ミラキュラス・第1シーズン(1~26話)の各話についてストーリーと感想をまとめます。順次追加予定。
ネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
※先のシーズンの話はしないつもりです。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
シーズン1の目次はこちら。
シリーズ全体の紹介はこっちの記事を参照ください。こっちはストーリーのネタバレなし。
第11話 ダークキューピッド
キム回。バレンタインはやっぱりロマンスの香り。
ストーリー
プロローグ
今日はバレンタインデー。
マリネットのクラスでは文学の授業で、「憎しみに勝てるのは真実の愛だけ」との教訓を学んでいた。
授業中、アドリアンが何やら一所懸命書き物をしているのが気になるマリネット。
彼がゴミ箱に丸めて捨てたそれを拾って読んでみると、「黒髪」で「ブルーベリーの瞳」の子に向けた愛のポエムだった。
ひょっとしてマリネットのことかも!?とティッキーに言われて喜ぶマリネット 。
アドリアンの方はレディバグに向けたポエムがうまく書けないようで浮かない顔。
クロエに何か怪しげなポスターへのサインを頼まれ、面倒なので適当にサインを書いてやった。
アクマ誕生
キムはバレンタインデーに誰かにホームランを決めたいらしい。
参謀マックスの調査で女の子に人気が高い宝石をゲットし、誰かにプレゼントするつもり。
アルヤと一緒にキムを応援しつつ、マリネットもそろそろアドリアンに気持ちを伝えようと決心する。
バレンタインデー大作戦!
クロエはさっきのポスターを町の女の子たちに見せびらかし中。
実はアドリアンのサインの上には「最愛の恋人クロエにささげる」というメッセージを書いてあったのだ。詐欺師の手口。
家に帰ってきたマリネットはアルヤに見守られながら、さっき拾ったアドリアンの手紙に返事を書く形でメッセージカードを作る。
忘れずに名前を書こうとしたとき、外から入ってきたテントウ虫が手紙に止まった。
アルヤのレディブログによると、テントウ虫・別名レディバグは古来から愛のシンボルとされてきた…らしい。
そのころアドリアンもレディブログをながめ、プラッグにからかわれながらレディバグへのポエムを一所懸命考えていた。
キムの方は、橋の上で宝石を渡す相手を待っていた。
やってきたのはまさかのクロエ。
キムはバレンタインプレゼントだと宝石を差し出すが、運悪く水たまりを踏んだりゴミが飛んできたりとさんざん。
クロエはみじめなキムを笑いながら写真に撮ってさっさと立ち去ってしまう。
へこむキム(わかりきっていたことでは…)を見つけたのはホーク・モス。
宝石に取りついた蝶に愛をぶち壊す力を与えられ、ダークキューピッド(Dark Cupid)へとアクマタイズされた。
彼の矢に射貫かれると、誰かに対する愛情が憎しみに変わってしまう。
ヒーロー登場
アドリアンへのバレンタインカードをついに投函したマリネット。
そこにクロエから珍しくメールが来たと思ったら、宝石を渡そうとしているキムの写真。
キムの相手はクロエだったのだ。
宙を舞うダークキューピッドは、マリネットとアルヤに目を付けた。
射貫かれたアルヤはマリネットに悪口を言って笑って逃走。
マリネットは公園でレディバグに変身!
ヒーローの戦い
ダークキューピッドの次の狙いはクロエ。
それを阻むレディバグはシャノワールと合流。
シャノワールは何か話があるようだが、レディバグをかばってダークキューピッドの矢に射貫かれてしまう。
シャノワールはレディバグへの愛が憎しみに変わり、襲いかかってくる。
助けようとするレディバグは、さっきの授業で習った「憎しみに勝つのは愛」を思い出す。
キスしてあげると迫るレディバグに、怯んで逃げ出すシャノワール。
ダークキューピッドはついにクロエを追い詰めるが、服と髪がぐちゃぐちゃで最悪とわめくクロエには、もともと愛なんてないと気付いて放置。
サブリナの方が既に射貫かれており、クロエのひどい姿を写真に撮って笑って逃げて行った。
シャノワールを捕まえて仕方なくキスしようとするレディバグだが、合流したダークキューピッドに邪魔される。
カタクリズムを使ってくるシャノワールに、レディバグもラッキーチャームを発動。
手に入れたのはハート型のリンゴ飴。
ベタベタの飴がダークキューピッドの手にくっつき、矢を射ろうとしても手から離れなくなる。
シャノワールにのし掛かられピンチのレディバグだが、密着したのをいいことにシャノワールの顔をつかんでキッス。
正気に戻ったシャノワールをダークキューピッドに投げつけて宝石を奪取。
ミラキュラス・レディバグですべて元通り。
矢に射貫かれた人たちは正気を失っていた間のことは覚えておらず、シャノワールもレディバグにキスされたことを知らない。
シャノワールはさっき言いそびれた大事な話をしようとしたのだが、お互い変身の解ける時間。
結局何も言えずにそれぞれ帰っていった。
エピローグ
レディバグに告白できなかったどころか、酷いことを言ってしまったらしいとヘコむアドリアン。
送られてきたバレンタインカードをプラッグがあさると、捨てたはずのポエムへの返事らしきカードを見つけた。
名前が書いていないが、そこに飛んできたテントウ虫を見てきっとレディバグがくれたんだと喜ぶアドリアンだった。
例によって名前を書き忘れていたマリネットだったが、気持ちは伝わった…と言えるのかな。
感想とメモ
バレンタインデー
フランスのバレンタインデーはバレンタインカードとプレゼントを贈るらしい。
以前の話でカレンダーにバレンタインデーに印をつけてたマリネットだけど、前もって何か準備してたわけではなかったのか。
ともあれシャノワールとマリネットがそれぞれ告白しようとする大事なお話。
結局お互いうまくいかずに大きな影響のないまま終わるのはこのシリーズらしい。
けど、マリネットは本当にアドリアンのポエムが自分宛だと信じられたのかな?
そうじゃなかった場合に相手が誰なのか気にならないのかな。
バレンタインカードにくっついたテントウ虫は、本当に何か不思議な力がはたらいていた証…なのかも。
キムはクロエが好き?
なんで?いつから?なんで? と疑問が浮上するばかり。
今までそういう描写あったっけ?
むしろ4話からキムはアリックスと関わりがあるのかと思ってたけど。
たぶんクロエの言動の意味は分かってなくて見た目だけで決めたんじゃないかな…。
マックスはキムのアプローチに協力してあげてたけど、クロエへのアプローチがうまくいかないであろうことを分析してあげなかったのかな。
そこは優しさを見せてキムの好きにさせてあげたのかな。
愛を憎しみに変えるダークキューピッド
ダークキューピッドの矢は「特定の相手に対する愛情を憎しみに変える」という効果のように思えた。
シャノワールの場合、レディバグへの愛が強い憎しみに変わってしまって、ダークキューピッドよりもレディバグへの攻撃を優先した。
愛が強いほど強い憎しみに変わったということなのか。
正義の心も愛情に裏付けされているから失われたということなのか。
ともあれさっさとシャノワールからミラキュラスを奪っちゃった方がよかったのでは?
こういう効果は原因が分からないまま(アクマが姿を見せずに)蔓延するんでもおもしろい話になりそう。
いつも一緒にいるアルヤがマリネットを嫌って、サブリナがクロエを嫌って、クラスの関係がめちゃくちゃになるとか。
友情も壊すってことで、マックスがカギになるのかと思ったけどそうでもなかった。
あとクロエが射貫かれなかったのには意味があるんじゃないかとちょっぴり深読み。
クロエ実は嫌な女を演じてた説、とか。
愛で憎しみの魔法が解ける
直接的には「キスで」シャノワールの憎しみが消えたわけだけど、説明によると「愛」の効果らしい。
つまり、レディバグの「キス」が真実の愛でなければ効果はなかった。
キスが愛を象徴している。
それはキスする側の気持ちによるのか、あるいはキスされる側の受け取り方によるのか?
1.キスする側が愛を表現する気持ちによる
つまり、レディバグも本心ではシャノワールにキスしたいと思う種類の愛を抱いていたということ。
レディバグは仕方なくと言っていたけど、本当は多少なりともその気持ちがあったのである。
2.キスされる側が「愛を表現された」と感じることによる
レディバグにキスされることで、シャノワールが「自分は愛されている」と感じたことが重要だった。
レディバグが実際に抱いていたのは弟に対するような愛情だったとしても、シャノワールが欲しかった愛情表現をもらえたことで効果があった。
まあ実際にはこんな理屈っぽいことは考えてないんだと思いますが。
でも1だとすると、どんなに独りよがりで迷惑な愛だったとしても問題ないことになるよね。
それか全く異なる文化圏の人からとても愛情表現だと思えないようなことをされてもいいことになるよね。
その他ポイントメモ
- 授業終わりにナタニエルがなんかでっかい板を抱えて教室から出てった。
また内職してたのかと思ったけど最初のシーンで席の隣に置いてあったのが見えた。描きかけの絵かな。 - そういえば前回ティッキーは出番なしだった。
マリネットが一人になるタイミングほぼなかったからね。 - マックスは前回に引き続きデータ分析キャラMAX。
性格正反対な野球バカのキムと仲良しなのがおもしろい。
キム「『ひゆ』って何?」 - 1話に登場したオーロラとミレイユもアドリアンのファンみたい。
- アドリアン「面と向かって言えるならポエムなんていらない」
シャノワールはいつも好き勝手に愛をささやいてるように思えるけど、レディバグに本気だと思ってもらえるような真面目なセリフは言えないのかな。 - クロエはアドリアンの例のポスターをトイレに飾るつもりだった。
- 戦いの最中じゃゆっくり話ができないシャノワールだけど、戦いの最中じゃないとそもそもレディバグに会えないジレンマ。
- シャノワール「断る…理由がない(No…Probelem)」
声で聞いてると「断る。理由がない」に聞こえて結局断ってるじゃんって一瞬思いました。 - レディバグ「猫ちゃん、キスしてあげる」
シャノワール「来るな!キモい!」 - 髪の乱れたクロエ、意外と悪くない。前髪あったらもっとかわいいかも。
- 助けを求めるクロエを誰も助けてくれない。でもクロエは傷つく様子がないよね。
- サブリナが射貫かれたことでクロエに悪態をついてるってことは、本当はクロエに対してちゃんと友情を感じてるってこと。
- サブリナに悪態つかれても、傷つくんじゃなくてウンザリって顔するクロエ。
- ハート型のキャンディはリンゴ飴だった。おいしそう。
- 名前を書かなかったマリネットに爆笑するアルヤ。いやー期待を裏切らないマリネットさすが。
今回の記事はここまで。
コメント