ミラキュラス レディバグ&シャノワール:ストーリーと感想【第22話 ゲーマー】

ミラキュラス・第1シーズン(1~26話)の各話についてストーリーと感想をまとめます。順次追加予定。

ネタバレを含みますので、視聴予定の方はお気を付けください。
※先のシーズンの話はしないつもりです。
話のナンバリングは日本のディズニーチャンネル準拠。

シーズン1の目次はこちら

シリーズ全体の紹介はこっちの記事を参照ください。こっちはストーリーのネタバレなし。

第22話 ゲーマー

マックスの超ゲーマー伝説回。巨大ロボットでストリートファイトだ。

ストーリー

プロローグ

マリネットはアルヤと宿題の調べ物をするため図書館へ。
なにやらピコピコ電子音のする図書館では、テレビゲーム「アルティメットメカストライク3」のパリ大会への出場権を懸けた予選が行われていた。

これに勝ち抜いた二人が学校の代表としてトーナメントに出場することになるという。

今、対戦しているのはアドリアンマックス
キムが言うにはマックスは大会に出るために一年中練習してきたのだという。

しかし今回のプレイではアドリアンの勝利。
アドリアンとマックスが上位2名として代表決定……と思われたが、そこに水を差すマリネット。
「アドリアンのパートナー」という名義に浮かれたマリネットは、アルヤの制止も気にせずマックスに挑戦を申し込む

アクマ誕生

アルティメットメカストライク3はロボットを操って対戦し、相手のパーツを奪って経験値を上げていくゲーム。
実はマリネットはこのゲームをお父さんとプレイしてかなりの実力を持っていた。
緊張気味のマックスに対し、マリネットがまさかの余裕の勝利

ダークホースの登場にみんな盛り上がるものの、マックスは当然浮かない顔。
それでも恨み言を言うことはなく、素直に負けを認めると肩を落として立ち去った。

一人になって憤りをあらわにするマックスに目を付けたホーク・モス
アクマの蝶がメガネに取り憑き、マックスはゲーマー(Gamer)へとアクマタイズされた。

ゲーマーはアルティメットメカストライク3で使っていたロボットを具現化し、中に乗り込んで操り始める。
このロボットはゲームと同じように、物や人にビームを当てて倒すことで経験値として取り込むことができるのだ。

ヒーロー登場

アドリアンと練習の約束をしたマリネットはもうウキウキ。
部屋に飾りまくったアドリアンの写真を慌てて片付け、彼を部屋に招き入れた。

パパとママが水を差してくるのを追い払って練習するマリネットとアドリアン。
あまりに強すぎるマリネットに対して自信をなくしたふうなアドリアンを見て、マリネットは悪い気がしてきてしまう。実はマリネットにはゲームに勝てるお守りがあるらしい。

その頃、ゲーマーのロボットはパリの町を練り歩き、人々を手当たり次第に吸収しまくってレベルアップしていた。

公園でおやつ休憩をしていたマリネットとアドリアンの前に、巨大化して町を闊歩するゲーマーが現れる。
ゲーマーはマリネットを見つけるとビームを放って襲ってきた。

逃げる最中に離ればなれになったアドリアンは、すぐにシャノワールに変身
シャノワールに救い出されたマリネットも、彼が去るのを見送ってレディバグに変身

ゲーマーの前に立ちはだかるヒーローたち。
町に被害を出さないよう、広いスタジアムにロボットを引き入れた。

ヒーローの戦い

さっそくシャノワールがカタクリズムでロボットを破壊。
シャノワールスタイルで勝利!…と思いきや、ゲーマーはさっきのレベルでセーブしてあった。

復活する巨大ロボットに対し、レディバグとシャノワールもさっきのロボットを倒して手に入れた経験値で巨大ロボットを召喚!
ロボットは赤と黒のレディバグモチーフに、シャノワールの華麗なステップと猫耳付き。

ヒーローっぽく巨大ロボバトルだ!

派手なバトルを繰り広げるものの、いくら戦ってもゲーマーのロボットは復活してしまう。
ならばプレイヤーを叩けばいいと思いつくレディバグ、ロボットの外に出てラッキーチャームを発動。
手に入れたのはカラースプレー
ゲーマーのロボットに乗り移り、操縦席の窓を外から塗りつぶしてしまった

視界を塞がれたゲーマーがまんまと窓を開けて顔を出したところで、ささっとメガネを取り上げるレディバグ。
アクマの蝶を浄化し、ミラキュラス・レディバグですべて元通り。

エピローグ

ゲームトーナメント当日、マリネットはやっぱり自分が出るべきではないとマックスにコントローラを渡す。
そこにアドリアンも、マリネットの方が百倍上手いからとコントローラを譲ってくれた。

学校の代表はマリネットとマックス、優勝を勝ち取ることができた!

 

感想とメモ

データボーイのマックス回

キムの友達、データ系少年のマックスが今回のアクマ。

格ゲーがとっても強いマックス。APM(Action Per Minute≒時間ごとの指の動き)が非常に高いらしいです。そういう用語があるんですね。
これまで見守られてるふうだったキムが、今度はマックスのことを「一年中がんばってた」って見守ってるふうなのがほほえましい。

マックスはたぶん緊張して実力が出せないタイプなんじゃなかろうか。
内心ものすごくイラついてただろうに、マリネットやアドリアンの前では一つも悪い態度を見せないのは好感が持てる。やっぱり彼はいい人だ。

ゲーマーとのバトルはド派手でダイナミックで見てるだけでおもしろい
途中完全に2D格闘ゲームと化すし。
でもとどめは中の人にあっさりってのがまた良い味。

ゲーマーの能力は「ゲームを具現化する」であって、対戦相手にも同じだけのパワーをちゃんと与えてる。
平和的に使えばおもしろい能力になるよね。
雲黒斎の野望を思い出す人は私と同年代。

やりすぎマリネット

今回はマリネットがかなり調子に乗る
今までの話の中で確かにマリネットは自信をつけアドリアンに対しても臆さないようになってきたけど、それが悪い方向に出ちゃった。
前回も二人っきりだった割にちっとも浮かれてなかったのは、チェンおじさんのことが心配だったからなのかな。

そりゃ実力主義で言えば何も悪いことはしてないんだけど、「別にゲーム大会に出たいわけじゃない」っていうのが見え見えじゃあ感じ悪くなっちゃうさ。

マリネットが浮かれてる一方で、アルヤは「学校の代表ってことは責任がある、イチャついてればいいってわけじゃない」と非常にまともなツッコミを入れてくれた。
こういうところを補い合ってるのが二人のいい関係…と思わせておいてエピローグでは「アドリアンとゲームできなくなっちゃうよ!?」ってマリネットを惑わすアルヤ。とことん意見が合わないとも言えるw

最後の方で反省したのは、マックスがアクマ化するくらい情熱を持ってたと感じたからなのか、あるいは「マリネットに比べて僕はヘタ」と自信をなくしたアドリアンを見て、自分の調子乗りっぷりに気づいたからなのか。

クラスメイトのゲームの腕

ランキングを見ると、
マックス=アドリアン>キム>ニノ っていう序列。
女子はゲームやらないんかね。アリックスとかアルヤとか強そうだけど。

アドリアンがゲーム強いのは、外出させてもらえない分、家の中で遊んでたからなんでしょう。アドリアンの部屋には最新のゲームがいっぱいあった。

マリネットのとんでもない強さはなんなんだ。パパがよっぽど強いのか、レディバグとしての戦闘スキルがここで発揮されたのか。
しかもプレイしてるときの妙な落ち着きっぷり。すぐ隣にアドリアンがいても余裕の顔である。
ハンドルを握ると性格が変わる的な、コントローラを握るとすごい能力が発揮されるのか。

マリネットがアドリアンに貸したゲームのお守りは結局なんだったのかは明かされない。
返した描写もなかったし、ひょっとしたらずっとアドリアンが持ってて今後再登場するかも?

その他ポイントメモ

  • 冒頭でマリネットが日記を書いてるのは、ミニシリーズの「ミラキュラスの秘密」を彷彿とさせる。日記をしまったのはダークブレード回でサブリナに盗まれたトラップボックスだ。
    今後アレの中身が見られちゃう流れが生まれるのかどうか…。
  • アルティメットメカストライク3のロボットにはシャノワール風なのとレディバグ風なのがいる。
    全部の元ネタはわからなんだがR2D3って。
  • マリネットのパパもゲーム好き。マリネットがそんなに強いってことはパパもけっこう強いんだろう。
  • パパとママはもちろんマリネットがアドリアンのことを好きだってご存じ。その彼が遊びに来てるとなったら当然嬉しそうに様子を見に来ちゃうよね。
  • マリネットのパパの差し入れを喜ぶアドリアン。クロワッサンおいしそう。
  • もちろんストリートファイターネタが豊富。ゲーマーはヨガファイアならぬ「ゲーマーファイア」を繰り出すし、シャノワールは波動拳ならぬ「キャットう拳」。「昇竜バグ」はあんまりかっこよくない。
  • ところで今更ながら、レディバグとシャノワールのいつものフィストバンプで言ってるのは”Pound it!”(日本語では「やったね!」)

今回の記事はここまで。


 

コメント

  1. sss より:

    ロボット同士の格闘が2D格闘になるシーン、ストリートファイター4を引用してますね。スクリューパイルドライバーからの滅・波動拳は見事でした。何故最新のVではないかは気になりますが。
    https://www.youtube.com/watch?v=Xf9JKHpGZUg

    • yakan3(管理人) より:

      本当だ!
      ナイス観察眼、ありがとうございます。
      こういうエピソードは小ネタを探す楽しみもあっていいですね。スタッフの趣味がかいまみえる。