返した。
変身を解いたマリネットは、もうアドリアンにときめいたりしないと言い張りながら学校へ。
NY行きの準備
マリネットのクラスは、フランスとアメリカのフレンドシップウィークのため、制作した靴下人形の映画を携えてニューヨークへ行くことになっていた。
しかしアドリアンは父親が許してくれないだろうと浮かない顔。
見かねたマリネットがガブリエル・アグレストに直談判し、なんとアドリアンのNY行きの許しを得ることができた。
実際のところ、ガブリエルはマリネットに説得されたわけではなかった。
もともと、NYの博物館に展示されているミラキュラスとおぼしきワシのペンダントを狙っていたのだ。
パリを離れることを怪しまれないために、アドリアンの外出は願ってもないことだった。
出発前、マリネットはレディバグの姿でシャノワールを呼び出し、パリを離れることを伝える。
留守の間に何かあれば知らせるようにと手作りのボタンを渡し、自分はNYに行けないと思い込んでいるシャノワールも快く引き受けた。
だが当日、アドリアンはNY行きを許可するという父親の言葉に驚くことになった。
レディバグと約束した手前、自分も留守にするなどと今更言い出せない。
パリに何かあったらミラキュラスのパワーアップ(紫の薬で空を飛べる)で戻ってくればいい、とプラッグに唆され、レディバグには何も言わずに出発することに決めた。
NYへ出発
マリネットは「もうアドリアンのことはあきらめた。これからは友達としてやっていく」と言い張っている。
だが当然アドリアンの写真を見ればウットリするし、会話しようとすれば挙動不審になってしまう。
飛行機ではあろうことか、マリネットの席が偶然アドリアンの隣になった。
退屈していたアドリアンは歓迎するが、マリネットは当然のごとくまともに会話することもできない。
たまりかねて、酔いやすいからという理由でメンデレーエフ先生と席を交換してもらい、とりあえず一安心。
時が過ぎ、機内は暗くなり就寝タイム。
マリネットの隣の席のダモクレス校長(オウル)が、寝入るなりポップコーンをこぼしてくるわ席に覆いかぶさってくるわとうっとうしい。
マリネットは席を脱出し、トイレですっころび、さんざんな思いながらも窓から見える夕陽を見つめていた。
そこにアドリアンがやってくる。
再び挙動不審になるマリネットだが、アドリアンは「父さんを説得してくれてありがとう」とお礼を言ってハグしてくれる。
素直な気持ちを表せないマリネットと、マリネットの見え見えの好意にちっとも気づかないアドリアン。
親友のアルヤとニノはそんな二人を見かねて、NYの旅で距離を縮められればいいと考えていた。
NYのヴィランとヒーロー登場
突然、飛行機が大きく揺れる。
テクノパイレーツと呼ばれるニューヨークのヴィランが、飛行機のテクノロジーを盗もうと襲ってきたのだ。
そこにニューヨークのヒーローたち、ユナイテッド・ヒーローズが助けに現れた。アルヤは当然大興奮。
ヒーローの先駆者マジェスティアと、彼女が作ったアンドロイドのアンキャニィ・バレーが飛行機を支え、
ダモクレス校長の憧れナイトオウルがテクノパイレーツを拘束。サイドキックのスパロウも一緒だ。
四人のヒーローに助けられ、飛行機は無事に航空を続けた。
NYの学校で
マリネットたちはNYの学生寮に部屋を借りる。
そこに通う二人の少女、イオンはアンキャニィの正体であり、ジェスはスパロウの正体だった。二人はマジェスティアとナイトオウルから、マリネットたちパリからの客を見守るように言われているらしい。
人の様子を感知できるアンドロイドのイオンは、ぎこちない関係のマリネットとアドリアンに力を貸したいと考えていた。
NYの学生たちはマリネットたちを歓迎し、夜には屋上でパーティーを開いてくれた。
メンデエーレフ先生の目を盗んで屋上に赴いたマリネットたちは、各々パーティーを楽しむ。
そこにテンションの高いホットドッグ・ダンが現れ、魔法のホットドッグを配ってくれる。これを食べると見た目や声が変わるなど様々な魔法がかかるのだ。
アルヤとニノにうながされ、マリネットとアドリアンはホットドッグを半分こ。
二人して宙に浮かび上がり、スパロウの奏でるギターのメロディに合わせてロマンチックに踊るのだった。
博物館を見学
アルヤとニノの「マリネットとアドリアンをくっつけよう計画」に、イオンとジェスも手を貸すことに。
二人をどこかに閉じ込めて悪党を出現させ、緊迫したマリネットに正直な気持ちを告白させようという算段だ。
一方、自動運転の車でNYにやってきたガブリエルは、逮捕されたテクノパイレーツを利用することに。
ホーク・モスに変身してアクマの蝶を放ち、テクノロジーを奪う力を与える代わりに、博物館にあるラファイエットのサーベルを奪ってこいと命じる。
本当の狙いはサーベルではなく、同じ場所に展示されているワシのミラキュラスだ。
マリネットたちはNYの学生たちと一緒に博物館を見学に行く。
案内してくれるのはヒーローのドアマンことディーン・ゲート先生。
彼はドアをどこにでもつなげられる能力を持っているが、私利私欲や好奇心のために能力を濫用することはないという。
アルヤたちの作戦とイオンの能力により、マリネットとアドリアンは二人きりでサーベルのある展示室に閉じ込められた。
ちょうどそのとき、二人はパリでロボスタスが暴れているというニュースを知り、マルコフはマックスと一緒にNYにいるからおかしいと首をかしげる。実際はパリにいるナタリーの仕業らしいが、そんなことは知るよしもない。
展示室に潜んでいたジェスとイオンが作戦を続行しようとすると、本物のヴィランが博物館を襲った。アクマタイズされたテクノパイレーツだ。
屋根を壊して展示室に押し入ったテクノパイレーツは、ガラスケースを壊してサーベルを奪いとる。
イオンとジェスはヒーロースーツに着替えてテクノパイレーツに応戦するが、大人のヒーローがいない状況では苦戦をしいられる。
スパロウは通信機を壊され、テクノパイレーツの能力でアンキャニィのスキャン能力が奪い取られてしまった。
瓦礫の中で離れ離れになり、アドリアンはマリネットを助けようとシャノワールに変身する。
マリネットも黙って見てはいられないとレディバグに変身した。
ヒーローの失敗
シャノワールとレディバグはお互いの姿を見てぎょっとする。NYにいるとは思っていなかったのだ。
レディバグは、あなたが黙ってここに来たせいでパリが今ピンチだとシャノワールを強く責める。
逃げるテクノパイレーツを追うものの、今の二人はまったく息が合わない。
テクノパイレーツを追いつめ、シャノワールはカタクリズムを、レディバグはラッキーチャームを発動。
だがレディバグの「もうあなたを信用できない」という言葉に、シャノワールはショックで動けなくなってしまう。
その隙を狙って敵がシャノワールをレディバグに投げつけたが、アンキャニィがかばったはずみで、カタクリズムが彼女の体に命中してしまった。
アンドロイドのアンキャニィは地面に崩れ落ち、動かなくなってしまった。
異常を察知したマジェスティアがすぐに駆け付け、娘も同然のアンキャニィを抱きしめて咽び泣く。
ナイトオウルも姿を現し、連絡しなかったスパロウを叱責して武器を取り上げた。
レディバグは狼狽しながらも、ミラキュラス・レディバグですべてを元に戻す。
幸いなことにアンキャニィも無事に再起動することができた。
しかしレディバグとシャノワールは、マジェスティアとナイトオウルから信頼を得ることはできなかった。
NYで勝手にスーパーパワーを使うな、力の源を預かっておくから渡せ、と要求されたものの応じることはできず、やむをえず二人で逃走する。
下水道に逃げ込みパリに帰ろうとするが、ニュースを見ると既にロボスタスは消えてしまったという。
パリの惨状を見てレディバグは自分のせいだと頭を抱える。
悪党がいないとラッキーチャームを出すことができない。ラッキーチャームがなければミラキュラス・レディバグで破壊された街を元に戻すこともできないのだ。
シャノワールもまたひどく落ち込み、もうレディバグや誰かを傷つけたくはないとミラキュラスを置いて立ち去ってしまう。
マリネットはパートナーを失ったことに大きなショックを受けていた。
自由の暴走
学校に戻ったイオンとジェスのもとに、マジェスティアことオリンピア、ナイトオウルことバーバラがやって来る。
バーバラはジェスが連絡しなかったことを叱責してテクノパイレーツ追跡の任からは外すと告げ、二人の安全を心配するオリンピアもうなずいた。
ニュースではNYの市長やヒーローたちが集まり、テクノパイレーツが捕まるまでフレンドシップウィークの式典は開催できないと告げていた。
ホーク・モスは騒ぎのどさくさに紛れて、ワシのペンダントを博物館から盗み出していた。
そこに宿るのはワシのクワミ:リリ。人の心の抑制を取り払い、本当の気持ちに自由を与えることができる能力を持つという。
ホーク・モスは拉致したテクノパイレーツを再びアクマタイズすると、さらにワシのミラキュラスで変身させた。
ミラキュラスの力を得たテクノパイレーツは、ヒーローたちへの復讐を誓う。
その頃、マリネットとアドリアンは二人とも肩を落として学校に戻っていた。
そこにガブリエルの自動運転車がやってきて、アドリアンに家に帰るよう指示をする。
来るべきじゃなかったと立ち去るアドリアンに、マリネットは何も言葉をかけることができない。
その後アルヤに背中を押され、自転車を拾ってアドリアンの乗る車を必死に追いかけたが、気持ちを伝えることはできなかった。
テクノパイレーツは降参するフリをしてヒーローたちをおびき寄せ、ミラキュラスの力でヒーローたちの理性のたがを外し、欲望のままに行動させる。
マジェスティアは自分の能力を試したいと勇んで飛び立ち、ナイトオウルは規律を破る者に容赦する必要はないと取り締まりを始める。ドアマンは好奇心に任せてさまざまな秘所へ侵入し始めた。
大人のヒーローたちが好き勝手に暴走する混沌の中、少年ヒーローの二人が立ち上がっていた。
スパロウがヒーローたちの気を惹く間、アンキャニィがマリネットのもとを訪れる。スキャン能力のある彼女には、レディバグとシャノワールの正体もお見通しだったのだ。
アンキャニィに促されたマリネットは、シャノワールがいないことへの不安を口にしつつも再びレディバグに変身する。
その後アドリアンの飛行機に乗り込んだアンキャニィは、先ほど録音した「彼がいないとダメ」というレディバグの言葉を聞かせた。
安心したアドリアンは、シャノワールに変身してレディバグのもとへ向かう。
ヒーローの戦い
シャノワールは紫の薬の力で空を飛んでNYに戻り、レディバグと合流した。感激したレディバグは思わず彼に抱きついて仲直り。
そこに、電光掲示板に映ったホーク・モスが呼びかけてきた。
テクノパイレーツの操るロケットを発射されたくなければ、5分以内にミラキュラスを渡せというのだ。
テクノパイレーツは自由の女神のてっぺんにいるらしい。
レディバグはラッキーチャームで自由の女神のキーホルダーを入手し、作戦を思いつく。
まずはドアマンをおびきよせて自由の女神内部へのドアを開けさせ、そこを通って女神像に侵入。
階段を上がってテクノパイレーツのもとへ向かうと、ワシのミラキュラスを奪還した。
ワシのミラキュラスをスパロウが身に着け、「ウィング・オブ・リバティ(自由の翼)」の掛け声によってイーグルに変身すると、大人ヒーローたちの自制心を取り戻させた。
ミサイルは発射されてしまったが、上空には正気を取り戻したマジェスティアが待ち構えていた。
マジェスティアがミサイルを受けとめ、太陽に投げ入れて一安心。
テクノパイレーツの手錠をカタクリズムで破壊し、ミラキュラス・レディバグですべて元通り。
エピローグ
マジェスティアもナイトオウルも、少年ヒーローたちの成長を認めてくれた。
ワシのミラキュラスはそのままジェスが持つことに。
フレンドシップウィークの式典は無事に開催された。
パリでは市民たちの手で無事に復旧活動が行われ、マリネットも一安心。
アドリアンは残念ながら帰ることになったが、クラスのみんなが送ってくれた写真を見て喜んでいた。
その後、任務中のイーグルとアンキャニィのもとに、ミラクルボックスを持った人物が現れる。
ミラキュラスを返せと迫られたイーグルだったが、「ここで新しい世代のヒーローを一緒に作って行こう」と不敵に笑い返した。
感想とメモ
美しい映像と迫力のあるアクション、そして原点回帰したようなマリネットとアドリアンのすれ違い片思い。
劇場版って感じで良かったですね。
「そんな内輪もめ展開までアメリカっぽくしなくていいから!」と思ったのは自分だけでしょうか。すぐに挽回できてよかった。
マリネットの片思い
マリネットはシーズン3の最後で、アドリアンがカガミと仲を深めていることを察していました。
これをなんとか受け入れようと、アドリアンに対する恋心を捨てただの友達になろうと決めた様子。
頭で決めたのはいいですが、心と行動はまったく従ってくれないようです。
ということで今回のエピソードでは、マリネットのアドリアンへの片思いにしっかり焦点が当てられてます。
マリネット本人は「友達としてうまくやっていく」とかなんとか言ってますが、
実際のところはマリネットがアドリアンに対する自分の気持ちに正直になり、かつそれをはっきり伝えることが目標。
アルヤとニノのみならず、NYで仲良くなったイオンとジェスもこれを応援してくれます。
結局はそれどころではない状況に陥ってしまって進展はなかったわけですが、道中のマリネットとアドリアンの交流は見ものでした。飛行機の夕陽のシーンはすごく良かったですね。
しかし現実問題、マリネットが告白したとしてそううまくはいかないでしょうってのか悲しいところ。
アドリアンは「本心ではレディバグのことが好きだし、彼女を諦めたとしてもカガミがいる」と思ってしまうはず。
うーむ、これほどシリーズ終盤までかなわないことがハッキリしている恋があるだろうか。
いったんルカリネットとカガドリアンに落ち着いて、最後にはやっぱり戻ってくるんでしょうかね。
だとするとルカとカガミの方がよっぽど不憫かぁ。
ところで、アルヤとニノはカガミのこと気にしてないみたいです。
マリネットが自分の気持ちを伝えさえすればうまくいくと思い込んでるっぽい。もしアドリアンがカガミのことを好きだったらとかは考えてないみたいですね。
ニノに対しても、アドリアンは自分の恋愛話を全然しないんでしょう。だから「卵から孵ってない」と言われちゃってる。
シャノワールは全然そんなふうに見えないのに不思議。
レディバグとシャノワールの失敗
中盤の展開はほんとに絶望的でイヤでしたね。
シャノワールは恐れていた通りレディバグの信頼を失ってしまって、レディバグは破壊された街を救えなかったことを思い知らされた。
シャノワールが連絡を怠ったのが悪いというより、二人とも感情に押し流されて失敗のカバーができなかったのが根本的な問題だった気がします。
レディバグはシャノワールを信じてたからこそ強く失望してしまったわけで、シャノワールはレディバグが好きだからこそ失望されてショックを受けてしまった。
悪党に対しては的確に対処できても、仲間に対してはうまくふるまえなかったりするものです。ヒーローの失敗のもとと言えばだいたい内輪もめ。
二人の決別シーンは一時的だと分かってても悲しい。
マリネット、シャノワールに置いて行かれてショックだったからアドリアンのことも引き留められなかったんだよね。
今回はアンキャニィに背中を押してもらってお互いへの信頼を取り戻すことができました。
レディバグとシャノワールも実はお互い、面と向かっては素直な気持ちを話せないところがあるんですよね。
正体を明かせないから難しいところはあるんでしょうけど。
で、アンキャニィまじアンキャニィ。一度殺されたのに全然気にしてない懐の広さ。
というかアドリアンも、アンキャニィを殺しかけたことよりレディバグを失望させたことを気にしてたか。
ニューヨークのヒーローたち
ニューヨークは様々なヒーローが素顔で堂々と闊歩する街。
お着替えしてるわけじゃなくて、腕輪を使って変身するらしい。
ヒーローたちはマーベルやDCのキャラクターがモチーフにされてた感もありましたね1。
しかしながら、せっかくのヒーローたちの格好いいところはあんまり見られず残念。
冒頭で飛行機を助けてくれたところはともかく、その後はジュニアヒーローにガミガミして、操られちゃって、結局ヴィランを倒すのはレディバグたちがやっちゃって、反省しただけ。
マジェスティアは特にアルヤを通してレディバグに影響したヒーローなので、もうちょっと「さすが!」っていうところを見せてほしかったかも。
ジュニアヒーローの活躍を際立たせるためでしょうが、大人ヒーローたちは堅物の面が強調されすぎてた気がちょっとしました(ミラキュラスのシリーズ全体がそんな感じですけどね。少年が主人公だから大人は基本ポンコツ)。
まあ、ヒーローと言えど人間、というウォッチメン的な側面が描かれたって解釈をしときましょう。
アルヤ「アメリカはスーパーヒーローが正体を隠さなくていいんだ、すごいよ!」
そうとも限らないよ。
ヒーローと自由
ナイトオウルが「暴走するくらいならスーパーパワーを取り上げる」って言ってましたね。
今回のレディバグとシャノワールがそう言われるのはあまりにも得心がいってしまった。
呼ばれてもないのに勝手に出てきて失敗して少年ヒーロー(アンドロイド)を殺しちゃったわけで、そりゃ怒られる。
どうやらこのNYのヒーローたちはしっかり自制心を持って活動しているらしい。
だからこそワシのミラキュラスによって自制心のタガが外され、暴走を始めてしまった。
今回のエピソードのテーマは「自分の気持ちに素直になる」ということで、アクマの能力もそれにちなんでた。
大事なのは「自分の気持ちのまま好き勝手に行動する」ってことではなく、「自分の気持ちに向き合った上でどうするかを決める」ってこと。
大人のヒーローたちも少年ヒーローたちも教訓が得られたことでしょう。
このエピソードの後日談が気になる
パリにとってもニューヨークにとっても、今回の事件ってすごく革命的なことだったのでは。
今まで頑なにパリだけを支配下に置こうとしてたホーク・モスが、まさかの国境越えを見せてきた。
とすると、今まではパリにいればよかったはずが、いつどこでアクマが出てくるか分からないと言うことにもなる。
レディバグとシャノワールにとっては、パトロール範囲を増やさなきゃならんと思ってしまわないでしょうか。ただでさえ忙しいのにそんなことしてられまい。
で、NYのヒーローたちにとっては、ホーク・モスみたいなやつの存在はきっと初めてだったんですよね。
さもなきゃあんな不用意に全員そろって操られたりするまい。
あれでマジェスティアは地球破壊してもおかしくなかったわけで、「スーパーヒーローは第三者が能力を制限できるようにしておくべき」みたいな超人登録法的なものができてもおかしくないかもね、つって。
冗談はさておき、マスター・フー以外のガーディアンもどうやらちゃんと復活しているらしいことが判明しました。
スパロウ改めイーグルが言っていた通り、NYにもミラキュラスヒーロー隊が作られるのかどうか。
ワシのミラキュラス
ラファイエット侯爵はアメリカ独立戦争に協力し、合衆国建国の父ワシントンと交流を持っていたんですね。歴史の勉強になります。
で、ワシのかぎづめのペンダント=ミラキュラスはラファイエットからワシントンに送られたと。
ワシのクワミはリリ(Liiri)さん。
彼の口ぶりからすると、ジルベール、つまりラファイエット侯爵はちゃんとミラキュラスだと知ってペンダントを持っていたのだと。他者の心を解放して能力を最大限に発揮させることができると。
侯爵はこれをワシントンにプレゼントしたらしいけど、だとしたらリリが出てきたときに侯爵の名前を呼んだってのがちょっと変な気が。リリはプレゼントされたことを知らなかったのか?
変身の呪文は悪党が使うときとヒーローが使うときで変わるらしい。
テクノパイレーツが使った呪文は「ウィング・オブ・プレイ(獲物の翼)」
スパロウが使った呪文は「ウィング・オブ・リバティ(自由の翼)」
そういえばホーク・モスも「ダークウィング・ライズ」って言ってるけど、正義の変身をするときは別の言葉になるのかな。
その他ポイントメモ
- 映像がやっぱりきれいでしたね。飛行機やNYの夕陽、雨の景色、ホーク・モスが最後に外を見てたシーンの雨粒なんか特に。
- 冒頭でさらっと出てきた新能力。紫の薬は宇宙のパワーを得られるらしいです。
レディバグはコスモバグ、シャノワールはアストロキャット。 - 落ち込んだメンデレーエフ先生がアクマタイズされると思った人は、私と同類です。
- いざというときは馬のミラキュラスでパリに戻ればいいじゃんと思った人は、私と同類です。
- 黒猫アラートがかわいい。マリネットはだいたいのものを手作りするよね。
- 「アドリアンに付いてNYに行け」と言われて顔を真っ青にするボディーガードさん。
何かと思ったら飛行機がおっかなかったらしい。愛くるしい。
ヒーロー好きだからてっきり喜ぶかと思った。 - 当然のようにバスに乗り遅れてるマリネット。
- ルカはほんとにいいやつだな。彼が登場するたびに謎の好感を覚える。
- クロエお嬢様もNY来るって聞いて「やった!」と思った人は、私しかいないかもしれませんね。
でも別に何をするでもなかった。 - NYってロマンチックかなぁ?
パリに住んでる人は案外パリの方がロマンチックだとは感じないのかも。 - アルヤは以前からマジェスティアのファンとか言ってたけど、コミックとしての話じゃなかったんだ。
そりゃそうか、彼らが現実にいるからレディバグたちが現実にいても普通に受け入れられてる。 - 一日アクマが現れないだけで「ホーク・モスを倒したんでしょうか」と報道するパリのテレビ局。
アクマってそんなに毎日出てるの? ガブリエル、本業ちゃんとやってる? - クロエとマリネットたちが同室になって「わぁい一波乱あるぞ」と喜んだ人は、私しかいないかもしれませんね。
- 屋上パーティでアルヤとニノと写真を撮ってた二人のキャラは、グラビティフォールズ製作者のアレックス・ハーシュとアウルハウス製作者のデイナ・テラスさん似。お二人はミラキュラスのアストラックス監督と仲良しのようです。
- ホットドッグ・ダンは完全にデッドプールのパロディでしたね。あんなホットドッグを配って歩いてるのって普通に不審者なような……。パーティー用に誰かが呼んだんでしょう。
- クロエのパーティーで踊った曲をちゃんと覚えてるアドリアン。マリネット、ときめいちゃうね。
- 自動ドアに認識されないマリネットとアドリアン。コントはやめなさい。
- イオンの妙な巨乳が気になるのは自分だけでしょうか。
- サブリナのアレには意味があったのか。もちろんサブリナのためにはすごく良いいことですけど。
いや、その、クロエお嬢様からサブリナを取り上げる計画の一端なのかな~って邪推を……。 - 死ぬほどどうでもいい情報だと思いますが、マーベルにも「ドアマン」っていうちょいキャラがいます。ドアをワープホールにする能力ではないけど。2
- テクノパイレーツっていかにもB級ヴィランでいいですね。ヴィランがうようよしてる(であろう)NYはホーク・モスにとってはちょうどいい環境か。
- テクノパイレーツ →[アクマタイズ]→ テクノナイザー →[ミラキュラス]→ ミラクルナイザー
呼び名をコロコロ変えるのはやめれ。 - マジェスティアのお顔の骨格がちょっと独特。以前に出てきたコミックのイラストはそこを表現してなかったんでしょう。
- オリンピアの胸元があまりにも気になる。劇場版だからか知らないけど、なんか女性キャラみんないつもより胸が豊かじゃない?
- マジェスティア「私にはどんな攻撃も効かない」
物理的な攻撃しか受けてこなかったってことか。このシリーズのNYにサイキック系のスーパーパワー持ちはいないの? - マジェスティアの能力こっわ。マーベルユニバースなら今回のエピソードの後「こんなリスクがあるんならこいつを隔離しろ」って言われることでしょう。
- テクノパイレーツ、各ヒーローの内面をそんなによく知ってるの?
いや、ミラキュラスの力で心が読めるようになったのか。 - ホーク・モス側の計画がいまいちわかりませんでした。
パリにセンチモンスターを召喚したのは、ホーク・モスがパリにいるってアリバイを作るため?
結局レディバグとシャノワールもNYにいるって分かったから、いつも通りミラキュラスを要求するように方向転換したのかな。 - ナイトオウルとスパロウは正体を明かしてなかったんですね。男性のイメージが当然だったから、中の人が女性に代替わりしても言い出せなかったと。
代替わりってところはほんとにウォッチメンっぽい。
そしてあのコスチュームが肉襦袢だったと思うとちょっとおもしろい。いや、腕輪で変身してるっぽいから、実際に体格が変わってるのかな。シーカー族か。 - 最後に出てきたおじさんはガーディアン族の一人なんだろう。すっかり忘れてたけど、フィースト回でみんな復活してたんだったね。
- ボディーガードさんの枕元にラファイエットのぬいぐるみがあってかわいい。
今回の記事はここまで。
コメント
それとミラキュラスの世界って本来はアベンジャーズやdcみたいに多種多様なヒーローやヴィランが存在する世界に思えます。タイムワーダーでもホークモス由来ではないヴィランがいましたし。
そう考えるとパリでミラキュラス保持者同士が争っている現状は割りと異常事態なのかも。
ホークモスがなんでミラキュラスをそういう使い方するに至ったのか、がやっぱり気になるところです。
おっしゃる通り、これが本来的なありかたではないだろうと自分も思います。
とすると、本来ミラキュラスが対抗するべき悪は、ホークモスとは関係なく存在してるはずじゃないのかとか。
そのうちホークモスが討たれて、本来の悪が出てくるんじゃないかとか。
そのときニューヨークのヒーローたちとかプロディジャスとか、世界をまたいだヒーロー活動が求められるんじゃないかとか。
勝手な想像でした。
言われてみれば確かにダナテラス氏とアレックスハーシュ氏がいましたね。プライムクイーン回にスティーブンユニバースの泣き虫朝ごはんが映っていたりとカートゥーンのクリエイターは割りと横の繋がりが強い気がします。
ミラキュラスは悪人でも使えるわけですが日本の作品のようにあくまで道具であり、使う人次第とか神にも悪魔にもなれる力というわけではなく、正義のための力だけど悪人にも使えるバグが存在しているという描かれ方な感じはします。仮面ライダーの作家などにミラキュラスのエピソードを描かせるとその辺の要素を強調しそうな気はしますが。