フランス発の日本風変身ヒーローアニメ・ミラキュラスのストーリーと感想です。
本話までのネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。
各エピソードの目次はこちら。
第28話 プライム・クイーン(Prime Queen)
クソレポーターのシャマクさん回。レディバグとシャノワール熱愛!?
ストーリー
プロローグ
テレビの新番組フェイス・トゥ・フェイスへの出演オファーを受けたらしいレディバグとシャノワール。
正体を探られるんじゃないかと心配するティッキーに対し、当のマリネットはお気楽顔。
ところがドジなマリネットは、生放送当日にテレビレポーターであるシャマクさんの娘マノンを預かる約束をしてしまっていた。
マノンのお守をしながらシャマクさんのインタビューに出演しなければならないという大ピンチな状況に。
アクマ誕生
シャマクさんはこの番組の企画者らしく、テレビ局のお偉いさんから「視聴率が取れなきゃ打ち切り」とプレッシャーをかけられていた。
シャノワールは約束通りスタジオに来てくれたものの、肝心のレディバグが一向に現れない。
マリネットはアルヤを助っ人に呼び、マノンの様子を見てもらっている間にレディバグに変身、ギリギリのタイミングでテレビ局に駆け付けた。
二人がそろったところで、生放送でのインタビューが始まった。
視聴者からの質問コーナーがグダグダになってしまったところで、シャマクさんは「二人は恋人同士なんじゃないか」という質問をぶつける。
そんな質問に答えるために来たんじゃないと憤慨するレディバグ(シャノワールは嬉しそう)に対し、シャマクさんは二人が戦いの中でキスしたり体を寄せあったりしていた写真を見せ、本当のことを言ってと迫る。
恋人同士じゃないと「本当のこと」を告げたレディバグは、シャマクさんのゴシップ記者丸出しの態度に怒ってインタビューの場を立ち去った。
番組が台無しになり、打ち切りを宣告されてしまったシャマクさんは失望のどん底。
テレビを楽しく見ていたホーク・モスがもちろん放っておくはずはない。
アクマの蝶が視聴率計測機に憑りつき、シャマクさんはプライム・クイーンへとアクマタイズされた。
ヒーローの戦い
突如、プライム・クイーンがテレビの電波を乗っ取った。
プライム・クイーンはあらゆるディスプレイ(映像が映ればなんでもいいらしい)を通り抜けて、自分や他人を移動させることができる。
アクマはクロエ(自称レディバグの親友)を誘拐して暴走地下鉄に閉じ込め、レディバグとシャノワールが助けに来るのを中継し始めた。
プライム・クイーンの開けた通路を通って助けにかけつけるスーパーヒーローの二人。
「二人が恋人同士だと白状すれば電車を止めてあげる」と視聴率重視の要求をするプライム・クイーンに、レディバグは「私たちは愛し合ってる」と認めてみせる。
視聴率アップに喜ぶプライム・クイーンだが、ホーク・モスの指示を受け、マスクを取ってミラキュラスを渡せとさらに迫った。
次に誘拐されたアルヤを助けに行こうとしたレディバグたちだが、だまされて厨房の冷蔵庫の中に閉じ込められてしまう。
レディバグはラッキーチャームでセロテープを入手。
ピザの箱を貼り付けてディスプレイに目隠しをし、プライム・クイーンをおびきよせた。
レディバグが関節技を決めたところで、シャノワールが視聴率計測機を破壊、カタクリズムでドアを破った。
「ミラキュラス・レディバグ!」ですべて元通り。
ようやく部屋に戻ってきたマリネットに対し、アルヤは不思議な顔もせず笑って受け入れてくれた。
エピローグ
シャマクさんの新しい番組は「サイド・バイ・サイド」。
最初のゲストとしてアルヤを招き、レディバグとシャノワールの活躍をファン目線で振り返ることに。
視聴率もよく一安心。アルヤもレディブログのネタができてご満悦。
感想とメモ
シャマクさんさぁ・・・
どうも彼女の期待していた「ホットな情報」とは、レディバグとシャノワールが付き合っているという言質だったらしい。
「本当のことを言ってください」
「ファンの皆もきっと期待してます」
「みんなをがっかりさせてもいいんですか?」
シャマクさんがクソリポーターすぎてもう何も言えない。
前からちょくちょくクソリポーターだったけどね。でも仕事してないときは普通にいい人だから、なんだか不憫だね。
「私たちはスーパーヒーローです。そういうパーソナルな質問に答えるために来たわけじゃありません」
「そういうふうに見えるところばかり集めたからでしょ? 街を救ってただけ」
「本当のファンなら分かってくれる」
レディバグもっと言ってやって。
シャマクさんとテレビ局の人がクソだけど、他のみんながいい子だから相殺されて全体的にはそんなに嫌な話じゃなくなってますね。
だからヒーローの正体探るやつは嫌いなんだってば
マスクドヒーローのヒーローじゃない一面を見せてもらおうなんておこがましい。
ヒーロー側もなんで正体を明かせないのかちゃんと説明してあげないと分からないんじゃないかなあ。
そもそも顔と実名を不特定多数の人に一方的に公開するのって、一般人でも抵抗ありますやん。
攻撃者が確実にいると分かってるヒーローにそれを求めるのって、ヒーローに対して悪意を持ってないとできることじゃありません。
J・ジョナ・ジェイムソンくらい悪意丸出しならまだ分かるけど、「あなたのファン!」「あなたが好きだから知りたいの!」っていう笑顔を浮かべてやってることは悪意に満ちた行為ってのがタチが悪いです。
正体を隠しているヒーローの正体を探る行為は、ヒーローに対する攻撃です。
このように書くと、私が超人登録法に反対しているという政治的立場が明らかになってしまいますね。
正体を知って家族を襲うにせよ、特ダネとしてネットに晒しアクセス数を稼ぐにせよ、個人的にサインをもらいに行くにせよ、チームアップを要請するにせよ、目的いかんを問わず探る行為自体は紛れもなく攻撃です。
あなたがヒーローの正体を探るとき、その目的が彼らを攻撃するに足る正当性を持っているのか、よくよく考慮してください。
ヒーローは派手なパフォーマンスをして見せてるかもしれないけど、「命がけである」ことは常に忘れないでいてあげてほしいなあ。
「私たちはスーパーヒーローで、スターじゃない!」
レディバグのおっしゃる通り。ティッキーも冒頭でおなじことおっしゃってました。
聞き分けのいいアルヤ
アルヤもシャマクさんと同じく報道根性が強い質だけど、今回のアルヤは非常にいい子。
マノンのお守もちゃんと引き受けてくれて、どっかいっちゃったマリネットのことをちっとも探らない。二人が恋人関係なのはありえないとも明言。
なんか正体知ってる人っぽい態度だけど、今回はたまたまかな。
殺されかかったのに「ヴィランに襲われちゃった!」って喜んじゃうアルヤ、強い。ファラオのときも強かったけど。
アルヤはレディバグとシャノワールの関係性よりは正体の方が気になってた。好奇心旺盛でヒーロー好きではあるものの、ゴシップ好きなわけじゃないらしい。
アクマとしてもレディー・ワイファイの方がプライム・クイーンよりだいぶ強かったような。
プライム・クイーンは機動力は高いけど、移動できる以外に特殊効果ないもんね。
その他ポイントメモ
- いわゆる「ゴールデンタイム」のことを英語では「プライムタイム(Prime Time)」って言うんですね。
- ちゃんと二人にアポを取ったシャマクさん。でも二人を一時間拘束できるって前提は無理がないか?
- リアルタイム視聴率が分かる謎のスカウター。
- 真っ赤なレディバグを座らせるのに赤いソファ、保護色である。
- 通常運転のクロエは清涼剤。いやー安心する。
- お調子者のクロエにむすっとするレディバグにぎょっとするシャノワール。
- レディバグがシャノワールにキスしたのは11話のダークキューピッド回。誰が撮った写真なんだ。
- ジャゲッド・ストーンのミュージックビデオが「MIROCKULOUS」って曲だ。別にミラキュラスっぽいメロディではない。
- 画面から飛び出すプライム・クイーン。貞子3D。
- またさらわれるクロエ。
- レディバグにキスして見せようとしたときのシャノワールの顔。
- 真顔のレディバグとシュンとするシャノワール。
- 関節技を繰り出すレディバグ。うでひしぎ・・・?
- 珍しくアドリアンが一度も出番なし。最初から最後まで変身しっぱなしだったのは今回初めてでは?
- 「私たちは愛し合ってる」宣言が嘘だったって、ちゃんと言ったっけ? アルヤが否定してくれたからいいか。
今回の記事はここまで。
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